劇場公開日 2023年10月13日

「面白い設定ではあるが既視感がすごい…」大雪海のカイナ ほしのけんじゃ ひとふでさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5面白い設定ではあるが既視感がすごい…

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

テレビアニメの完結編なので先にテレビ版の視聴推奨。
設定は面白いところもあるのだが、既存の作品を彷彿とさせるところが多い。
ナウシカ、メイドインアビス、ワンピース、バイオハザード、ラピュタ…
もうちょっと独自性は出せなかったか。オマージュでも目新しさが足りないのはマイナス要素。
登場する生物の種類も少なく、上に挙げた作品のような生態系の壮大さ、世界観の深遠さも感じられず…
テレビ版の話になるが、天膜を旅する話にした方が独特の世界観が生きたのでは。

設定のチグハグ感も気になる。
水不足という設定だが雪、海が当たり前に出てくる。普通の海とは違って人が浮かばないので水とは違うのだろうが、口に含んでも問題ないようだし渇きを感じない。
何かあるっぽい匂いを漂わせていたリリハのネックレスもあやふやなまま。
チェックシステムはあれだけ高度なことができるなら問いかけるぐらいするような…?

ストーリー自体はサクサク進むし、悪役も割と話を聞いてくれるし(笑)、終盤は熱くなる展開ではあります。
あと3倍ぐらい世界観とカイナのキャラを煮詰めたら傑作になったと思う。
最後、雪海馬はどうなったのだろう…?

ひとふで