「古来の風習」骨噛み odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
古来の風習
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世界四大アニメーション映画祭の一つである第45回オタワ国際アニメーション映画祭で短編部門グランプリほか多くの賞を受賞した作品。
点描画のような荒い描写の個性的な子供アニメ。
監督・作家の矢野ほなみさんは、ご自身の故郷のしまなみ海道を舞台に、父の死と向き合った過去の体験をもとに書かれたそうで点描手法を、記憶のおぼろげさや子供の心情と自然の風景を融合さたくて試みたと言っていました。
骨噛みとは劇中でも祖父が遺骨のかけらを噛んでいましたが、古来、各地で残る風習で勝新太郎さんは実父の、高倉健さんはお母様が亡くなられたときに骨を食べたという。
矢野ほなみさんは骨を噛むことができませんでした。そのことは、父の死と正面から向き会えず、どう受け止めて良いのかわからない経験として、子供心のトラウマになったそうです。
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