「バラエティ演出」宇宙人のあいつ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
バラエティ演出
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テレビよりも圧倒的大画面であるスクリーンで、"キメ"の効果音やCG演出等がどこまで観客を乗せてくれるかという実験的作品だと感じた 勿論ストーリー内容がコメディであり、ホロッとさせる哀しさも演出しつつ、しかししっかり最後はハッピーエンドに背負い投げる構成なので、主演者の配役も相俟ってこういうパッケージングにしたのであろう 今のZ世代?の若い人ならば面白がるのだろうか?訊いてみたいモノである
家族の内の誰かを連れて行かなければならないとのプロットは、"キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア"を想起させるが、でもその自己犠牲を"家族"という普遍的な概念の説明として用いたところに日本人ならではの理念が落とし込まれているとは感じた 監督の過去作『榎田貿易堂』のバージョンアップと言ったところかも知れないが、個人的には榎田の方が面白かったのは、自分が老いた証拠なのだろう
ベタな人情話を描く事を怯まず正々堂々創る制作陣の生真面目さに称賛を送りたい
但し、今作そのものは・・・・及第点とさせて頂きます 本当の主役、長男役のバナナマン日村勇紀の八面六臂の活躍が、こういう作風だからこそ芸人の活かし方を示す一つの正解を導き出した作品である事には間違いない
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