「ファンには少し痛い作品でもある」GOLDFISH sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンには少し痛い作品でもある
アナーキーのギターリスト藤沼伸一選手が初監督した「GOLDFISH」を見てきました。
実は私はアナーキーの大ファンであり、普段から映画をよく見る映画ファンなのですが、今回は大好きなアナーキーの藤沼伸一さんが監督した映画と言う事で、少し、だいぶアナーキーびいきの感想となると思います。
本作品、アナーキーの半自伝映画と言ってもいい内容で、子供の頃から知っているファンとしては、少し痛い内容でもありました・・・
本作品は、監督でアナーキーのギターリスト藤沼伸一選手の視点で描かれています。
まずは、一般の方、アナーキーを知らない方での楽しめる内容となっています。さすがにアナーキーのコンポーザーさしく、画面から流れるギターサウンドは素晴らしく、見ているこちらのお腹に心地よく響いてきます。
強いて映画ファンからお話の点でうるさく言ってしまえば、もう少し若い頃の話をしっかり語った上で再結成に当たる話に繋がられたらなと思った。見ているアナーキーのファンは、それがなくても何とか想像できるにしろ、知らない人から見れば、少し分かり難いのかな、本作品のテーマと言うか、キーとなるハル(マリ)の部分がもう少し上手く見ている人に見せられるともっと分かりやすかったかな・・・・
なぜ、ハルは追い込まれたのか、なぜ、ハルは死ななくてはならなかったのか・・・・真相を知りたい訳ではありませんが、過去があるからこそ未来が開かれるので、もう少し過去の話と、もう少し当時のライブシーンなどの再現も欲しかったかな・・・
また、アニマル=仲野茂さんは、映画の話の中だし、あのような演出なんだろうけど、本人も普段ああなのかな(笑い)
藤沼伸一さんは、結構、自身のキャラクターを大袈裟に作っている感じがあって、ちょっと周りと言うかファンからも勘違いされそうだけど、しかし、本作品を見て、テーマでもあるハル=マリさんの想いやアナーキーに対する想いがファンとして再確認出来てよかったよ。本当は、メンバーの中で一番真面目で努力家で、そんな一面を見せないようにしてわざと悪ぶった振りする伸一さんに見えるけど、やはり自身の参加していたアナーキーを誰よりも大切にしている事が分かっただけでも、ファンの俺は嬉しかった。
最後に、本作品にコメントをくれたPERSONZのJILLさんにも嬉しく思った。
「GOLDFISH」カッコイイ映画だった。