「嘘つきが言う「本当」て本当ぅ??」アンダーカレント ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘つきが言う「本当」て本当ぅ??
久々の原作既読作品の実写化。
300ページの物語で、まぁ、普通なら30分あれば読み終える。
原作は本作よりコメディ色が強く、かなえ
(真木さん)も木島のおばちゃんも菅野(江口さん)も、もっと表情豊かだし笑いパートもある。
それこそサブじい(康すおんさん)なんて亀仙人の風貌でトンデモ爺さんだ。(あんな感じで鋭いのも似てるw)
だから本作が始まると、何だかみんな暗いなぁ〜と思った(°▽°)
唯一ガチハマりだったのが山崎リリーw 豊田先生、リリーさん想像して描いたんでは?と思える程似ているのです。
個人的に、リリーさんに対する愛が深いので、それは後ほど。。♡
ちょっと戻るが、原作は30分程で読み終える。セリフも多いがコミカルな日常会話部分も多くて飽きさせない構成。
しかし、所々挟まれるセリフが哲学的過ぎてハッとさせられる。止まってしまう。
結局1時間位かけて読み込んだのだが、答えの出ない問いかけを残されたまま、最後のページを迎える事になった。
中々中々な題材を前に、
今泉ver「アンダーカレント」はどんな仕上がりになったのか、期待していました。
原作の少年が絡む事件パートはカットし、徹底してかなえの心情にフォーカスを当てた作りになっていた。
そして鑑賞者の私達はかなえと同様に、自分に問う事になる。
「人をわかるってどういうことですか?」
「あなた自身のことは彼にわかってもらえてたんですか?」
人の心の奥底なんてわからないよ。
本音をくれなかったり、嘘なんてつかれたら尚更。。
本当の自分?だってわからないかもしれないし。。
誰でも人に言えない事はあると思うし、打ち明けたくても出来ない人もいる。
そして今まで生きてきて一回も嘘をついた事がない人なんていないと思う。
自分は他者の何%を見ているのだろう。その反対も。。
「怪物」でもあったが、自分の見たいようにしか他者を見ていなかったり、自分に都合の良い捉え方をしていたり。。
ずっとずっと考えて、進んでみては後戻り。難しい。。だけど、
誠実でいたいと思いました。
そして心の中って全て解決出来るわけではない。だけどそれも含めて受け入れれば良いよと言われている気がしました。
私が最初に「みんな暗いなぁ〜」と思った雰囲気も、全ての演者が、抑えに抑えた演技に徹した結果、かなえ自身の心の奥底に沈めていた想いを浮かび上がらせる事に成功した演出だったと納得しました。
作中にはなかった山崎の言葉
「黙って去って行くなんて幼いナルシズムでしかない」ってセリフが大好きなので言わせて欲しかったな。。
又、山崎の歌う「裏切り者の旅」
って曲。知りませんでしたが、歌詞が刺さりますねー!!
本作のキーになるシーン。リリーさん歌も上手くてもっと観たかったです。
あっ、「デュカ」のデュエットも聞きたかったぁ〜!!
そして原作にプラスされたラストには今泉監督の優しさが感じられて良かったです。あのパートが加わった事で余韻に深みが出たと思います。
そ、し、て♡
私。リリーさん大好き。それは変♡態♡リリーさんを指すのだが、褒めてます♪
変態は褒め言葉。
リリーさんといえば、
イラストレーター、作家、俳優と多才な方だという認識だと思います。
「おでんくん」はアニメ化され、まなみ様が声を充てたビックリ事件wあり、
「東京タワー
ーオカンとボクと時々オトン」では強烈に泣かされ、小説も映画も大ヒットしましたね。
俳優としても唯一無二!
「万引き家族」「そして父になる」
など主演級の存在感!
(まさみちゃんとも仲良しだし、謎な人物ですよね笑)
ね〜♡ぷぷぷ。大活躍!
しかし私は昔むかしからのファンなので。
「上手く切り替えよって〜」って感じなのですw あ、好意的です♡
いや、ご本人は何も変わってらっしゃらないと思うんです。
露出の仕方が変わりましたからね♪
「リリーフランキーの人生相談」
「美女と野球」などなどなど。。
白目で読んで笑ったものです。
今もエロ本と同じ位置付けで隠し持っております✌︎('ω'✌︎ )
アングラ変♡態リリーさん♡大好き〜
本作でも胡散臭くても実はキレ者山崎になりきっていました!すばらしま!
ちょっと脱線し過ぎたから
最後に、、
無料パンフに載っている印象的な言葉。
偽りも、本当も、抱きしめながら、
生きていく
原作からも本作からも受け取れたメッセージでした。
こんばんは。
予告段階から、被ってるやんって引っ掛かってたんですよね。笑
途中まで、旦那が様子を探るために派遣したのが堀だと思ってました。
リリー・フランキーは、存在感が強すぎてある意味使い方が難しそうなレベルですね。
タイプは全く違いますが、柄本明みたいな。
今晩は。
今作は久方ぶりに、脳内フル回転で観た映画でした。
人は深層的に嘘を付きつつ生きる生き物。(嘘を付かない人っているのかな・・。)
けれど、それを受け入れつつ生きる人たち。
特に心の奥底に傷を抱えたかなえと堀さんの関係性を原作とは違い、メインに持ってきたのが良かったかなと思いました。
かなえの旦那の”嘘を付きながら生きて来た人生”を海辺で訥々と語るシーンや(彼は、人間として壊れていますが、優しく描いています。)リリー・フランキーの一見怪しい探偵も物語にインパクトを与えていたと思います。では。返信は不要ですよ。
共感ありがとうございます。
色々とレビューを観ていると原作コミックと若干風味が違うようですね、今泉監督は「原作を壊さないように」と気を配ったらしいですが、やはり違ってくるんですね。
観終わった直後はリリーさんと犬しか残ってなかったのに、後になって色々思う所が出てきました。
すぐ歌を入れ出すリリーさん、爆笑でした。