「ノンフィクション」Firebird ファイアバード バキさんの映画レビュー(感想・評価)
ノンフィクション
先ず2人がとても俳優として容姿に魅力がある所に驚いた。
セルゲイは少し幼なくキュートな顔立ちながら服の上からもわかるマッチョ具合だ。
対するロマンはすらっと背が高く端正な顔立ちで軍服からパイロットスーツ、カジュアルやスーツまでモデルの様に着こなすスタイリッシュさ、
内容はありがちなドイツの同性愛禁止法なのだが、その部分はあくまでもスパイスの様に添えられており、
それを上回る同性愛のすれ違いや愛を上手く織りなしている。
ブローバックマウンテンを少し総仏させるが、あの時代よりは少し進んだ1977年代の実話をもとにしている。
映像的にも舞台はドイツ以外広く躍動感があって美しく作られている。
LGBT映画の残念なところは世界観が狭い所だったのだけど、そこも上手に解放されていて見終わった後に苦しすぎない様に作られている様に感じた。
愛の選び方は人それぞれで、
愛している事が必ず実るわけでもない。
真っ直ぐに愛するセルゲイとロマンなりに立場を守りながら人を愛する人もいる、2人の愛し方に良し悪しはない。
とてもいい作品だった。
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