劇場公開日 2023年9月22日

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「この果てしのない闘いに終止符は打たれるのか。」ジョン・ウィック コンセクエンス レントさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この果てしのない闘いに終止符は打たれるのか。

2024年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

興奮

この延々と続くジョン・ウィックの孤独な戦い。一体きっかけは何だったけかな、あまりにも遠い昔のため忘れてしまった。
そうだ、確か愛する妻の命を奪われ復讐のために伝説の殺し屋が復活したのが始まりだった、いや待てよ違うな、あ、そうか妻の忘れ形見の犬がロシアンマフィアのごろつきに殺されたのが原因だった。今までジョンに殺された人数は延べ数千人を超える(あくまで推定)。犬一匹から始まった大量虐殺。おっと、こんな言い方は愛犬家の方たちの反感を買うな。

果たしてこの不毛な戦いに終わりは来るのか。前回の三作目で終結するかと思いきや、なんと次回へ続くという、うれしいんだか悲しいんだか。これは客が入り続けるまで、あるいはキアヌの体力が持つまで延々とシリーズを続ける気なのだなと思った。そして今回の第四弾、上映時間が160分を超えるという、さすがにこのシリーズはストーリーがあってないようなもの。劇場鑑賞するか迷ってるうちに公開終了、配信での鑑賞となった。結果的にこれでよかった。劇場鑑賞ならちょっとしんどい内容。

さすがにこのシリーズの売りのアクションは第二作目がピーク、あとはマンネリ化、かつてのスター俳優を再利用するエクスペンダブルズ方式、ストーリーは三作目はかなりだれたし、今作も中盤がだれる。
ただ階段のシーンは見事だった。三歩進んで二歩下がるどころではない水前寺清子さんを遥かに超えた下がりっぷり、鎌田行進曲も真っ青の見事な階段落ちだった。あれはスタントとCGを組み合わせたのかな、全然噓くさくなかったな。あと凱旋門の周辺ていつもあんなに交通が激しいのかな。

そして意外や意外、まだまだ続くと思われたシリーズにピリオドが打たれる。これは全くの予想外だったな。よくも稼げるシリーズを手放せたものだ。だったら三作目で終わらせりゃあよかったのに。中途半端に四作目で終了とは。でも新たに若き日のジョンウィックシリーズやりそうだな。

前半で真田さんは死んじゃうし、その後見るのつらかった。でも真田さんの娘役の人はすごくよかったな。果たして復讐を遂げたんだろうか。

俳優としてのピークを過ぎたキアヌと組んだ本作がまさかここまでヒットシリーズになろうとはお思わなかっただろう。十分稼げた。これで一区切りつけよう。観客もこれで映画見に行かなくてもよくなる。安堵したよ。

ポストトムクルーズと呼ばれて鳴り物入りでハリウッドデビューしたキアヌリーブス。彼の出世作である「ハートブルー」は何回見ても飽きない。当時劇場で数回見て、レーザーディスクも買っていままで何回見たことか。それくらいはまった。その後、スピード、マトリックスで大ブレイク。そんなキアヌも御年59歳、美形俳優も劣化がまぬがれません。ちょっとショックだ。トム・クルーズや真田さんはいい老け方をしてるのに、キアヌはだんだん十字架に貼り付けになったキリストに見えてきた。でも今でもいい人キアヌは大好きだ。これからも応援してるぜ。

レント