「散漫だが不思議な魅力を持った作品…」宇宙人のあいつ Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
散漫だが不思議な魅力を持った作品…
2023年公開、製作幹事:エイベックス・ピクチャーズ=ポニーキャニオン。
監督:飯塚健
脚本:飯塚健
【真田日出男(トロ・ピカル)】:中村倫也
【真田想乃】:伊藤沙莉
【真田夢二】:日村勇紀
【真田詩文】:柄本時生
※うなぎ(ビッグマミィ)の声:井上和香
井上和香は、監督である飯塚健の妻。
和製SFコメディ。
設定はSFだが、大掛かりな特撮やCGとは無縁。
一番おカネがかかっているのは、うなぎ(ビッグマミィ)かもしれない。
1.色調が独特
映像の色味に特徴がある。
オリバー・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』をすぐに思い出した。
若干、サイケ調(笑)。
イエスの『Heart of the Sunrise(『バッファロー'66』の挿入歌)』でも鳴り出しそうな雰囲気だ。
2.仕込まれたいくつかのボケ?(笑)
◆BOØWYの読み方
◆どんぶり納豆の儀式?
◆畳み掛ける ″真田サミット″ と ″ドリーミン″
◆ジャガの存在
◆宇宙船
一生懸命に笑わせようとしている感じ。
3.全体として散漫だが最後まで引き付けられる
◆長女(伊藤沙莉)の妊娠
◆それを見抜く幼いゆめちゃんの存在
◆次男(中村倫也)が誰を土星に連れて行くか
◆三男(柄本時生)が受ける嫌がらせ
◆なぞの巨大うなぎ(ビッグマミィ)
これらがラストに向けて収斂していくのか、
と思って見ていたら、まったく収斂しないからかえって驚く(笑)。
こうやって書くと駄作のようだが、
実はしっかり最後まで引きつけられた。
散漫だが不思議な魅力を持った作品だ。
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