ザ・キラーのレビュー・感想・評価
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隙がない。
いかにも、デビッド・フィンチャーな、殺し屋の物語。 ありがちで、陳...
無警戒過ぎたー
「しょうもなっ」
つぶやく俺
シリアスにクールにリアルに淡々と描かれる殺し屋の復讐劇!「スマートキーコピー機はamazonで買える」なんて!
ミスを犯した冷酷な殺し屋は、今度は狙われる身となり、追手の殺し屋たちや雇用主との戦いを繰り広げる。11月10日(金)よりNetflix独占配信!
あの、「セブン」「ゲーム」「ファイトクラブ」のデビッド・フィンチャー監督作がNETFLIXで製作、劇場公開!
さすが!シリアスにクールにリアルに淡々と描かれる殺し屋の復讐劇!
殺しの過程、準備から実行、その後の逃亡手口などが丹念に描かれていて素晴らしい。その行動範囲は世界各地に及ぶ。これまでの同様作品のような、ご都合主義や嘘っぽいところがほとんどない!(これだけストイックなまでに慎重で用意周到なのに、発砲の一瞬のタイミングが悪すぎるけど。)そして、終始持続する緊張感が素晴らしい。
それだけでなく、愛する妻との生活などの背景も手抜きはない。
主人公のモノローグ、関わる人々がわずかな時間で現れる個性や性格なども味わい深い。
それにしても、「スマートキーコピー機はamazonで買える」なんて!
思わず検索しました!
プロフェッショナルっぽいけど中途半端
ある殺し屋‼️
デヴィッド・フィンチャー監督が殺し屋が淡々と仕事をこなす様子をスタイリッシュに描いてくれた作品‼️名もなき殺し屋が仕事でミスしたことで同居の女性が襲われ、その襲撃に関わった人間たちを冷徹に仕留めていく‼️全体を6章に分け、その前後にプロローグとエピローグを配し、各章ごとに異なるターゲットを狙う殺し屋の姿が描かれています‼️主人公のマイケル・ファスベンダーがハマり役で好演‼️クールに無表情に仕事をこなす彼の姿は観る者を凍りつかせてくれますよね‼️そして殺し屋自身によるナレーションやモノローグによる物語の進行というのも斬新だし、抑えた色調の画面も作品の雰囲気作りに一役買っていると思います‼️そしてデヴィッド・フィンチャー監督にとっても「Mank」以来の作品ですので、「セブン」「ゾディアック」「ゴーンガール」に連なる、得意とする作風に戻ってきてくれて大変うれしいです‼️
メンボーの女
完璧主義の殺し屋(マイケル・ファスベンダー)が暗殺に失敗、雇い主から受けた報復への仕返しを殺し屋が実行していく、という非常に単純(シンプル)なストーリーだ。『ファイトクラブ』のようなオチを期待していた観客の皆さんは肩透かしを食らったように感じるだろうが、元々ストーリーテラーではない映像作家デヴィッド・フィンチャーの作風を知る者はほぼ納得の1本だ。
撮りたいシーンを撮るために何十回とテイクを重ねるフィンチャーは完璧主義の映画監督として知られているが、それゆえコスパが何よりも重視されているハリウッドで煙たがられているのも事実なのである。フィンチャーを崇める人々からすれば、拘りに拘った彼の撮ったスタイリッシュな映像を鑑賞することにこそ意義があったのだが、モノクロで撮った前作『Mank』(未見)あたりからどうもその作風にも変化が現れ始めているようなのである。
殺しを実行する前に「計画通りに動け。即興はやめろ。未来の動きを予測しろ。相手に感情移入はするな。報酬に見合った以上のことはするな....」と、自分(フィンチャー?)自身に呪文をかけるように自主ルールを心の中で繰り返す殺し屋だが、フィンチャー曰く、殺しを失敗して自らのゲシュタルトが崩壊していく様を本作で描いたそうなのである。私のようないい加減な輩が見ると、何て用意周到な殺しのプロなのだろうとつい感心してしまうのだが、不測の事態が起きて次々とルールを破っていくあたふたぶりが見所だという。
感情を全く表に出さないファスベンダーの鉄仮面ぶりが、内面の動揺をわかりにくくしているとフィンチャーが思ったのかどうかは分からないが、おそらくそれを補充する意味でザ・スミスの楽曲を(後付けで)劇伴に使ったのではないだろうか。孤独を愛しながら退屈するのが滅法苦手で、心の片隅では誰かと繋がりたいと願っている寂しがりや。映画館のJBLスピーカーから流れてきたブーストサウンドは、けっしてクリアではなく、むしろ音割れしてくぐもったような音に聴こえてきたのである。
ザ・スミスを劇伴に使った理由をフィンチャーはこう説明している。「“How Soon Is Now?”を使いたい自分がいて、特に不安を和らげるツールとして曲を使うというアイディアを気に入ったんだ.....瞑想の音楽として気に入ったんだよ。面白いと思ったんだ.....ザ・スミスほど皮肉とウィットが同居する音楽のライブラリーを抱えるアーティストはいないと思う。そして、この人物がどんな人なのか、あんまりよく分からないだろ。このミックステープを通して面白いと思ってもらって、彼への入り口となればと思う」
誰にも知られずにこっそり殺すことができたにも関わらず、わざわざ大衆の面前に姿を現して、屈折した自己顕示欲を誇示するがのごとく仕事を実行する殺し屋の姿には、その実力は万人に認められているものの、(完璧主義が災いして)配信専門の映画監督に落ち着きつつあるフィンチャーのどこか鬱屈した想いが反映されていたのではないだろうか。「殺ろう(大作を撮ろうと)と思えば、いつだって殺れる(撮れる)んだぜ」ってことを周囲(特にハリウッドメジャー)に知らしめておきたかったのではないだろうか。それは映画監督としての“自負”であり、ある意味“悟り”に近い想いだったのかもしれない。
When you say "it's gonna happen now"
When exactly do you mean?
See I've already waited too long
And all my hope is gone
You shut your mouth
How can you say I go about things the wrong way?
I am human and I need to be loved
Just like everybody else does
『How Soon Is Now? 』
The Smiths より
サスペンス映画ではありません
謎の映画でした。
暗殺に失敗した男が関係者を次々に狙う、という内容のようですが、場面が代わる度に新しい人物が唐突に出てきては禅問答のような会話を交わしていきなり殺されたりします。
伏線や背景の説明が全くないので、どういう人物でどんな関係性なのか戸惑っているうちに次の場面に移ります。あとから明らかになる部分もありますが、最後まで謎のママで何とも消化不良です。
要するに物語としての流れが無視されているので当然ながらサスペンスもスリラーも感じることはできません。ただ唐突に場面が展開することがあるのでショッカーを感じると言えなくもありません。
更に、禅問答が長くてテンポが遅いですね。
妙に評価が高いようですが、まとまった物語を期待する人にはストレス過大は保証します。
一方、物語性を無視して映像として評価すれば、確かにこの監督独特の細かいカット割り、センスを感じさせるカメラワークが全編を支配しています。
一言で表現すれば物語としては破綻しているが、独特の映像センスを感じる作品、というところです。
完璧主義からは程遠い
デヴィッド・フィンチャーの映画を観る上で最初に楽しみなのは期待を裏切らないオープニング映像で冒頭からテンションも上がりながら肝心の中身には裏切られてしまった感が拭えない、娯楽性を排除しながらも所々に雑な演出が見え隠れ、全編で流れる意表を突いたようなThe Smithsの楽曲群が心地良くも断片的で気持ち悪くなる感覚、家路に着いたら真っ先にフルで聴いてストレス解消!!
入念に用意周到な序盤、哲学のように語り始める主人公が物静かな雰囲気の中で言い訳じみた単におしゃべりな男にも、ソコで失敗する!?
まるで終盤の『ジャッカルの日』から始まる本作のようで?ジャームッシュの『リミッツ・オブ・コントロール』をフィンチャーが撮ったらこうなりました?的な??
暗殺者は名ばかりで依頼主不在の復讐による殺しが大雑把に、全ては自分の失敗が招いた、劇中でこなした仕事はゼロ、何をするにしろ器用でスムーズな展開に序盤の失敗が信じられない訳で、フィンチャーの作品群の中では一番シンプルで気の抜けた、後々にカルトな作品と受け止められるかも、しれない気もするが。
殺し屋の日々がリアル
殺し屋のモノローグが大半を占める異色作
デヴィッド・フィンチャーの新作は前作の『Mank マンク』 に続きNetflixから。
マイケル・ファスベンダーがプロの殺し屋を演じた。彼のモノローグが大半を占める異色の作品。
そう、出ずっぱりのファスベンダー‼︎
心情を語り続けるファスベンダー‼︎
彼のファンにはたまらん作品だろう。
特筆すべきは同業者を演じたティルダ・スウィントン。死を覚悟する潔さと未練の絶妙なブレンド。短い登場時間とはいえ強烈な印象を残した。
トレント・レズナー&アティカス・ロスの音楽、そして「Mank マンク」でオスカーを取ったエリック・メッサーシュミットの映像は圧倒的。
ただしフィンチャーの作品群に並べてみると一段落ちる気がする。世界を股にかけるも、主人公の目を通した閉塞した世界。自分的には面白みに欠けた。
ハロウィンの日に観る
最近あまり行かない映画館のサイトで見つけた今作。Netflixの劇場公開作品。ネトフリは登録した事ないけど、過去の劇場公開作良いものが多い。大画面良いよね。観ようかな?キラーといえば、今日はハロウィンだしマイケルやジェイソンしか思い浮かばない。
序盤向かいの部屋から誰かを狙っているが、主人公はナレーションベースで喋らない。主人公は「退屈は嫌い」的な事を言っていたと思うが、映画を観ている自分も、ほとんど変化の無い画面をずっと見せられて退屈。それもハラハラすればいいが、誰を狙っているのか分からないので、「プロなら早く撃て!」とイライラ。結局失敗。
殺し屋にモラルもないが、スマホや銃をそこらにポイポイ。素手で扱っていたのにまずいだろ。スマホのガラスだけ割れても中身どうなの? パリ警察はアホなのか? それでも主人公はプロなので偽造パスポートを沢山持っていて逃亡する。そしてロードムービーとなる。
でもターゲットを次から次へと倒すが、どうしてそこに辿り着いたのかよく分からない。殺された方もそれなりの殺される理由があったのだろうがよく分からない。
Amazonでキーの複製を難なく購入。本当のAmazonでこんな事出来るのか分からないけど、ネトフリ映画だからね。
主人公はあまり喋らない。ナレーションベース。黙々と敵を倒す。この作風を理解できたなら充分楽しめる。でも自分、この映画、元々がマイケル・マイヤーズだから😭
プロフェッショナル仕事の流儀(殺し屋編)
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