「イニョン〜もしも、あの時・・・〜‼️」パスト ライブス 再会 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
イニョン〜もしも、あの時・・・〜‼️
この作品は人間の一生、人生を凝縮したような、ロマンチックで切ないラブ・ストーリー‼️二人の韓国人男女の別れと再会を、24年前、12年前、現在という3つの時間軸で描き出す構成‼️24年前、お互い好意を抱くノラとヘソンは、ノラの両親のニューヨーク移住で離れ離れになってしまう。12年前、オンラインで再会した二人は、気持ちを伝えきれないまま、すれ違う。そして現在、ニューヨークでノラとヘソンは再会する・・・‼️我々が人生を送る中で度々思う事‼️あの時、違った選択をしていれば、今頃どんな人生を送っているだろう⁉️そんな人生のイニョン(縁)を24年間の時間の中で爽やかに描き出しています‼️24年前の幼い故の純粋でストレートな想い、12年前の相手を想っていながらも若さ故に自分のやりたい事を優先させてしまったり、そして現在、大人になって自分や相手の生活や立場を尊重せざるをえない気持ち‼️ホントにリアルな人間の気持ち、人生ですよね‼️韓国での幼少期、韓国とニューヨークでのオンラインでのやりとりも素敵なのですが、やはり出色は現在のニューヨークのパート‼️美しいニューヨークの夜景や、夕陽に照らされた回転木馬の前でのノラとヘソンの会話、フェリーから見る自由の女神‼️ホントにニューヨークに行きたくなる‼️脱線しますが自由の女神の内部はタイマツまで人が行けるようになってるんでしょうか⁉️ヒッチコックの「逃走迷路」‼️そんなニューヨークを舞台に繰り広げられるノラとヘソンのやりとり、会話の数々がホント胸に沁みる‼️「あなたが恋した12歳の私はもういない、あの時に置いてきた」「12年前、僕がニューヨークに来てたら?君がソウルを去らずに一緒に大人になっていたら?」そしてノラとヘソン、ノラの夫アーサーの3人がバーで語り合うシーンも、ハングル語で盛り上がるノラとヘソンの隅で、寂しそうなアーサーの描写も含め、ホントに素晴らしい‼️極めつけはラスト、ソウルへ帰るヘソンをノラが見送るシーン‼️「(来世で縁があるなら)その時会おう」と言うヘソンのセリフ‼️そして涙を流して泣くノラと、彼女を抱きしめるアーサー‼️ノラのその時の心情は⁉️ヘソンと結ばれた人生を思ったのか⁉️それともアーサーとの結婚生活の幸せを噛み締めたのか⁉️現在のパートに感動すれば感動するほど幼少期の思い出が光り輝き、12年前のオンラインのやりとりが切なくなってくる‼️ホントに深い‼️8000層もの想いを馳せられる恋愛映画の名作です‼️
コメントありがとうございました。ニューヨークパート、美しかったですね。フライヤーの回転木馬の前の黄昏時の色合いは特に人生を感じます。
なかなかノラみたいに決着できないままたいていはひっそり心にしまってあるのかなとも思います。
勝ち気で行動力のある彼女そのもののラストは過去にとどまるヘソンのためでもあったのでしょう。ようやく彼の目は新しい未来を見始めるかもしれませんね。
地味な展開の作品でしたが、色々な方に刺さって個人的に嬉しいです。
アカデミー会員にもこの切なさが伝わってノミネートにつながったんですね。言葉が分からず置いてけぼりな思い、しょっちゅうあるんでwww