「涅槃に死す」ジョン・ウィック コンセクエンス 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
涅槃に死す
満足感とキアヌ・リーブスへのリスペクトを感じた。
ジョン・ウィックの1からずうっと観ているファンとして、
最高のラストだった。
前半でシマヅ(真田広之)の格調高い正統的なアクションを堪能して、
後半のパリ編。
ここからは怒涛のアクション。
前・中盤で少し飽きたが、パリ編になってからは、アルコールが
身体に回ってきたようになり、心地良さと、酔いで最後まで
私も長いレースを完走した気分だ。
ジョンのアクション・シーンは流麗で凄みがあり徐々に身体中に
毒が回ったようになり恍惚としてくる。
パリ編になるとラジオ番組のDJがリスナーに賞金稼ぎのゲームに
参加を呼びかける。
賞金はジョンウィックの首に4000万ドルまで釣り上がる。
なので有象無象の雑魚が湧いてきてジョンは大変な渦に飲み込まれる。
凱旋門の周りを四方八方の車を避けて拳銃発射。
しかもドアもフロントガラスも無い車をぐるぐるぐるぐる回転しながらの
「カーフー」もあり。
それにしても何回車に撥ねられ轢かれても立ち上がる。
不死身すぎるぜ!!
キアヌ・リーブスは実際にアクションシーンの殆どをこなしているとの事で、
本当に真面目でひたむき努力家・・・
この言葉は真田広之にも全部当てはまりますね。
30年前のドラマ「高校教師」から大好きで、
その後イギリスのシェイクスピア劇「ハムレット」を演じたことから
英語の勉強を始めて、遂にはハリウッドに拠点を移して、
今では名実ともに日本人で一番の実力と名声を誇る
ハリウッドスターに‼️
「ブレッドトレイン」に続いての大きな役で感激です。
アクションやガン裁きなどの難しいことは分かりませんが、
主席連合のトップのクラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)側とジョンとの
最後の決闘が決まる。
これでラストだな、と思ってからの1時間が一番の見どころでした。
サクレ・クール寺院の前庭が決闘場所。
そこまでの222段の石畳の階段。
上からうようよと襲って来る雑魚どもを撃ち殺し投げ飛ばし、
階段の頂上へ辿り着いたと思ったら蹴飛ばされ、
222段を階段落ち・・・
(蒲田行進曲の銀ちゃんの10メートルの階段落ちを大きく更新)
またもや盲目のケインと222段をヨロヨロと上がって行く。
もう悲壮感ありありです。
そしてケインとの伝統に則った決闘シーン。
たった1発の弾丸で戦う、
倒れなければ、歩数を近づけてまた1発、
そして至近距離からの最後の一発?
最後!?
ラストが泣けるし、カタルシスがあった。
「報いだ!!」
ジョン・ウィックの優しさと賢さが炸裂。
もとはと言えば、結婚を機に裏家業から足を洗ったジョン。
愛するヘレンとの安らかな生活は直ぐに終わった。
裏家業のボスたちがヘレンを殺してしまう。
更にヘレンからのプレゼントの愛犬のデイジーまで殺されて、
堪忍袋の尾が切れたジョンは復讐の鬼となるのでした。
そして長い長い主席連合との戦い。
ニューヨーク・コンチネンタル・ホテルの支配人ウィンストン
(イアン・マクシェーン)や
ニューヨーク地下組織のバウリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)
が燻銀の存在感を見せる。
伝説の殺し屋ジョン・ウィック
墓碑銘は「妻を愛した男」
…………………‥………………………to be continude
ラジオDJのくだりはウォルター・ヒル監督の「ウォリアーズ」のパク…、オマージュです。
ケインはあからさまに座頭市でしたね。
前々回のクライマックスは「燃えドラ」でしたし。
チャド監督のアクション愛が本物なのは間違い無いんで、今後とも追っかけたいと思うアクション映画馬鹿(自分)でした。
共感有り難うございます。本当におっしゃる通り、「アクションが毒のように身に回」って、命のやり取りに酔っぱらってしまいましたね。このシネマに浸る快感! そして止めには、銀ちゃんもビックリの222段落ち‼︎
こんにちは
共感をありがとうございます。
私も途中で少し飽きましたが、ちょっとうとうとして逆に心地よかったです。
シャノンが亡くなってしまって、今後はだれがワンを預かるんでしょう。。(続編ありと思ってます。)