「世界の終わりと夜明け前」世界の終わりから uzさんの映画レビュー(感想・評価)
世界の終わりと夜明け前
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輪郭はありきたりに見えるが、主人公のキャラ造形や結末への転回など面白さもあった。
正直設定は分かりづらく、まったく説明されない部分も多い。
しかしこれは主人公ハナと同じ目線であり、それもあって彼女の絶望にはとても共感できた。
伊東蒼はもとより、ユキ役の子も台詞回しは拙いながら表情が非常に上手かった。
ソラは、冨永愛のあの独特の雰囲気があってこそ行動に説得力が生まれていて素晴らしい。
しかし、演技や演出、特殊メイクなどあらゆる所が特撮っぽいというか、ジャ〇プ漫画の実写風というか。。
どことなくチープになっているのは残念でした。
また、ハナの絶望を深めるためとはいえ色々と詰め込まれ過ぎていて煩雑な印象も。
佐伯は殺されて江崎は生かされた理由も不明。(ピンピンしてたし、膝カックンされただけ説アリ)
老婆のいる地下空間など、雰囲気以上の意味がなさそうな要素も多数。
「私は愛されてた…」とか、全部台詞で言っちゃうのもいただけない。
カセットプレーヤーが綺麗すぎたり2日で家がゴミだらけになったりと、細部も甘い。
暴徒の出現自体も、本丸のハナを目の前にして老婆や江崎に群がるのも意味不明。
ただ先にも書いた通り主人公への共感性は非常に高く、響くものがあったのは確かです。
裏設定とか知れば、もう一歩面白くなりそうな予感。
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