「名前だけは知っていた≪シモーヌ・ヴェイユ≫とは異なる、もうひとりの≪シモーヌ・ヴェイユ≫。観ておいてよかった。」シモーヌ フランスに最も愛された政治家 あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
名前だけは知っていた≪シモーヌ・ヴェイユ≫とは異なる、もうひとりの≪シモーヌ・ヴェイユ≫。観ておいてよかった。
功績があるこちらのシモーヌのことをよく知ることが出来た。但しまた観たいか?といわれれば観たくない…。なぜならやはり重い…。そして痛々しい…。
世の中の惨事や誰かの功績を語る人たちが時と共にどんどん減っていくことを考えれば、このような映画は有り難いと思う。
彼女の人生はそのままで壮絶だけれど、加えて情感あふれる落ち着いた音楽、丁寧で凝った美しい映像、女優さんたちの熱演で、吸い寄せられる迫力、見応えがある。
残念だったのは…
彼女の人生を何段回かに分けて行き来しているが、混乱はないものの、画面がすぐにコロコロ変わるのはストレスで、かなり疲れた。
また、若い頃と年を召してからとで俳優の雰囲気が異なり、感覚的違和感が最後まで拭えなかった。ここまで何度も回想の行き来を繰り返すのなら、俳優選びはもっと上手くやってほしかったかな…。
中絶の法案についての議会の議論がとても面白かった。(日本の国会が情けなくなる)…文化や社会の違いを感じた。
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