「航空会社、緩いというか、考えられない、そしてトラブル、多すぎだ」ロスト・フライト 未佐緒00さんの映画レビュー(感想・評価)
航空会社、緩いというか、考えられない、そしてトラブル、多すぎだ
久しぶりのジェラルドの映画、パイロットの役なんだけど逞しいなあと思ってしまった。
日に焼けたみたいに顔色だけでなく、髭も濃い、パイロットというより肉体労働者のような風貌になっていた。
天候が悪いのに避けて通れないというか、航空会社の対応がちょっとひどくないだろうか、日本なら考えられないと思うのだけど海外なら普通にあるのかもしれない。
燃料を節約というか、それをケチって事故、トラブルを起こしたら、そっちのほうが損害が大きくなるのではと思ってしまったわ。
でも、海外ならあり得るかも、舞台となったホロ島では現在でも海賊行為とかあるみたいだし、怖いわ。
乗客が14人、全員大人ばかりで子供、家族連れがいなかったので、飛行機もだけど、航空会社としてはこじんまりとした小さな会社かなと思ってしまったわ。
客が人質、身代金、映画なんだけどリアリティがあって、もしかしたら知らないところで、こんな事件はあるのかもしれない。
機長としての乗客を守る、助けようと必死になるけど一人では無理、助けてくれるのが黒人の元軍人、だけど護送犯、いつ裏切るかもしれない。
映画だけど、スクリーンで観ているとリアリティがありすぎて目が話せないのだ。
飛行機の出発から色々と不安がある、はっきりとした、目に見えるトラブルではない、でも地面を離れて空に飛び立ったら今度は嵐、無事に島に不時着。
島に不時着したのはいいけど、やっと無線で助けを求めるもオペレーターの対応に「いたずら電が多くて」と切られてしまうシーンには、これが普通なのとびっくりだ。
飛行機内で客が不安になるし、ジャングルでは銃を持った凶悪なゲリラの集団。
今回、機長の相棒というか、助けてくれる護送犯が逞しいというか、銃の腕もいい、相手に対しても容赦なく命を奪うけど、これはもうサバイバルだ。
色々なトラブルが次々に襲ってくるのでスクリーンから目が離せない、時間があっという間に過ぎてしまって無駄がないというか、アクション、サバイバルてんこ盛り。
最後、機長がタラップに座って娘に電話する姿には、疲れているんだろうな、でも自分の無事を伝えなければ安心できないんだろうな。
いい父親だとホッとしました。
危ない島でしたが、護送犯のあの人なら金もあるし大丈夫かなと思いました。
でも席を立った自分もぐたりしていることに気づきました。
観客が男性が多いのにはびっく、アクション映画、これはアタリです。