オットーという男のレビュー・感想・評価
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かたくなっていたオトコ
自殺、恋愛、親子を扱った『チョコレート』(2001年)のマーク・フォースター監督作品。
今作は、タイミング良く現れるマリソル(マリアナ・トレビーニョ)と回想シーンに登場するソニア(レイチェル・ケラー)が良い。テンポが良く、現在パートと回想パートが交互に繰り返される。
全体的に音楽が良い。
画面の配色も拘りを感じる。赤色の弁当、赤を身に着けるソニア、その他のシーンでも赤に意味を持たせている。
オットー・アンダーソン(トム・ハンクス)の心の中にいたソニアと、現実世界のマリソルが、人生に変化をもたらす。
世の中まだまだ捨てたものではない、と思わせてくれる素敵な作品。
人生を終わらせたくても出来なかった幸せ者
嗚咽するほどすごく感動した。
単純に「オットー」がどういう人なのか気になって観てみたが、こんなに心打たれるとは思わなかった。
何度も自殺を試みるも、
毎度ご近所さんが訪ねてきて未遂に終わる。
これも天国にいる奥さんの
「まだその時ではない。生きて。」という願いが
そうさせているように感じた。
嫌われ者の頑固親父が、
なんだかんだ仲間を気にかけていて手助けをする。
そんなオットーの周りの人達も
いいキャラしてて良かった。
オットーは悲しい出来事で怒りにとらわれ、
孤独な人生だった。
でも、ご近所さんの
いい友達、
いい親父、
いいおじいちゃんになった。
他人の子でも、息子娘、孫の様に感じたのかもしれない。
最近自分の人生や老後に不安を感じていたからか、
心に染み渡った。(まだ先の事なんだけど)
あと、ご近所っていいなと思わせてくれた、
暖かい作品だった。
「ビッグハート」のくだりは私も涙ながらに笑ってしまった。
頑固親父だけど、でかい心を持った人。
ちょい役の猫もかわいい。
おせっかいもいいもんだなぁ
「怒ってるんじゃなくて悲しいの」
町内イチの嫌われ者。だけど…好きにならずにいられない。
原題
A Man Called Otto
感想
2度のアカデミー賞®に輝く名優 《トム・ハンクス史上》最も泣ける映画
世界的大ベストセラーの映画化!
心が温まる映画でした。
偏屈で堅物なオットーでしたが老夫婦の友人を助けたり、マリソルの運転教官になったり、野良猫を引き取ったりと面倒見がいいです。
そしてにゃんこがかわいい!!
マリソルみたいな陽気で人懐っこい性格のご近所さんほしいです笑
オットーは何回も自殺未遂をするんですが失敗するのは亡き妻ソーニャからまだ生きなさいって言われてたんですね。
ラストの不動産屋撃退はよくやりました!!
人との繋がりが大切だと思える作品でした!
※心臓(ハート)が大きい男
※アブエロ(じいじ)のオットーより
慌てる事は無い。絶対に結論は同じ。
『幸せなひとりぼっち』とか言うスウェーデン映画のリメイク。
『老人ホームに行って、施設に私も入る』さて、それが何で駄目なんだろう。社会がうまく回すのなら、それで良いと思うが。
なぜ若い時の良い事ばかり回想して『今はミジメ』で結論づけるのか理解出来ない。
個人主義的西洋人にこう言った老人はいる訳がない。こんな老人がいないから映画になる。こんな話を信じて共感できるの若者だけだろう。
『日本人は良くキレる』って外国に住む知り合いが話す。つまり、個人主義的外国人は、勝手な事ばかりやる訳だから、自分に危害が及ばない限り意見する事は少ないと思う。従って、キレる事も少ないと思う。だから、日本人は言うまでもない。
こんな閉鎖された社会からは早く飛び出して、健康な自分の人生を、何度でも取り戻すべきだと思う。
介護していた配偶者が亡くなったからと行って、後追い自殺する心理とは、無理心中を肯定する事であり、また、あってはならない事であり、西洋人は大変に少ない。
まぁ、義理と人情の日本国民には良いんじゃない。
僕自身として、仕事をリタイアして思う事は、仕事なんかしたくないなぁ。『タイム・イズ・マネー』だね。
トムハンクス
いい話
ヒューマン映画は時々観なあかん 心を1回洗う
こうるさいおっさんが、どちらかというと余り近所づきあいしたくないおじさんが、過去を振り返り、結局、自殺を図るという結論にいたり何度も試みるがいつも邪魔が入り・・・
迎えに引っ越してきた移民のマリソルと交流?する内に生き方も変っていく素敵なヒューマンドラマである。
トム・ハンクス主演ということで観たが周りの人々もみんないい人ばかりで気がついたらお互い助けられ助けていた。
とりわけ不動産屋を帰らせたシーンは最高に面白く、ここであのレポーターが登場するかと思わずにんまりダ。
マリソルの子供たちもかわいかったがネコちゃんもきっちり存在感を出していた。
トム・ハンクスは好きな俳優の一人でこの作品はかなり自分のなかでは上位だ。
結構、泣かしてもらいました。
私はこの作品好き!
⭐︎4.2 / 5.0
心温まるヒューマンドラマ。 コメディタッチながらしっかり泣ける。 ...
タイトル、いいね
頑固オヤジ
こういう人は現在の社会にも絶対に必要です!!
そばに全てを包み込む人さえいれば、理解してくれる人さえいれば、'頑固'は迷惑とかウザい存在ではなく、救世主にもなりえるのだ
頑固は言い換えれば、「揺るぎない信念」でもある
だからこそあの素敵な女性(教師)がオットーの本質を見抜き、彼を結婚相手に選んだのだと思う
また、引っ越してきたマリソル(マリアナ)の存在が素敵すぎて、ほんわかとした気分になるし、ご近所さんとの交流ーー「お裾分け」や「物の貸し借り」が、古き良き日本だけじゃないと分かったのは、大きな収穫でした
イメージだけど、主人公:オットーにピッタリとはまるのがトム・ハンクス!
これ以上の適役はいないと思う
でも若い頃のオットー役がトム・ハンクスの実の息子トルーマン・ハンクスだと知った時はビックリしたのだが、オヤジになったオットーと明らかに雰囲気も似てないのは配役ミスだったかも
奇しくも監督自身が、「興ざめするのは、キャラクターが若かった頃の回想シーン」と語っているけど、若い時のトム・ハンクスを画像でも見たことある自分から言わせると、全く「興ざめ」してしまった
例えトム・ハンクス自身が彼に仕草や歩き方等の細かい動きまで教え、指示していたとしもね
彼が元々俳優ではないせいもあるけど、目が違い過ぎると感じたのは私だけ?
もし、神様がいるとしたらだけど
彼の使命を果たさせるために、何度も試みた自殺も、わざと未遂に終わらせたような気がした
こんな老後を送りたいなぁ
比べてしまう
胸が熱くなる作品
この作品がどんな物語なのか、冒頭のオットーの首つり自殺の準備と回想に登場する妻の顔がすべてを物語っている。
同時にこの作品に向き合う角度がわかることで最後まで見る安心感を受取れた。
物語の型としてはありがちなものだが、主人公のデフォルメの面白さと伏線の貼り方のうまさ、わかっていながら涙してしまう鉄板的要素がうまくあしらわれている。
物語のどこかに非現実的な力のようなものが働いている設定があるのかと思ったがそんなことはなく、些細な歯車の変化のような日常のイレギュラーによって、オットーという人物の心の澱が取り払われるようになっていく。
それは誰にでもある過去の痛みで、その痛みが自分自身の心に蓋をし、同時にこの世界が思い通りにならない怒りを持つことで、必然的に物事すべてに文句が出る。
まるで私自身を見ているようだ。
毎日同じ時間と同じルーティーン
ゴミの分別を守らない怒り 駐車違反への怒り 「この町を守る」立場だったオットーは、いつの間にか住人に対する怒りまでをも噴出するようになっていた。
当然職場でも同様 仕事はできるが偏屈な頑固者というレッテルを最後まで貼り続けられる。会社以外の場所、町でも彼は有名人となっていた。
オットーにとって最初で最大かつ最後まで続いたイレギュラーは、マリソル一家が引っ越してきたことだろう。
彼らのルーツは家族や周囲との親密性を持っている。
オットーの不愛想な態度もシャットアウトせずうまくあしらって見せる。
このイレギュラーはオットーの自殺を度々阻害した。
彼は自殺を決意するたびに妻のソーニャを回想する。
その回想は次第に彼の心の澱の核心へと迫っていく。
「電話は貸さない どこにどんな理由でかけるのか言わない この前も急に態度を変えて家に帰ってカギをして呼んでも出てこない」
マリソルがオットーのことを本気で心配していたことが彼に伝わったとき、オットーはソーニャとのことを話し始めた。
「生きなくては」
ソーニャの言葉が耳から離れない。
「住宅設備が車いすに一切配慮されていないことなど、法律に抵触しない」
この言葉に対する怒りに、ソーニャはそう言った。
ソーニャの死因はガン
「自殺するつもりだった でも彼女が『生きなくては』と言っているように思えてならない」
やがて、
作品の中に散りばめられたすべてが伏線であり、それらが彼らの町を守ってくれる。
オットーは昔から心臓肥大症で寿命も長くはない。
彼が倒れ病院で看護師から病気のことを聞いたマリソルは声をあげて笑った。
なぜなら、こんなにも心の狭い男が心臓が大きくなる病気だからだ。
彼女にはそれがおかしくて仕方なかったのだろう。
すべての問題が解決され、すべてがうまくいった。
そしてオットーはようやく妻ソーニャの荷物を整理することができた。
妻の墓 空白の場所には当然いつかオットーの名前が刻まれる。
そこもまた伏線だった。
さて、
この物語にソーニャは介入していたのだろうか?
おそらくソーニャは、オットーと出会った時からオットーが死ぬまでずっとオットーに介入してきたのだと思う。
オットーの記憶の中の妻の言葉は、オットーがその時必要としている言葉を語る。
それは非現実的力などではなく、オットー自身がその言葉を求めていたからだろう。
自殺のたびに入る邪魔、最初の邪魔以外そもそもその邪魔の原因を作ったのはオットーだった。
同時に聞こえてきた妻の声。
周囲の困りごとを手助けしながら再びつながりが強くなってゆく。
それこそ彼が実現したかったことだったのだろう。
それこそがオットーが求めた喜びだったのだろう。
マリソルの生まれたばかりの息子を抱いたとき、ソーニャとできなかった夢をその手に抱くことができた。
あの日作ったベビーベッドにその子を寝かしてみる。
あの日思い描いた日常の幸せが、巡り巡って今目の前に現れた。
その子に、自分のことをお爺ちゃんと呼んで見せる幸せ。
失った幸せは消えたわけではなく、四季のように再び目の前に巡ってきた。
命尽きるまで幸せだったオットー
涙が止まらなくなる作品だった。
堅物の男❗️
オットーの自分の居場所や仕事場でルールや役割を守って生きている姿にすごく共感してしまった😅
オットーは義理や人情を大切にしていて、だからこそわかってくれる人達が居て、孤独じゃなかった😊
ラストの「オットーが・・😭」ってシーンは凄みを感じた。
好みとしては、もう少しマリソル一家の子供達との交流を通して絆が深くなるとかあれば良かったのになぁ😅なんて思いました。
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