「風刺とハッピー&ハートフルたっぷりに、家族騒動はこれからも続いていく」最高の花婿 ファイナル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
風刺とハッピー&ハートフルたっぷりに、家族騒動はこれからも続いていく
カトリック教徒でド・ゴール主義者の父、母、イスラム教徒と結婚した長女、ユダヤ教徒と結婚した次女、中国系と結婚した三女、黒人と結婚した四女。
ヴェルヌイユ一家の家族騒動、ファイナル!
ヴェルヌイユ夫妻が結婚40年。娘たち曰く、お母さん偉い。
そこで各国から婿たちの両親も招いて、親族大集合のサプライズパーティーを開こうとするが…。
これまで花婿側の両親が登場したのは四女の夫シャルルだけ。クロードと仲良しこよし(?)の名物親父。
今回は言うなれば、“ミート・ザ・ペアレンツinフランス”。
ヴェルヌイユ夫妻と各両親たちは一応面識あり。夫妻が各国の両親を訪ねる旅をした時に。
言うまでもなく、その時色々一悶着。三女の夫シャオの両親は“間違われて”今も根に持っている。各両親たちも。
訳あり親たちが一堂に会したのだから、“世界戦争”再び…!
子供たちより大人気ナシ。でもやっぱり子供たちと同じでいがみ合うのは男連中。
新たに登場した両親たちだが、シャルル・パパほどインパクトも個性もちと乏しかったのは残念。さすがだぜ、シャルル・パパ!
両親たちが揉めてる一方、娘や婿たちも。
お隣同士のラシッドとダヴィド“国境”を巡って紛争。
シャルルは舞台でキリスト役…!
三女セゴとシャオが最近不仲。セゴはドイツ人アーティストといい雰囲気になり、クロードも気に入る。が、アーティストの意中は思わぬ“熟女”…!
今回も風刺の効いた笑いと騒動。その後にハートフル。
安心安定、お馴染みになりつつあるこの作風。
一応今回で(邦題は)“ファイナル”となっているが…、
“フランス版男はつらいよ”と化して続いて欲しい。
だって、まだまだ家族ネタは豊富ではないか。
例えば、孫たちが成長して、今度は孫たちのバトル。クロード爺、どうする…?
…とか(^^)