「セーラー服と、この世の終わり」世界の終わりから 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
セーラー服と、この世の終わり
伊東蒼がともかく良かった。ハマってます。
女子高生のハナ(伊藤蒼)は、政府の特務機関から、
2週間後に迫る「世界の終わり】を止められるのは君だけ、
だから協力して・・・と要請される。
SF映画。
ハナの夢見る時間・・・そこに別世界がある。
夢の中で、ある任務を行うこと。
(ハナが夢オチするとモノトーンで、
(武士たちの殺し合い。
(ユキという名の7歳位の謎の少女がいる。
特務機関からは、
祠に行き【手紙】を届けてと頼まれる。
(この手紙の役割は何だったんだっけ!!)
ハナは《世界の終わり》を、止めることが出来るのか?
なかなか雰囲気がありますし、
ハナ役の伊東蒼の幸薄い雰囲気が
世界の終わり感を盛り上げる。
夢オチ・・・その世界が殺伐としていて、武士は殺し合い。
タイムスリップした未来(過去?)もまた諍いと殺戮。
そしてハナは交通事故で両親を亡くし、最近祖母を病気で亡くした。
こんな世界に居たくない・・・
ハナを愛してくれる人は一人もいない・・・
アルバイトで精一杯で、夢のメーキャップ・アーチストも
学費の目処はたたない・・・
それでもハナは世界を救おうと必死に努力する・・・
この世に、ハナが頑張るその価値はあるのか?
ハナでなくても自問したくなります。
特務機関の男に毎熊克哉、
輪廻士(運命を書いた本で未来を操る)老婆に夏木マリ。
高校の物理の教師に岩井俊二監督、
221年後の世界の女ソラに徳永愛、
(冨永愛がレーザー銃を撃つ姿は特撮ヒーローみたい!)
又吉直樹はどこに出てたのか、まったくわからず、
官房長官に高橋克典、
北村一輝、市川由衣などキャストは豪華!!
なかなか終末感がリアルで、
引き込まれました。
しかし、オリジナリティは、どうだろう?
(たとえば運命の本、なら荒木飛呂彦の、
(ヘブンズ・ドアーなんかの独創性に遠く及ばないし、)
洋画の「クリエーター/創造者」にはスケール感で
負けるし、
もう一つ、強烈な世界観がほしかった。
最近、暑いですね。
お身体に気をつけて下さい。
コメントありがとうございました。
ホントに毒にも薬にもならない。
ぬるま湯的な作品にご苦労様と言いたい気持ちは分かります。
岸辺露伴のヘブンズドアー敵わないには、思わず納得してしまいました。