ピアニストを待ちながらのレビュー・感想・評価
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正解を求めず自分であれこれ考えて楽しみたい人におすすめ
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鑑賞直後はナゾが多かったけど、よく噛んでから消化していったらいろいろな解釈が出てきて、面白い作品だと思いました。
すぐ答えを求める人にはわかりにくいかと思うが、自分で作品を調理して味わいたいタイプの人には結構おいしくいただける作品だと思います。
世の中は結構不条理なことは多いし、SNSの世界は狂気だらけ。
多くの人が顔面とスマホの短い距離のだけの世界に入り込んでいる現代、肉体全体を使って自分の意志や感情を表現することはあるか、という問いかけをストーリーに潜ませていると私は解釈しました。
また、舞台となった早稲田大学の村上春樹ライブラリーがかつて学生運動時代にどういうことが起きた場所であるか知っていれば、劇中やエンドロールにかすかに聞こえてくるシュプレヒコールの意味もわかってくると思います。
あと図書館という場所から、人それぞれに人生=ストーリーがあるということも暗喩しているのかと思いました(これも私個人的な解釈)
鑑賞後、作品を振り返ってあれやこれや妄想する楽しみ、余白がある作品。
観た人それぞれ十人十色の解釈があっていいと思いました。
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