「青色、水がずっと頭から離れない」アンダーカレント chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
青色、水がずっと頭から離れない
美しいポスター、真木さんの表情 このポスターやチラシだけでも引き寄せられる さらに今泉監督となれば、緊張感を持って劇場に向かいました かなり以前の原作があって、それだけに皆さんの評価も様々でありましたが、現実的であってもなくても、このテーマは常に私たちにはあります 最も近くてわかっているはずの夫婦が実は最も遠くてわからない関係・存在であることに気づいてしまうこと、知りたくない気づきたくなかった「事実」
に直面すること、こうしてスクリーンで観ると、改めて「真実に蓋をしている」観る者に突きつけられるものを感じます 井浦さんは常に安定、言葉が少なくてもその思いが感じられます 最初の日にあれだけ吠えていた犬が穏やかになるのも、犬にすら彼の思いが伝わっているかのような場面でありました ラストをどう解釈するか、「希望」を感じずには、祈りたい、願いたいと思いました 随所に出てくる「水」、彼女にとってしまい込んでいた記憶が呼び起こされたのも水、しかしこれからの生活も水に向き合っていかなくてはならない 井浦さんのバッグ、真木さんの鮮やかなお出かけ着は鮮やかな赤色でありましたが、アンダーカレントは青色そのものです (11月2日 イオンシネマ茨木にて鑑賞)
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