「日本のボヘミアン・ラプソディ」浜田省吾「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本のボヘミアン・ラプソディ

2023年5月20日
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鑑賞方法:映画館

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いやぁ、素晴らしかった。
伝説のライブが劇場で見れるなんて、最高。映画の作りはかなり粗いけど、浜省がカッコイイので十分です。近所で1番でかいスクリーンで見た価値がありました。これは、3000円でも安いくらい。

この人の歌声はいい意味で人間離れしている。
呼吸が聞こえない、空気を含まない、魂の歌声。体全体に鳴り響く。あんなに走って、暴れても、一切息切れしないんだから。鍛えているのにはしっかり理由があると。ブレない、強い声色に勇気を貰えるんです。ああ、カッコイイ、美しいと。このスタイルを確立したのはホントすごいよね。

「明日なき世代」は本当に盛り上がる。
正直、これをトリに持ってきて欲しかったな。他の曲とは比べ物にならない熱量だもの。本人も、観客も。そして、劇場で見た私も。嫌なことがあっても、この曲を聴いたら前を向ける。今でも大好きな曲です。

このライブに実際に行った人は、この日のサンセットを一生忘れないだろうね。単独ライブは屋内が主流だけど、今回は野外。自然の光が脳裏に刻まれる。これ以上美しい夕暮れはない。浜省と沈む太陽。なんて最高なんだ。浜田省吾は日本のフレディ・マーキュリーであり、この作品は日本のボヘミアン・ラプソディ。タンクトップにジーンズと、インスパイアを受けてそうですし。

ラストに間延びするという奇妙な作りなせいで、なんだかすっきりしなかったけれど、とにかくこんな素晴らしいライブ映像が劇場で見られて大満足です。浜田省吾は永遠のスター!

サプライズ