ブラックベリーのレビュー・感想・評価
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栄枯盛衰ですね
栄枯盛衰ですねー
ガラケーからスマホになる前にあったんですね。
あまり日本では見かけなかったので無視してました。
当時、洋画観たら登場人物の携帯電話はみんなブラックベリーでした。
時代の先端を駆け抜けて頂点まで登ったら落ちる時のスピードも速い。
一時代を作るときの人間って尋常じゃないな。
ダグの財布がバリバリタイプのやつだったのにめちゃくちゃ心掴まれてし...
ダグの財布がバリバリタイプのやつだったのにめちゃくちゃ心掴まれてしまった
ガラケーからスマホへの転換期を知っている世代なので色々思うところがあったし、スーパーエンジニアが続々召集されるシーンはアベンジャーズ見てるときみたいな興奮があったし最後マイクの性(さが)にはきっちり涙した
「テトリス」の様な面白さ
栄枯盛衰の物語。ムービーナイトにRPGゲーム「ビッグバンセオリー」に出てきそうなギークなオタク青年たちが働くRIMという会社。代表マイクとダグはプレゼン能力ゼロ。そこへやり手のジムが加わり、急成長するRIMですが...次第に雲行きが怪しくなっていきます。ジムがワンマン過ぎたのと、凄まじい競争社会なので、やっぱりジョブズの影響も大きいですね。案外ダグがちゃっかり者。面白かったです。
何よりも進化したスマホ、20年後にはどんな世界になっているのでしょうか!
キーボード付きスマホ
メールを無料で送受信でき、キーボード付きケイタイとして人気を博したが、アップルのi-Phoneの登場で消えていった元祖スマホ"ブラックベリー”の物語。
天才エンジニアが作り出したのだが、世の中に出したのは、クビになったやり手のマネジャーだった。
タッチパネル方式の入力とアプリシステムに負けたらしいが、ビデオじゃあるまいし、ここまで消えてしまうのかと、さみしい気持ちも残る。
幸せってなんだっけ
幸せってなんだっけ。
そんなことをしみじみ考えさせられる映画だった。
「完璧は善の敵」というジムに対して、「妥協は人類の敵」と返したマイク。
だが、結局2人とも、その捨てきれない自分自身のこだわりが、転落につながる。
栄光と没落の両方が描かれることで、没落の切なさが何倍にも膨らんでいる。
iPhoneのプレゼンのシーンをこう使うかというのも見事だった。
本当に、幸せってなんだろう。
そういえばあったね
ブラックベリー、オバマとかが使って流行ってたけど確かに最近見ないな?と思ったらこんな顛末だったとは。
面白かったです。
成功と没落を描く映画は、成功フェーズで酒!女!金!とギラギラしすぎて観てて疲れるんだけど、この映画は控えめな描写だったので好印象。
意味の無いカメラ移動、根拠の無いヨリ、ヒキ・・・
意味の無いカメラ移動、根拠の無いヨリ、ヒキ・・・
世界初のeメール携帯端末の誕生を描いた作品であり、
その完成度の高さに驚かされます。
ゲームボーイの筐体や、
Canonの電卓を使ってプロトタイプを作成していたり、
フォースが飛んでいたり!?と、
細部にわたって楽しめる要素が満載です。
映画や音楽、Tシャツ、
例えば、
ややレア物の「セルピコ」の顔上半分警官下半分ヒゲのポスター、
ニセ?ザンギエフなど、
観る者を引き込む小ネタが至る所に散りばめられています。
これらの要素が、作品全体の魅力を高めています。
あるあるですが、
細部に凝り過ぎるとシナリオや演出、
芝居が疎かになる場合や
または、
そうする事によって演出その他の魅せ方から逃げている場合も見受けられる事もあります。
しかし本作はこれらすべてが見事に調和しています。
手持ちカメラのシーンも、
ぐらつきが気にならないほど芝居が良く、
その芝居に合わせてカメラも適切なサイズで迫ってくるのです。
(監督やカメラマンの力量、センスが問われる、
移動のしかた、寄り方、レンズの使い方、サイズ。
例えば観客の観たい気持ちと連動して、
絞り込むようにして、
クレッシェンドしながら、
芝居と同期させながら寄る・・ような根拠があるヨリと、
意味の無いカメラ移動、根拠の無いヨリ、ヒキ・・・)
このさりげないが確かな技術は、
劇中のエンジニアの技術とも呼応しているようです。
小さく便利な携帯電話のムーブメントは、
再び訪れることはないのでしょうか。
または、
手ぶらで通信する時代がすぐそこまで来ているのか、
それともまだ遠いのか、
観る者にその未来を考えさせる力があります。
2000年頃まで、アメリカではTOB(株式公開買い付け)が一般的に認知されていなかったという背景や、
クラッシュバンディクーがプレステをハックしたのかという疑問も、
おもしろかったです。
仕事よりもムービーナイトを優先する、
というのもよかったです。
繁栄と没落
ブラックベリーは①遊び場の崩壊と②恫喝が物言う社会および③最高責任者が重なる企業の弊害を描いている。
工学系オタクだったマイクとダグがカナダに設立したソフトウェア開発会社RIM(Research In Motion Limited)に野心的な実業家のジムが介入してくるところから話がはじまる。
原作となった著書はLosing the Signal(信号を失う)といい『BlackBerryの驚異的な台頭と壮絶な没落の裏にある知られざる物語』との副題が付いている。
概ね事実だがノンフィクションというわけではなく想像を交えた内幕が描かれているそうだ。
①遊び場の崩壊とはムービナイトがあるような暢気な会社がAndroidOSやAppleiPhoneと競争するような熾烈な市場に呑み込まれていく経過をコミカルに描いているところ。
②恫喝が物言う社会とはジム・バルシリーの攻撃性のこと。
こんにちではえてして人をおどしつける能力が経営能力だとみなされてしまうことがある。マネーの虎にでていた連中は軒並み事業に失敗しているのに令和にも同じような起業支援エンタメをやっていて、そこで見るのは大声でどなりつけて相手を圧倒するといった類のいわば“放送事故の愉しさ”に他ならない。
一時的に市場占有率をのばしたり数期間だけ業績を回復するというような短ければ強いトップというのは恫喝の才能によって立身することができる。アップルやマックの日本法人を歴任した名物社長はゴルフクラブで細君をなぐってタイホされた。ほんとはろくでもない人間であっても現代社会では勢いが“やり手感”を形成するのであり、いわばどやしつけるだけの役割を担った鬼軍曹タイプ上司がこの映画内にも再現されている。
それがCEOジム役グレン・ハワートンであり、強面のCOOチャールズ役のマイケル・アイアンサイドでもあった。
ただし、ジムは攻撃的で道徳に欠ける人物として描かれているが、wikiにあったジム・バルシリー本人談によれば、スクリーン上のかれはほぼフィクションであり、RIM在籍時の姿とは異なる──と述べたそうだ。
にもかかわらずジム本人はこの映画を肯定的に受け止め、グレン・ハワートンの演技を見事だと賞賛した──ともあった。
③最高責任者が重なる企業の弊害とはブラックベリーがマイク・ラザリディスとジム・バルシリーのツートップであったこと。
マイクは経営のことがわからず、ジムは自社製品にわずかな愛さえもなかった。したがってふたりは役割を分担していたのではなく、ただたんに割れて違う目的へ向かっていたにすぎなかった。
優れた開発者を食い物にしようとした金の亡者の話、とも言えるが、さいしょから沈没するとわかりきった船BlackBerryが沈没するまでのドタバタが描かれている。
imdb7.4、Rottentomatoes98%と94%。
海外評が異様に高いと感じた。批評家たちは活き活きとした描写やジムを演じたグレン・ハワートンのパフォーマンスを誉めている。が、私見ではジムの不愉快すぎる人物像のせいで楽しめたとは言いづらい。経営者は人をどなりつけなきゃならないときもあるが映画中のジム・バルシリーは利己的で横暴なだけだった。
余談だが、映画のなかに“不愉快な人物”がでてくることがある。元来それは映画の素の評価に加減されないはずなのだが、個人的には“不愉快な人物”のせいで点を減じてしまうことがある。(ひとつのことを万事であるとは思ってはいないが)BlackBerryの海外評をみて外国人は映画中の“不愉快な人物”に耐性があるのではないかと(なんとなく)思った。
iPhone、GAFAの裏では、こんなこともあったんだなと。
実話に基づく話とあり、結構リアルで見入ってしまった。
マイクの変わりよう、ブラックベリーの儚い降盛と終焉はとてもドラマチックだ。カナダのプライドもちと感じた。
スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグなどがもてはやされ映画にもなったけど、その流れでブラックベリーがどう落ちぶれていったというのは、成功者の成り上がり物語よりずっと面白い気がする(他人の不幸は蜜の味?)
日本ではブラックベリーは流行らなかったから上映されないかな。
※国際線飛行機で視聴
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