「3Dアニメの新時代」アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕 どすこい坂東太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
3Dアニメの新時代
今の3Dアニメってこんなに動かせるの? と驚いた。
もはや全編3DCGの作品も珍しくないが、CG作画は「破綻しないかわりに崩せない」ものとの思い込みがあった。例えばカースポーツやロボットを取り扱うような作品に抜群に効果的な反面、生身の人間(特にアイドルモノという感情の発露が作品のテーマに織り込まれていそうなジャンル)には相性が悪いのではないか、と考えていたが、どうやらもうその認識は改めるべき地点に来ているらしい。
このレベルをTVアニメ(先行放送と聞いた)で作成できるのであれば、3Dアニメは次のステップに移ったといっていい。「ここ、手描きアニメだったら止め絵だったろうな」「ギャグ調のテイストにして誤魔化してたかな」というシーンでも動いている箇所がいくつもあって感心した。
個人的にアニメには「動き」を求めているので、劇場で見るアニメはこちらを驚かすくらいに動いていてほしい。そういった意味でこの作品はちょっと目を見張るレベルの驚きを与えてくれた。これが劇場専用アニメでないことは3Dアニメ新時代への祈りであり希望であると思う。歌唱シーンもあるので、音のいい映画館でぜいたくに鑑賞してみるのもよいのではないでしょうか。
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