劇場公開日 2023年9月22日

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「決闘! 朝日のガンマン」ジョン・ウィック コンセクエンス bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0決闘! 朝日のガンマン

2023年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

待望の『ジョン・ウィック』シリーズの第4弾。公開から少し遅れたが、近場のシネコンで上映していなかったので、ようやく鑑賞。本シリーズは、回が増すごとにアクション・シーンへの気合いの入れようが増してきていたが、本作は正に圧巻。どこかの砂漠から始まり、大阪、ベルリン、ニューヨーク、パリとワールド・ワイドな舞台で、ド派手なアクションを繰り広げる。

また、本シリーズの見所は何と言っても、キアヌ・リーブスのガンとカンフーが合わさったガンフー・アクション。「これでもか、これでもか」と叩きのめす敵が、ウジャウジャ湧いてきて、いったい何千発、何万発の銃弾が飛び交うのか、と呆れてしまうほど。そして、キアヌのカンフー・アクションは、VFXやCGを頼るのではなく、鍛錬の中で身につけた武術の洗練されたアクションとして、引き込まれる。

ロケにおいても、パリの凱旋門での、車に何度もぶつかりながらのガン・アクション、大阪での日本刀を振りかざしての大太刀まわり、そして200段を超える階段での、組んず解れつ登ったり堕ちたりのストリート・ファイトと、3時間近い上映時間も、気にすることなく次から次へと繰り出されるアクション・シーンは凄まじかった。

物語は、裏社会のルールを破り、追われる身となったジョン。その裏組織のボスを倒して、自由になる為に立ち向かっていく展開。裏組織も黙っているわけではなく、ジョンへの刺客として送り込んだのが、盲目となって、裏の社会からは手を引いていた、ジョンの友人でもあるケインという因縁も、合わせて描いている。

そして、クライマックスを飾るのが、西部劇さながらの、教会の前で、ジョンとケインによる、1対1による早打ち決闘というのだから、これぞハリウッド・西部劇ムービーの原点。地平戦から上ったばかりの朝日を背に受け、『決闘・朝日のガンマン』というシーンだ。

多分、本シリーズは完結なのだろうが、キアヌにとっても『マトリックス』に並ぶ、当たり作品として、印象に残るシリーズとなった。また、本作には、真田広之が、毎回お馴染みとなった、日本ヤクザの親玉の様な立ち位置で出演。前半はかなり重要な役どころを担っていた。

bunmei21