「世界に絶望した少女が妄想した物語」世界の終わりから あらP★さんの映画レビュー(感想・評価)
世界に絶望した少女が妄想した物語
NETFLIXでオススメされたので観てみた。劇場で上映してたのは知らなかった。なかなかおもしろくて最後まで一気に観てしまった。
最後の最後までなかなか見えない希望、謎めいていて背景のわからないキャラクター達、わかりやすい身近な悪意。世界に絶望した主人公が妄想した物語、と考えるとすんなり腑に落ちる。想いで運命が動かされている。世界なんて滅んでしまってよい、という主人公の想いは最後まで引きずっていて、世の中の人々もそれには関心が無い。世界の行く末というより、主人公に対して関心が無いことが、主人公の中で滅びを求める想いに結実している。でも主人公は絶望の中にわずかな希望を期待しているのだな、ということがわかる結末だった。
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