「インド映画級に長いのをどう評価するかどうか…。」ジョン・ウィック コンセクエンス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
インド映画級に長いのをどう評価するかどうか…。
今年325本目(合計975本目/今月(2023年9月度)35本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
今週では(アニメ枠2本を除けば)本命に来るのでは…と思えるところです。3時間とかなり長い映画です。
見どころはたくさんある点は理解できるものの、前半の「大阪編」と後半「とある場所」(ネタバレ回避)との関係がやや希薄で、後半の「とある場所」における「とある儀式」(儀式というより、「大人のこうした集団」における作法??)に話が分割されてしまい、特に前者の「大阪編」(大阪のホテルが何とかという話題)は、「一部」後半のストーリーに関係する部分はあるものの、この映画の描写としておそらく「後編の「とある国のとあるトラブル」に焦点を当てたかったのではないかと思え、そうすると、その観点では「さほど」重要ではない大阪編の描写に「やや時間を使いすぎたのかな」という気がします。そしてこのことが「インド映画でもないのに3時間級」というところを生み出しています。
もっともこのシリーズは4作目で、1~3作品がどうかわからないので積極的な減点要素までは避けますが、4作品目だけを見た場合、「大阪編」に関してはある程度省略することができたのでは…と思える点もあり(「大阪なんとかホテル」が出るだけで、大阪観光をするとか何とかという話はほぼほぼ出てこない)、一方で「有名作であり(インド映画ではなくても)3時間級を志向した」という点も理解でき、どう評価するかは微妙です。
なお、積極的な減点要素にはしませんが、「後半」(「大阪とは違うある国における描写全般)について、映画館の注意書きにはないものの、マシンガンの撃ち合い等のシーンがあるため、「光に過敏な方はご注意ください」が出るか出ないかがギリギリな部分があるのは確かで、この点に関してある程度配慮は欲しかったです(やや、直視が難しいかなという部分はある。いわゆる「光に対する過敏」は、「耐性がある方」であっても、描写いかんによっては厳しくなる)。
また、4作品目ということ、3時間枠という事情もあるので、はじめての方向けに「自己紹介パート」は設けられていますが、できればVODで過去作を見たほうが理解度はあがるのでは…と思えます。
採点に関しては「やや時間配分のウェイトが微妙?」「光の点滅がやや厳しい」という点はありましょうが、それらを上げても0.2にしかならず、フルスコア切り上げで満点にしています。