オットーという男のレビュー・感想・評価
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少し削った「幸せなひとりぼっち」、ハリウッド感動もの風味
偏屈親父が心を開く系映画が大好き。実際名作が多いと思っている。「恋愛小説家」「セント・オブ・ウーマン」「君を想い、バスに乗る」などなど。
そして本作のオリジナルにあたる映画(原作小説は未読)「幸せなひとりぼっち」(以下2015年版)もまた大好きな作品だ。だから本作を「これはこれ」として比べずに観ることがちょっと難しかった。したがって、感想の内容も偏ったものになることをご了承ください。
ストーリーは思った以上に2015年版に忠実だし、主演は最早説明無用のトム・ハンクスだし、不出来な作品になりようがないように思える。なのに何だか、冗長に感じてしまう瞬間があった。
一番の原因は、2015年版で描かれた主人公の過去について、妻絡みの話以外の部分がばっさり省かれていることだろう。
幼い頃の父との関係、その父の事故死、父から受け継いだ車好きとサーブへのこだわり、自宅の火事……これらは、見る側が彼の抱える人生観をより深く理解するためには重要なエピソードだったように思える。彼の心が何故頑なになったかもよくわかる。その深い理解ができてこそ、ラストの彼の死に一層心を揺さぶられるのだ。本作はこれらの要素をほぼ削った一方で、尺は2015年版より10分長い。だから単純に残された要素のそれぞれの尺が伸びたのだと思われる。妻との関係をよりじっくり描きたかったのかもしれないが、主人公の人物造形が薄くなり、テンポが悪くなったようにも見える。
こう振り返ると情報量の多い2015年版だが、詰め込み感があるかというと全くそんなことはない。全体的に台詞がとても簡潔な印象だ。それでいて常に飄々としたユーモアがあり、ウィットのあるやり取りも多く、軽快に物語が進んでいく。劇伴も必要最低限。
もうひとつは、主人公のルックスだ。2015年版でロルフ・ラスゴードが演じたオーヴェ(本作のオットーにあたる)は、かなりの中年太り体型で動きももっさりしている。頭髪は真っ白で薄く、59歳という年齢設定よりは(現地スウェーデンでの感覚はよく分からないが)だいぶ上に見える。また、強く言い過ぎた時は、謝りはしないものの、戸惑いややっちまった感をかすかに表情に出したりする。そのせいか、嫌味を言ったり悪態をついたりしていても怖さがなく、妙な可愛げがある。
トム・ハンクスのオットーは、見た目はラスゴードより役の年齢には合っているのだが、オーヴェを見た後だと滲み出るほんわか感や可愛さが足りないかなという気がしてしまう。それと、いい人や正しい人を演じるトム・ハンクスを見る機会の方が長年圧倒的に多かったせいか、オットーのいい人な面が見えた時のギャップ萌えが弱い。
ついでに言うと、若い頃の主人公と妻は2015年版の方がはるかにイケメンと知的美女のお似合いカップルで、回想シーンが眼福だ。
ちなみに若き日のオットーはトム・ハンクスの息子、プロデューサーはリタ・ウィルソン(ハンクスの妻)と、ハンクスは家族総出(?)で関わっている。
2015年版への礼を失しない範囲で、エピソードを削ったり劇伴を多くしたりして、ちょっと単純でこってりした(といっても、本作単独で考えたら多分全くくどくはないのだが)ハリウッドテイストにした感じか。
人とつながることの大切さやあたたかさ、といったテーマはきちんと伝わってきた。リメイクならではの新しい感動があるわけではないが、決して出来が悪いわけではないので、2015年版未見なら私のような雑念もなく十分楽しんで感動できるのではないだろうか。
でも是非、「幸せなひとりぼっち」の方も観てほしい。
人生を終わらせたくても出来なかった幸せ者
嗚咽するほどすごく感動した。
単純に「オットー」がどういう人なのか気になって観てみたが、こんなに心打たれるとは思わなかった。
何度も自殺を試みるも、
毎度ご近所さんが訪ねてきて未遂に終わる。
これも天国にいる奥さんの
「まだその時ではない。生きて。」という願いが
そうさせているように感じた。
嫌われ者の頑固親父が、
なんだかんだ仲間を気にかけていて手助けをする。
そんなオットーの周りの人達も
いいキャラしてて良かった。
オットーは悲しい出来事で怒りにとらわれ、
孤独な人生だった。
でも、ご近所さんの
いい友達、
いい親父、
いいおじいちゃんになった。
他人の子でも、息子娘、孫の様に感じたのかもしれない。
最近自分の人生や老後に不安を感じていたからか、
心に染み渡った。(まだ先の事なんだけど)
あと、ご近所っていいなと思わせてくれた、
暖かい作品だった。
「ビッグハート」のくだりは私も涙ながらに笑ってしまった。
頑固親父だけど、でかい心を持った人。
ちょい役の猫もかわいい。
町内イチの嫌われ者。だけど…好きにならずにいられない。
原題
A Man Called Otto
感想
2度のアカデミー賞®に輝く名優 《トム・ハンクス史上》最も泣ける映画
世界的大ベストセラーの映画化!
心が温まる映画でした。
偏屈で堅物なオットーでしたが老夫婦の友人を助けたり、マリソルの運転教官になったり、野良猫を引き取ったりと面倒見がいいです。
そしてにゃんこがかわいい!!
マリソルみたいな陽気で人懐っこい性格のご近所さんほしいです笑
オットーは何回も自殺未遂をするんですが失敗するのは亡き妻ソーニャからまだ生きなさいって言われてたんですね。
ラストの不動産屋撃退はよくやりました!!
人との繋がりが大切だと思える作品でした!
※心臓(ハート)が大きい男
※アブエロ(じいじ)のオットーより
慌てる事は無い。絶対に結論は同じ。
『幸せなひとりぼっち』とか言うスウェーデン映画のリメイク。
『老人ホームに行って、施設に私も入る』さて、それが何で駄目なんだろう。社会がうまく回すのなら、それで良いと思うが。
なぜ若い時の良い事ばかり回想して『今はミジメ』で結論づけるのか理解出来ない。
個人主義的西洋人にこう言った老人はいる訳がない。こんな老人がいないから映画になる。こんな話を信じて共感できるの若者だけだろう。
『日本人は良くキレる』って外国に住む知り合いが話す。つまり、個人主義的外国人は、勝手な事ばかりやる訳だから、自分に危害が及ばない限り意見する事は少ないと思う。従って、キレる事も少ないと思う。だから、日本人は言うまでもない。
こんな閉鎖された社会からは早く飛び出して、健康な自分の人生を、何度でも取り戻すべきだと思う。
介護していた配偶者が亡くなったからと行って、後追い自殺する心理とは、無理心中を肯定する事であり、また、あってはならない事であり、西洋人は大変に少ない。
まぁ、義理と人情の日本国民には良いんじゃない。
僕自身として、仕事をリタイアして思う事は、仕事なんかしたくないなぁ。『タイム・イズ・マネー』だね。
タイトル、いいね
頑固オヤジ
こういう人は現在の社会にも絶対に必要です!!
そばに全てを包み込む人さえいれば、理解してくれる人さえいれば、'頑固'は迷惑とかウザい存在ではなく、救世主にもなりえるのだ
頑固は言い換えれば、「揺るぎない信念」でもある
だからこそあの素敵な女性(教師)がオットーの本質を見抜き、彼を結婚相手に選んだのだと思う
また、引っ越してきたマリソル(マリアナ)の存在が素敵すぎて、ほんわかとした気分になるし、ご近所さんとの交流ーー「お裾分け」や「物の貸し借り」が、古き良き日本だけじゃないと分かったのは、大きな収穫でした
イメージだけど、主人公:オットーにピッタリとはまるのがトム・ハンクス!
これ以上の適役はいないと思う
でも若い頃のオットー役がトム・ハンクスの実の息子トルーマン・ハンクスだと知った時はビックリしたのだが、オヤジになったオットーと明らかに雰囲気も似てないのは配役ミスだったかも
奇しくも監督自身が、「興ざめするのは、キャラクターが若かった頃の回想シーン」と語っているけど、若い時のトム・ハンクスを画像でも見たことある自分から言わせると、全く「興ざめ」してしまった
例えトム・ハンクス自身が彼に仕草や歩き方等の細かい動きまで教え、指示していたとしもね
彼が元々俳優ではないせいもあるけど、目が違い過ぎると感じたのは私だけ?
もし、神様がいるとしたらだけど
彼の使命を果たさせるために、何度も試みた自殺も、わざと未遂に終わらせたような気がした
こんな老後を送りたいなぁ
堅物の男❗️
オットーの自分の居場所や仕事場でルールや役割を守って生きている姿にすごく共感してしまった😅
オットーは義理や人情を大切にしていて、だからこそわかってくれる人達が居て、孤独じゃなかった😊
ラストの「オットーが・・😭」ってシーンは凄みを感じた。
好みとしては、もう少しマリソル一家の子供達との交流を通して絆が深くなるとかあれば良かったのになぁ😅なんて思いました。
死を迎えるということ
喪失体験を乗り越えられないOTTOにとって、今を生きていない感じ、苦しみや悲しみが、OTTOの目の奥で語られているようだった。過去の色鮮やかさと現実のモノクロさが対比するようで、そこに現実で色を与えてくる刺激とのまじりあいによって、OTTOの気持ちが揺らいでいくプロセスは、感動的に感じた。最後には、「心が大きすぎる」がゆえに、死を迎えるわけだが、死という結末に対して、自分で選択したのか、自然なのかで、周囲の反応はこんなにも違うのかもしれないと思った。
自己の存在価値は他者との触れ合いの中に意味を成す、だから人生はまだ終わらない!
目が覚める、野山に鶯の三重唱
すっかり春めいて梅花も真っ盛り中。
あ~ あったいよぉ~ (*´ω`*)
この暖かさを心に注ぐ映画
今日は「オットーという男」を鑑賞です。
原作:スウェーデン小説「幸せなひとりぼっち」
バックマン・フレドリック作
本国でも映画化されて、
第89回 アカデミー賞(2017年)外国語映画賞ノミネート作品で、
コレのリメイクが今作に当たります。
--MC--
夫(主役)オットー: トム・ハンクスさん
妻ソーニャ: レイチェル・ケラーさん
ご近所奥さんマリソル: マリアナ・トレビーニョさん
ご近所旦那さんトミー: マヌエル・ガルシア=ルルフォさん
OTTO(オーティティ-オ-)おっと-です。
TOTO(東洋陶器)ではありませんw
総てに措いて厳しく頑固な男。細かい規則ルールを
周囲に求め 彼を理解しない奴は煙たがる。
歳をとりやがて退職。既に妻は病気で半年前に他界。
孤独に耐えられず、自殺行為を目論む。
ここからが 映画の展開始まりです。
・首つり自殺未遂:ロープとフックをホ-ムセンタで購入し
天井に取り付け自殺図るも 天井が一部抜け未遂に。
・懲りずに、ラジエタ-ホースを車のマフラーにつなぎ
車内窓に排ガスを引き込み 排ガス中毒死自殺はかるがこれも
マリソルに邪魔されて未遂。
・ショットガンで自殺図るも、マリソルが喚きながら心配し
ドアを叩く。しかし、妻ソーニャとの想いがそれをとどませる。
この辺りの 何が何でも死にたいという思いが、
ちょっと 理解し難かった。
このテンポのコミカル展開で 自殺は無いかなと思う。
こんなけ自らにも他人にも厳しい男が、
また、妻とのハネム-ンでナイヤガラに行った帰りのバス交通事故で
妊娠中の妻の赤子を亡くしてしまう。(ここは悲しかった。)
この悲しみにも 二人で人生を この高齢まで乗り越えてきて、
何故? この半年前の妻との病死別が乗り越えられない?
それは 弱い弱い男だと思う。
高齢の孤独とはそれ程 耐え難いものなのか~ そう感じたよ。
きっと亡くなった妻ソーニャが 天国から送り込ませたと思える
アパ-トに引っ越してきた メキシコ系のマリソルとトミ-家族4人。
彼等家族や、昔からのこのアパ-ト住人の黒人夫妻(かつては交際があった)
や、万歩計カウントを上げるためにオーバアクションな歩きをする友人、
妻(教師)の教え子 などなど。
オット-という男を 取り巻くご近所さん達で
孤独に駆られる暇を創らせない~ 展開だ。
人が一人では生きては行けないことを
さらりと教えてくれている。
皆の支えと、自らの使命(役に立つこと)が
人生にその存在価値を見い出しているのだと感ずる。
(凄く良かった場面)
・若い頃、ソーニャと出会い 初めてのデートでレストランで二人食事中。
彼女が ”あなたメインディッシュは?” と尋ねると
彼は”家で食べてきた” といってスープを飲む、
不思議そうに何故?って 彼女が言うと
”だって君が好きなだけ 料理が頼めるじゃないか・・・
僕は訳あって思う軍職に就けなかったから 給与が安いのさ~”
この時、彼女がすかさず席を立って
落ち込む彼の顔をそっと・・・持ちあげキス。
この流れ、実に心にグッと来て 涙したわ!!。
人(相手)の事を想える、素敵な夫婦に成る事は この場面で
実に良く伝わる とても良いシーンだと思いました。
・マリソルに電話を貸してくれと家を訪ねるオット-。
しかし それを断る彼女。
昨晩、貴方の異変に気が付いて 私は貴方の事が凄く凄く心配だった。
その気持ち(心)を何も聞き入れず、あなたは何時も身勝手。
あなたは 孤独で一人で生きているのでは無いのよ。
貴方は私たち家族や近所のみんなにとって大切な存在なの~。
この様な事を 捲し上げて彼に伝え理解させて
彼の閉ざされた心を こじ開けた所は 良かったかな。
ラストに やがて訪れる彼の死!
それは 孤独死という葬儀姿では無く
親しまれた人々の手によって
送られる彼の姿がそこに在った!。
この3月、4月は引っ越しシーズン。
きっと貴方のご近所にも・・・
オット-の様な方との出会いが待っているかもw
優しい気分に浸りたい方
是非 劇場へ!
いけ好かない頑固親父なのに??
とても頑固で自分の主義主張を曲げない手強いご老人。
そんな印象なオットーなのに、なぜか観る事をやめられなかった
地域コミュニティとの関わりや、トム・ハンクスの演技力からなのか??
死のうと決意しているオットーに対し、いざという時にご近所から邪魔が入る
情は人の為ならず、とでも言うのだろうか
人を助けるために自殺を取りやめる
何度もそんなシーンが繰り返される
最後には、トランスジェンダーの若者を助け、南米からの移住者家族をサポートし、とても幸せな最後を迎える
人間て、所詮は一人だけど、孤独じゃないよね
オリジナル版も観てみたいと思った
心動かされるということ。
妻を亡くし、堅物だったのがさらに堅物になり、曲がったことが許せず、ぶっきらぼうな態度をとってしまうオットー。
引っ越してきた隣人、ずっと前から家族同然の隣人たちと相変わらずぶっきらぼうな態度で接していたものの、隣人たちの気遣いやオットーに対する熱い思いを知り徐々に態度を軟化させていく。
堅物ではあるが、どんな人をも受け入れようとする態度。トランスジェンダーであっても、移民であっても、それを問題とせず、堅物としての対応、間違っていることの指摘する姿は人と人との交流をしようと彼なりの努力も感じる。
閉ざした心を開くには、というキーワードをもらった気がする。
彼が残したもの
オットーという男。愚直で偏屈な男。
妻に先立たれ、生きる意味をなくしていた。自殺を試みるが、隣に越してきた家族の訪問に邪魔される。何度も自殺をしようとするもその度に失敗する。
オットーの偏屈さをコミカルに描きつつも、妻の妊娠時のバスで子供を失い、妻ソーニャは車椅子生活になった過去が明らかになるにつれ、オットーの想いに次第に共感していく。
また、周囲の温かな人たちに囲まれ、次第に生きる意味を感じるようになる。亡き妻ソーニャが生きろと言っている。最後は悪徳不動産業者と皆で戦い勝利するのであった。
最後は病死はするが、オットーを慕う人々に囲まれて葬儀が行われる。
赤ちゃん用品も車も渡して、彼の思いも受け継がれる。
追記
幸せなひとりぼっち、というスウェーデンの映画が原作なので、こちらも見ました。
ハリウッドリメイク版と話は同じですが、原作の方がテンポが良く、さらに主人公の半生がしっかり描かれているという違いがあります。ハリウッド版も良いところはありますが、全体としてはダラダラした展開が多かったなという印象。原作の方が個人的には好きかも。
友達になりたい女性
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妻に先立たれ、孤独に苛まれるオットーという男。
どんどん堅物になって孤独を深め、自殺することにした。
色んな方法を試すが、何やかんやで邪魔が入り生き残る。
で隣に引っ越して来た夫婦の嫁と気が合って仲良くなり、
それにより人の役に立つ喜びを少しずつ思い出すようになる。
こうして邪魔者扱いしてた野良猫を飼うようになり、
妻の教え子と知り合って親切にして上げるようになり、
かつて喧嘩した隣人に心を開いて悪徳不動産から救い、
見返りなく人の助けたことで知り合った記者がそれを助力してくれる。
こうして妻がまだ死ぬなって言ってくれてると感じるようになり、
生きてることの意味を感じるようになった。
そんな折に病気で死亡、遺産関係は全て上記夫婦らに譲る。
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気難しくてかなりこじらせてる男の話。
生真面目で口うるさいだけで嫌味や横暴さはなく、
その意味で性根は腐ってなかったが、大体こういう人は孤独になる。
でもそれを救ってくれたのはひとえに上記夫婦の嫁じゃないのか?
オープンな人で、敬遠されがちなオットーとも自然体で接するし、
心を閉ざそうとするオットーに本気で怒ったりする。
人とこんなに本音で向き合おうとする人、おれも友達になりたいよ。
ただそんな人は現実にはほとんどいないんじゃないのかな?
性別も世代も全く違うただの隣人に、そこまでしてくれるとは。
どうしても感じてしまったのはそこ。この女性の存在の有難さ。
オットーは幸福を得るために何かを頑張ったりしたわけではない。
女性の心がオットーの心の氷を溶かした、そういう映画。
死ぬまで生きろ。
男やもめの頑固オヤジが「idiot」(バカモノ)しかいない世の中に見切りをつけて自殺しようとするけど、失敗を繰り返して、生きていくことの大切さに気づく話。
全体的にオットーの過去は切ない。両親いないし、子どもは流産で、嫁に先立たれるし、社内では老害扱い。
近隣住民はマジでパリピ過ぎる。あいつら何なん?ってくらいずっとパリピしてるけど、何?
コメディは確かに含まれてる。でも、邪魔にはならないし、鈍感な人間なら気づかないかもしれないようなものである。
にしても、人のぬくもりだね、やはり。
トムハンクスの演技やっぱすごい。トムハンクスってフォレストガンプから入ってターミナルしか知らなかったから、呑気者とか、難しいことは考えないようなキャラクターを主に演じると思ってたけど、頑固ジジイみたいな演技もできるのはすごい。やっぱ天才ですわ。
ラスト、温かい涙が止まらない
最初は「面白いおっさんだなぁ(笑)」と思いました。固くなに心を閉じている、だけどどこか憎めない。トム・ハンクスが完全にオットーを演じ切っています。終始、温かい気持ちで観れますが、感動の押し売りではなく、本当はオットーが優しい人だと分かっているから、安心して観ていられる。そんな感じです。ストーリーに無理がなく、ラストは気付いたら温かい涙が止まらなくなりました。
よくできたリメイク
オリジナルの「幸せなひとりぼっち」を既に見ているので、大体の流れがわかってしまうので斬新さは感じられませんが、いい感じでリメイクできていますね。
オリジナルにはあまりなかったジョークが、いっぱい出てきて、いかにもアメリカ的で気に入っています。
ただ、オリジナルでは、車椅子生活になった妻のために、教員になるためのいろいろな支障を取っ払う運動していたのがかなり省略されていたのはちょっと残念でした。
ちなみに、オリジナルの「幸せなひとりぼっち」の原題は「オーヴェという男」だったので、主人公の名前はオットーに変わりましたが、原題に近い訳の邦題に変えたのは個人的には良かったと思います。
序盤はもっと頑固ジジィでもよかったかな。大きな♡が(爆笑)ほっこり温まる作品。
割と早い段階で、いい人っぽいのが見えてきたんですよね。
序盤は、もっともっと嫌われ頑固爺アピールしてよかった気がして。
その方がギャップ萌えするじゃないですか。萌えってちょっとちがう。きっとちがう。
でもね、中盤以降のエピソードのひとつひとつが、ほっこりと心温まるんですよ。
大きなハート♡が(爆笑)ポカポカと。
こちら地方でも、窓の外ではりんご売り~♪声を枯らしてりんご売り~♪ですよ。だからちょうどよいチョイスだったの。自分グッドチョイス。
もしかしてオットーさん、劇が終わるまでに死んじゃうの?とハラハラもしたけれど。
でも彼にしてみれば劇中では、どちらのルートに辿り着ても決してバッドエンドじゃなかったんですよね。
むしろあの看取られ方は、どう考えても最高のハッピーエンドだったんですよね。
本作のヒロイン・マリソル、グッジョブですよ。
あなたのおかげでオットーは素敵な人生の最期を生きることができましたよ。
あんな隣人に恵まれたいです。かなり賑やかだけれど。
オットーの最期の遺し方もグッジョブ。
できれば、こういう人生の締め方をしてみたいなぁ…などと思った作品でした。
この作品ね、アマプラの吹き替え版で観たの。
バカのくせに独学で英会話の勉強なんて始めちゃったものだから、字幕版で観たかったけれど。なんでか吹き替え版しかなかったの。
やっぱりトム・ハンクス=江原正史ヴォイス以外には考えられないの。どハマりなの。クリント・イーストウッド=故・山田康夫みたいな。
とてもよかった作品なので、いっそのこと邦画版でも観てみたいなぁ…って思ったの。勝手に。
『Shall we Dance?』や『生きる LIVING』の逆バージョンみたいな?
でね、ちょーしに乗ってキャスティングまで考えてみたの。勝手に。
オットー=藤竜也(御年、もう82歳にもなられるのですね。びっくりだ!)
マリソル=綾瀬はるか←ここ、本当は広末さんにしたかったのに…
トミー=ユースケ・サンタマリア
アビー=劇団ひまわりの子・A
ルナ=劇団ひまわりの子・B
ルーベン=舘ひろし
アニータ=木の実ナナ
マルコム=岩田剛典
ジミー=荒川良々
線路に落ちた老人=麿赤児
SNSジャーナリストの少女=橋本環奈
ソーニャ=のん
猫=猫
この豪華キャスト布陣どや (๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!
監督は、えーっと、えーっと…(ここ全然詳しかないよ!)似たようなテイストの作品から漁って『鉄道員(ぽっぽや)』の降旗康男なんてよさげじゃないですか?←“ですか?”って振られてもなぁ…って感じですよね。
今回珍しく、コンパクトにレビューまとめてみました。
余計な妄想省けば、半分以下で済んだのに。
オットーという男
【ピロシの映画レビュー②③】
邦題 オットーという男
原題 A MAN CALLED OTTO
Netflixで観た映画が3作続けて残念なことに駄作🥶という憂き目?に遭ったので、アメプラで独占配信のこちらを視聴!ようやく当たった笑笑笑笑笑
⚫︎監督
マーク・フォースター
⚫︎脚本
デヴィッド・マギー
⚫︎原作
フレドリック・バックマン
『幸せなひとりぼっち』
⚫︎出演者
トム・ハンクス
⚫︎音楽
トーマス・ニューマン
⚫︎公開
2023年
⚫︎上映時間
126分
⚫︎製作国
🇺🇸アメリカ合衆国
⚫︎ジャンル
ヒューマンドラマ
こんばんは!水野晴郎です。
⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️
定年退職をした独り身の男が主人公。
とりあえず他人にいろいろ細かいのが信条。カタブツといったらイイのか融通の効かない人っていますよね〜?
何故か高圧的な人ってどうしてそうなんだろう?と想像したりするわけですが。何か原因というか遠因があるのではないかと。それが、誰も知らぬ悲しみだとすれば。
人間はいつかはやり切れない過去でも、総括し、決別しなければならない。けれどどうしても断ち切れない事もあるというものだ!
特に男ってのは女々しさの塊。。。
一筋縄ではいかない呪縛にどう対峙するのか?自分の力なのか他者の力なのか?
映画のように上手くそんなことはないかも知れませんが、出会いとは大切ですね。
ストーリーとしてはよくありがちな、新規女性を絡ませちゃってフォーリンラブ的陳腐な恋物語にならないところもgoodです🙆🏻
きっと明日から誰かに優しくなれる、そんな映画です。
是非ご覧下さい♥️🥰
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とても素敵な映画だった。
日本人には「建前と本音」がある。建前は、相手を傷つけない為の優しさでもあるが、そこには自分が悪者になりたくないとか嫌われたくないという気持ちも潜んでいる。周りに迷惑をかけないように行動するのは、特に日本において美徳でありマナーでもあるが、それは時に窮屈で、空気を読めない奴はただただ白い目で見られておいてけぼり。そういう冷たい他人行儀さも含んでいる。でもそれって…もしかして単なるコミュニケーション下手なんじゃない?そう思わせる映画が本作、「オットーという男」である。
オットーは不愛想で面倒くさい、一見感じの悪い爺さんだ。しかし全員に対して等しく感じが悪い。それはつまりピュアで正直な、本当はすごく「いい人」なのだ。引越して来た騒々しい婦人マリソルがメキシコ人でも、ポンコツな旦那がカリフォルニア大学の修士だと知っても、ジェンダーでも何でも態度はずっと変わらない。猫にまで等しく無愛想だ。
そんな彼だから、いや多分どんな人も、他人に心を開くのは容易ではない。亡くなった最愛の奥さんのこと、バス事故のこと、自殺しようとしていたこと。誰でも孤独を感じたり悩んでいたり、心の奥底にしまって大切にしていることを人に打ち明けるには相応の勇気が要る。誰にでも話せるわけじゃない。そこには、お互いの関係性を築くささやかな積み重ねが必要だ。手作りの料理をお裾分けしたり、困った時は甘えたり頼ったり、不満や怒りも伝えつつ、時にはケンカもして、根底には常に相手に対する関心と思いやり、リスペクトがある。諸事情の違う海外と日本を比べても意味が無いと言われるかもしれないが、彼らの人生や人付き合いには学ぶべきところが非常に多かった。「他人に迷惑をかけるな」という教えは美しいが、オットーには、周囲に煙たがられても、自分を主張したり、自分がこうと思う信念を曲げない強さを感じた。マリソルに運転を教えるシーンは特に感動した。
幸せな人生だったと思う。
こんなに奥さんを愛して、まじめに仕事に取り組んで技術者として役目を全うして、ちゃんと人生を苦しんで、乗り越えて、人々の慎ましい温かい営みの中で死を迎えることができた。
私も何となく薄ぼんやりと老後のことを考える。作中で、隣人でもある友達が住処を追い出されそうになるのを返り討ちにするところは見ていてスカッとしたし、歳をとっても肩身を狭くして小さく生きなくてもいいよねと思えた。個人的に一番好きなのは、身辺整理を始めたのか…としんみり鑑賞してたのにオットーが新車を購入したシーンかな笑 地味だけどとても素敵な作品だった。
人生の最後に素敵な贈り物
偏屈で町の嫌われ者のオットー。こう言ういかにも嫌なオヤジをあのトムハンクスが演じるのだから驚く。でも,本当に上手いのだ、そんな男の隣に,底抜けに明るくて素敵な家族がやってきた。彼らに出会って、心から愛していた奥様を亡くして以来,嫌な偏屈ジジイとなり、後を追うことだけを考えいたオットーに、豊かな人生がもたらされた。心臓の持病で亡くなることを予期した彼が,隣の奥様に書いた手紙。そこには愛が溢れていた。
自分に恥じない生き方をしていれば、人生はいつからでもやり直せる。新しく始められる、そんな希望を観た人にくれるような、暖かい映画だった。よかった。
全72件中、1~20件目を表示