「忘れられない恋がある、すべての人に」パスト ライブス 再会 ひなたんくさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れられない恋がある、すべての人に
淡々と過去をなぞり、その上で仕方がなかったことをひとつずつ、
縁という名前で思い出へと変えていくような、そんな映画でした。
現代においても、選択や環境はその人を形作る重要な要素で。
その中でも住む国であったり、話す言葉であったり。
そうした要素がひとつずつ、ひとの人生を形作っていく。
そうして出来た人と他者との繋がりが、人生を形作っていく上で、
選択肢を変えていくということを、その時々の感情よりも
「縁」での変化もあり得るということを、改めて感じた映画でした。
それは悪い事でもなく、享受することを強制されるものでもなく。
ただ、ただ、好きだった気持ちをきちんと過去にしていくためには
人はこうした過程を踏むこともまた、ひとつの方法であるように思えて。
お互いが、自分の気持ちだけで生きていたあの頃の恋を思い出すことが
出来た、過去の恋が叶わなかったからこそ、の一歩。と感じました。
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