赦しのレビュー・感想・評価
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赦すこと赦されることの多様なことよ
被害者その関係者が赦す者ではなく、
加害者そしてその家族が赦される者ではなく、
その時期、その事実の縁起により両者は逆転してしまう。
最終的に、
誰が損したのか?
誰が得をしたのか?
(それを考えるのも面白いことになる)
強かに生きる、女々しく生きる。
あーあー
あーあー
あーああ
ああーー
ラストのハミングが生きる縁起の深さを響かせる。
そう、
監督の出生国を観て鑑賞したが期待に応えてくれた作品であった。
娘を殺された元夫婦と、
犯行時に未成年だった加害者女性を通し、
赦すというテーマを大乗的に挑んだ裁判劇。
日本在住のインド人監督アンシュル・チョウハンが監督を務めた。
追伸
キャストなどのテロップはアルファベットですが、
映画は日本語です。
たぶん脚本がダメ。
松浦のポスターがインパクト凄くて見てみた。
尚玄は昔よりちょっと良くなってる。
メグミは今回一番頑張った気がする。
藤森も真剣に役に向きあっていて好感もてた。
真矢みきは優し過ぎてミスキャストだと思う。
松浦はもう存在自体が尊い。キャラが強いのでどんな役でも出来る人になる必要はないから自分世界を上手く形に出来る仕事に恵まれるとよい。
という訳で役者チームが真剣に頑張ってたので3にしてみたが、、、
残念ながら、脚本、プロット、話の基本設計が上手くいってない。なんで一回目の裁判で彼女はいじめの話をしなかったのか、、とか、、疑問だし大問題だし掘れば話も面白くなるのに。崩壊した家族の気持ちの揺れを丁寧に描いてはいたし絵も美しかったけど、、
ぶっちゃけ人の設計、描き方がステレオタイプだったと思うんだ。
ほんとに残念。
この眼差しだけで映画が成立してる
魅力あるポスターですぐに飛びついたけどね 主演男優はちょっとヒドイな。
その怒りや感情が共感出来そうな役なのに芝居が稚拙だから嫌悪させてしまう。
このテーマで1ミリも心に響かないのはその演技演出だ。
後ろめたさ
7年前同級生に17歳の娘を殺された元夫婦が、殺人罪で服役中の犯人の再審理の知らせを受けて巻き起こる話。
懲役20年の判決は厳し過ぎるとして、そういう活動をしている弁護士の働きにより始まった再審理によって、被害者の両親が一旦は終わったものとなっていた過去に引き戻されていくというストーリー。
判決については一応納得しているものの酒浸りになり今なお立ち直れていない父親と、1度は沈んだけれど再婚をし新たな生活を歩き始めた母親の機微、そして加害者女性の心情をを主に見せていく物語で、現夫への去勢の張り方というか言い分と言うか、そんなものをみるに母親はかなり流され易いのかなと。他にも…ねぇ。
そして父親は判り易く落ちぶれていて、この人の変化がちょっとあまりにも急展開過ぎる様な…。
公判で証人として受ける質問や聞かされる証言の残酷さとそれらが与える心境への影響等非常に重く辛く悲しくとても良かった。
ただ、結構早い段階から酌量されるべき情状がみえるし、逆に何でこんなに重かった?と、7年前の審理がどんだけ適当だったのよ!?という思いがついて回ってしまったのが残念だった。
松浦りょうのキャスティングが最高 この女優さんは、 この役しかでき...
松浦りょうのキャスティングが最高
この女優さんは、
この役しかできないんじゃないか?
と思わせた
松浦りょうの存在感で耐える98分、テーマは興味深い
テーマは興味深いものの、非常に長く感じられる98分でした。
演技演出が気になってストーリーに集中できないところがあります。
まず冒頭のストーリー導入でセリフが聞き取れません。(まさか邦画で英語字幕に助けられると思いませんでした)
後半には慣れてきましたが、前半はかなり忍耐を強いられました。
女子高校生が同級生に殺された事件から7年後、加害者に再審の機会が与えられたことから始まる、被害者両親と加害者の三者三様の心の揺れ動きが描かれています。
酒浸りで加害者を憎み続ける被害者の父・克(尚玄)。
再婚し過去に見切りをつけようと努める被害者の母・澄子(MEGUMI)。
7年間を刑務所で過ごした加害者・夏奈(松浦りょう)。
邦題の「赦し」とは誰が何を赦すことを指すのか。
本作を加害者・夏奈(松浦りょう)の物語ととらえ直したときに、ようやく腑に落ちました。
7年間ひとりきりで苦悩と葛藤を繰り返して自分と向き合い、覚悟と決意をもった眼差しで被害者両親と対峙します。
人を殺してしまったこと、加害者を憎み続けること、娘を守れないダメな親だと悔い続けること。
徹底的に自分を見つめなおし、それでも生きると決めたとき、自分を赦す勇気を得られるのでしょうか。
ミスキャスト
試写会当日は舞台挨拶もあり、尚玄ならびにMEGUMIや藤森慎吾も来て、役作りに関することを語ってくれました。
尚玄という役者さんは初めて見る方だったのですが、スーツの似合う、彫の深い役者さんで、ちらしの筆頭に名前があるので、ヒロイン(加害女性)の松浦りょうより重要な演技をするんだなあと思って、本編を見ました。
開始5分、尚玄のセリフ回しが下手で大根と思った瞬間から、帰りたくなりましたが、きっとなにかあるんじゃないかな?と言う淡い期待から途中退席をせずに最後まで観ることが出来ました。
簡単に感想を言うと「赦し」というタイトルに対する表現のあまさ、MEGUMIと藤森慎吾では夫婦の危機やひっ迫した問題を表現できない事(ちゃらいし、MEGUMIは軽いし)、そして、尚玄と言う舞台俳優の様な容姿はいいけど演技が三流の役者と相まって、何の緊張感も生まれませんでした。
ゆいつ、松浦りょうがほっそい目で後ろの尚玄の姿か、ただ後ろを向いているのかじっと見ているシーン(映画のちらしにもなっています)の雰囲気があり、今後、日本人だけでなくアジア人を演らせたら右に出る物がいないでは?と思わせる感情の無い芝居はこの映画、唯一の発見で掘り出し物だったかもしれません。
証人、法曹など関係など関係者の多い裁判劇だが、殺人を認めた被告・夏奈の心の奥底に迫る佳作
映画「赦し」(アンシュル・チョウハン監督作品/98分/日本/配給:彩プロ、3月18日より[土]よりユーロスペースほか全国順次公開)。 17歳の時にクラスメイトを刃物で刺し殺し、殺人罪で懲役刑20年に服役している夏奈。7年後、弁護士の勧めもあってか、夏奈は殺人罪の罪状に不服はないが、初犯の未成年に情状酌量もなされず懲役20年は長すぎるとして事実認定不当の再審請求したところから物語は始まる。判決確定後も愛娘の喪失感から酒浸りの日々を送る被害者の父親。そんな夫・克と離婚し、少しでも前に進もうと再婚している母親・澄子。父親は、夏奈を殺人者として恨み続けている。母親は、事件を忘れることはできないが複雑な心境で証人席に立つ。澄子の再婚相手は、再審からの澄子の行動に戸惑い、困惑させられる。監房で今も事件当時の自分を夢に見る夏奈。再審の進展を有利にしようと努力する弁護士。それぞれの複雑な想いが綾を成し、緊迫した空気感へと展開する裁判劇。
本作の主役としては克と前妻・澄子になるのでしょう。ですが、物語の核心は服役7年を経て心の葛藤をとおして自分に向き合った夏奈の現在(いま)です。自分の行動を悔いる想い、懲役刑を全うしても再審請求が認められて釈放されても、自分は何のためにどう生きるのか…。裁判と刑期、罪と罰、悔悛と赦し…。重たい心の動きを、少ないセリフながら夏奈役の松浦りょうの演技が、独特のリアルな感性で語っています。
フライヤーと予告編に聖書のマタイによる福音書6章15節の一節が掲げられている。監督・編集者のチャレンジングな問い掛けが、観る者の胸に迫ってくる佳作でした。
公式サイト https://yurushi-movie.com/
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