劇場公開日 2023年9月22日

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「観たことのない映像に見飽きる2時間49分だった。 予告編や紹介動画...」ジョン・ウィック コンセクエンス HAL2005さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0観たことのない映像に見飽きる2時間49分だった。 予告編や紹介動画...

2023年9月27日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

寝られる

観たことのない映像に見飽きる2時間49分だった。
予告編や紹介動画を観て予習は済ませていたので概ね予想通りの作品だったし、評判通りのアクション全振り映像体験だったが、予想外のものが2点ある。
 第一に映像体験のゴージャスさだ。初めて観たのものだから過去作との比較はできないが少なくとも僕が観た中でこれほどスタイリッシュな映像作品は稀有だ。そもそもアクション映画は見辛い。何故ならカメラが動くからだ。アクションを強調するため。スタントの動きの遅さを誤魔化すため。そもそも動くからカメラがすぐ見切れるため。どうしてもカメラを動かす。視点移動は瞬間移動できる人間にしか為せない技だから常人が快適に映像を楽しむにはノイズになる。だからアクション映画は見辛い。にも関わらずジョン・ウィックは見易い。これはロングランとアップ&ロングショットをリズムを崩すことなく使いこな酢ことができたからだと思う。途方もない作業が要求されることは素人目にも分かるし、センスと経験の賜物だと思う。唯一無二に感じた。でも長過ぎる。2時間49分で観るより1時間30分で観たかった。
 第二に音楽。音楽のセレクトがかなり効果的に働いていた。モリコーネみたいな現代音楽からオペラ的に歌い上げたり、ロックソングのソロギターでテンションをぶち上げたり、特に「Born To Kill」のイントロがかかった時は思わず身を乗り出した。この作品で最も映画的なのは音楽だ。
 圧倒的な技術力による映像と、ハイセンスな音楽がこれだけの人気を獲得させたのかなと感じた。
 追記:ドルビーで観ると耳が壊れます。

HAL2005