劇場公開日 2023年10月13日

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シック・オブ・マイセルフのレビュー・感想・評価

全50件中、1~20件目を表示

4.0バカカップルのチヤホヤ獲得レース!

2023年10月31日
PCから投稿

思っていた以上にコントだった。SNSでバズりい!みたいなレベルの話でなく、バカなカップルがどっちが目立つか、チヤホヤされるかのマウント合戦を始めたら、競争ばかりがエスカレートして、もう周りは見向きもしなくなってるんだけど、気がついたら超お似合いのカップルだったみたいな。こういう関係性が不健全なのはよくわかるが、かといって不健全な関係だからやめろというのは他人の勝手な説教であって、結果、割れ鍋に綴じ蓋だけど似たもの同士でお好きにどうぞみたいな話もあっていい。承認欲求がテーマであることは間違いないが、もっと根深い依存と共依存の寓話としてとても面白くみた。こういう皮肉に満ちた話はただ意地悪に撮られると気分が悪くなるだけだったりするが、いい距離感といいセンスの監督なんじゃないかな。

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村山章

3.5現代人にとって決して他人事とは思えない突き抜けた異色作

2023年10月29日
PCから投稿

ノルウェーから届いたこの異色作の主人公は、「私に注目して!」という思いが誰よりも強く出てしまう人。それゆえ恋人や友人らが注目を集めているだけで気に食わないし、どんな手段を使ってでも望み通りの境地に立とうとする。すなわち、本作のテーマは現代人の多くが身に覚えのある「承認欲求」について、ということになろうが、しかしそこから予想されるSNSの承認機能を使った「いいね」合戦には決してならない。あくまで現実社会を舞台に、顔と顔を合わせた場所で「もっと!もっと!」が発動していくのが面白さというか、事態の深刻さというか。この自我の暴走ぶりや自己破壊を不快に感じる人もいるかもしれないが、でも危ない橋をどこまでも渡っていくヒロインの突き抜け方やその代償、決して安易に人を糾弾するような展開には陥らない構成、小気味良い会話のテンポ感を失わない脚本の妙なども相まって、興味深い”人間探求”的な一作に仕上がっている。

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牛津厚信

3.5サイコホラーでブラックコメディ

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

SNSと動画共有サービスが普及して以来、過剰な承認欲求や自己顕示欲に対する風刺は映画やドラマでたびたび扱われてきたが、本作の女性主人公シグネほど強烈なケースは滅多にお目にかかれない。

周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり自らの体を傷付けたりするのは、「ミュンヒハウゼン症候群」と呼ばれる精神疾患。シグネの場合、副作用で皮膚病になるのが確実なロシア製の抗不安薬を飲み続け、服用の事実を隠して「原因不明の難病を患ったが健気に闘病している自分」をアピールし、歯止めがきかなくなっていく。

オスロを舞台にした若い女性の生き様という点で「わたしは最悪。」に似ているなと思いながら観ていたが、鑑賞後に当サイトの矢崎由紀子氏の評論から、製作会社も同じだと知った。ノルウェーのOslo PicturesとスウェーデンのFilm i Vastが共通しているようだ。この手の話が北欧の映画界で近年のトレンドなのだろうか。2作品の空想や幻覚のシーンの使い方にも類似性を感じた。

監督・脚本のクリストファー・ボルグリはこれが長編第2作。1作目の「DRIB」(2017)は日本未公開ながら、予告編を見たらかなり面白そう。配信で鑑賞できるようになるのを願いつつ、次回作も大いに期待。

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高森 郁哉

3.5【”異常なる自己顕示欲と承認欲求欲を持つ負けず嫌いで、知ったかぶりで、嘘も平気でつく女性が行った事。”今作は女性の顔面が変容していく様が怖い怖い北欧ホラーである。】

2025年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

■仕事で成功を競い合う関係にあった恋人、トーマス(アイリク・サーテル)がアーティストとして脚光を浴びたことで激しい嫉妬と焦燥感に駆られたシグネは、自分の自己顕示欲と承認欲求欲を満たすモノを求めてロシアの副作用が酷い事が分かっている違法薬物リゾクテルを購入し、大量に服用する。
 案の定、薬の副作用により顔が膨れ上がり、皮膚はひび割れた恐ろしい姿で入院し、恋人の関心を勝ち取ったシグネ(クリスティン・クヤトゥ・ソープ)
 だが、異常なる自己顕示欲と承認欲求欲はエスカレートしていく。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・良く、このような物語を思いついたモノである。シグネは序盤から負けず嫌いで、知ったかぶりで、嘘も平気でつく女性として描かれる。

・だが、恋人トーマスがアーティストとして認められてことを喜ばず、逆に副作用が酷い事が分かっているロシアの違法薬物リゾクテルを購入し、大量に服用するシーンが、とても恐ろしい。

・案の定、彼女の顔は無残に腫れあがり、皮膚はひび割れ、驚いた恋人トーマスは入院させるが、彼女は”謎の病気”と嘘をつき続けるのである。
 彼女は、明らかに精神が破綻している。それは、彼女が見舞いに来なかった人を、自分が死んだときの葬儀のリストに入れない事を夢想するシーンでも明らかである。

・そんな彼女を、写真のモデルに起用したり、本を執筆させたりする人達。だが、モデル撮影の前に、彼女の髪は抜け始める。そして、モデル撮影の時に、彼女は血を吐き、痙攣し病院へ運ばれる。その異常な様を見て、スタッフの男性は嘔吐するのである。

<その後、彼女の行いは明らかになり、数少ない友人、マルテは彼女の事をオカシイと言い、去る。恋人は逮捕され、醜い顔になった彼女は一人、泣き崩れるのである。
 今作は、異常なる自己顕示欲と承認欲求欲を満たすために女性が行った事と、その結果により女性が変容していく様が怖い怖い北欧ホラーなのである。>

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NOBU

2.0おでこがw

2025年2月22日
iPhoneアプリから投稿

トーマスのおでこが垂直すぎて気持ち悪いw

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dk

4.0色々とすごい

2025年2月16日
iPhoneアプリから投稿

イライラしながら観てると最後はスカッとするような可哀想なような複雑な気持ちになる
現代病って感じ
主人公のファッションがオシャレ
テンポがよく短めなところも良かった

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承太郎

4.5ポップなタッチがより辛い

2025年2月13日
iPhoneアプリから投稿

落ち込んだ。

完全にミュウヒハウゼンなシグネ。承認欲求も自己顕示欲も安易にSNSに走らず、まず現実的に側にいる人に強く向けているのが面白く愛しい。
なのに本当に全然愛されてなくて辛かった。
ちゃっかり自分は英語のタイトルにして世界に通用させてるの、好き。

グループや人が集まる場で居た堪れなくなるのも、ただ自分を一番愛して誇って欲しいのも、たくさん構ってほしいのも、全部全部分かる。
注目されるために取る手段が悉くズレてて胸が痛んだ。きっとずっとこの調子で、みんなに呆れられていたのかも。

エスカレートする前に指摘してくれる人がいたら。彼氏がもっとちゃんと愛していたら。なんて思いつつ、こういう子をないがしろにする気持ちもわかる。
ポップなタッチだけどどんどん崩れる様子が恐ろしく悲しく、たまに入る妄想が痛く、なんだか本当に気分が沈んでしまった。
抱きしめたいけど、実際シグネが近くにいたらすごい拒否してしまいそうではある。つらいね

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KinA

2.5同じ穴の…。

2025年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公のパートナーが有名になってしまったことにヤキモキして、なんとかして自分に興味をひきたい人の話。

病みは自分の中にあるけど、それを昇華させるも病みのままでいるのも自分次第。
現実と想像が合致しないぐにゃぐにゃした感じが気持ち悪い。

ただ、所々詰めが甘いというか、あれどうしたの?ってところが多くていまいち集中できず。

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ゆーにゃん

4.5よくぞ作った

2025年2月2日
Androidアプリから投稿

素晴らしいよ、小学校の授業で見せるべき映画。承認欲求だけが異常に高いのに、承認を得るための自己実現の努力は一切しない(薬を飲む以外は)と、こうなるよという見事なお手本。何だか最後は自分の愚かさを認めてハッピーエンドっぽかったけど、ヨーロッパ映画だしもっと最悪な終わり方でも良かったのではと思う。思ったほど評価が高くないけど、きっとテーマが重かったためにコメディとして見ることを躊躇してしまったのかな。だとすると確かに荒い映画だものね。

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三毛猫泣太郎

3.0理想と現実のギャップ

2024年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

この作品で一番重要なところは、何度も描かれる主人公シグネの妄想と、現実が剥離していくことだろう。
注目を集めようと薬物摂取により皮膚疾患に陥るが、そのことでシグネが期待する結果は少々過剰だ。しかも、シグネ自身の能力を大幅に越えたものまで存在する。自身の能力を過大評価しているのだ。
さすがにそうはならないだろ、というレベルの妄想の連続は、ある意味で恐ろしい。薬を飲み続けることよりもコチラのほうがホラーなのだ。

自分が注目されないのは、環境やチャンスや周りのせいなどではない。単純に自身の能力不足、あるいは活かし方を間違っていることに全く気付かない。
しかも、病気になるリスクを全くといっていいほど計算に入れていない愚かさまである。
シグネは友人や恋人のささやかな成功を、些細なことと貶すが、彼らは自身の能力により得た成功であり、根本的にシグネとは違う。こんな簡単なことさえ分からないシグネに現実など見えるはずもない。

作品とは直接関係ないことであるが、観ていて気付いたことがある。ここ数年話題の、自分の愚行をSNSに上げる行為についてだ。回転寿司の醤油差しをなめたりするアレね。
彼らは簡単な善悪の判断も出来ないバカなのだと漠然と思っていた。しかし実際は善悪の判断はついていて、悪いことだからSNSに上げているバカなのだと気付いた。
自分と彼らの感覚が離れすぎていて、少し考えればそうだよなということに今まで気付いてなかった。
まあ、そんな奴らのことを深く考えたりしないからね。

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つとみ

4.0どう考えても行き過ぎた欲求

2024年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

承認欲求が題材の映画だけど、ここまで体を張って心配されたい、注目を浴びたい!と思うのは根性あるな、と思った。
こんなことをしたら周りの人はこんな反応をしてくれるんだ、という経験から全てが周囲の反応ありきの行動、言動になってしまっているのは見ていて痛々しかった。主人公の承認欲求の発端はどこなのだろう。生い立ちが少しでも描写されていたら共感できる部分があったのかもしれないが、この主人公の言うことなら真偽が怪しいな、となってしまう。現実と妄想の区別がついていないし、見ていてもところどころこれはどっちだ?と困惑した。

最後、友人から思っていた反応をもらえなかったというのはすごくリアル。実際そんなに深く同情してくれないし、ましてやおかしくなった承認欲求モンスターなんて友達にいてほしくないだろう。彼氏はずっとそばにいたけど、あれは似たもの同士なのかな。盗品アーティストって何だよ。はみ出し者同士で仲良くやってるカップルは意外といるし何だかうまくいってそうというのも現実感がある。

20代女で、周囲の人間はみんな何かしらのSNSで自分の日常を発信して、誰かからの反応を伺って一喜一憂している世界にいる。確かに、体調不良をいちいちアピールするかまってちゃんはいるし、あの子よりも充実した生活を送っているという確証欲しさに発信と監視をやめられない人もいる。方向性が違う承認欲求だから、彼女たちがこの映画を見て何を思うかはわからないが、現代の風刺としては良い作品だったと感じる。

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ヤマキ

3.5高すぎる自己顕示欲の成れの果て

2024年9月19日
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鑑賞方法:VOD
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める

3.5クリスティン・クヤトゥ・ソープの怪演は必見!

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

このポスターや予告の「最狂の承認欲求モンスター」というのは、
どうなんでしょう?
私は本質的な表現ではないと感じました。

というのも、主人公が精神疾患であろうということは、
物語の途中で何となくわかりますし、主人公に対する違和感が積み重なる
ことで尋常な精神状態ではないと気づくはずです。
それをモンスターというのは、いかがなものか?と思うわけです。

主人公はお父さんを毛嫌いしているのですが、
要は主人公に興味を持ってくれない・・・ということが、
彼女の精神状態に起因しているんですね。
で、同居している彼氏もそんな感じなので(彼氏自身も似たようなものですが)、
どんどんどんどん思いはエスカレートしていき、疾患となったように
思うわけです。

ホラーとしてよりも、主人公が何故そういう状態になっていったのかの
考察を深めていくと、実に遠い世界の話ではないことがわかります。
承認欲求が強い人には意識を向けてよくコミュニケーションをとったほうが
良い気がしますね。

北欧ならではの画質・色合いの質感や、
主人公を演じるクリスティン・クヤトゥ・ソープの怪演は必見です。

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ひでちゃぴん

3.0どちらも過剰。薬量も自意識も。

2024年7月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「ウソをついていた。
『謎の病気』じゃあないの。
こんな状態になったのは、リデクソルを大量に飲んだから。」
「病気で注目を集めようとしていたけれど、ウソだなんて。イカれてる。
自分を哀れんでいるだけ。
正気の沙汰じゃない。」

本人は「謎の奇病」と言っているのですけれども。
それは、重篤な薬物依存、薬物の過剰摂取の故であることは、彼女にも認識はあったはずです。
(現にネットで、自分が使おうとしている薬物の副作用の情報を集めていたようですし、シグネの「病院嫌い」も、その実は、受診で薬物依存を指摘されることが分かっていたからのようです。)

本作の製作国・フィンランドでも、問題になっているのでしょうか。薬物の過剰摂取は。
時あたかも、日本でも(女子高生などを中心として市販薬のおーばーどーず(Overdose 過量摂取)が問題とされている昨今、その意味では、日本でもタイムリーな作品なのかも知れません。

それにしても、彼女の行動の端々から垣間見える彼女の自己顕示欲の強さからすると、その自己顕示欲が充分には満たされてこなかったことの、いわば「捌(は)け口」とし
て、その方面に暴走してしまったといったところが「正解」だったのではないかと思われてなりません。評論子には。

つまり、「人の目を惹(ひ)きたい」という彼女の意欲が、本作の全編を通じて透けて見えるようにも思われました。評論子には。
食物アレルギーの虚偽(過大)申告したり、たまたま主役になった「あの救命活動」でも、普通なら彼氏に頼んで自宅から取り寄せてでも着替えて帰宅するのが普通かと思いますけれども。
しかし、彼女が(あえて?)そのままの服装でなに食わぬ顔で街を歩いて帰るという彼女の「神経」は、その異常さを見て話しかけて来た人に、自分の功績を吹聴するきっかけを作りたかったからだろうとも思いますし。
家に帰り着いてからも、彼氏にすがることなく、彼が気づくのをむしろ待っていたかのような彼女の振る舞いは、少なくとも「フツー」ではなかったように思われます。
(あとには、他人の犬にちょっかいを出して、「あの事件」を「再現」するかのような振る舞いもありました。)

ケネディ大統領がダラスで暗殺されたとき(1963年)、パレードのオープンカーに同乗していた妻のジャクリーンは、空路でホワイトハウスに帰着するまで、夫の血が着いた洋服を着替えなかったそうですけれども。
同じく「着替えない」でも、その意味には、天と地ほどの違いがあるなぁと思った評論子でした。

自分を取り上げる映画の撮影中に、発作を装って、スタッフ一同の面前で倒れてみたり、痙攣(けいれん)までしてみせたり…。
枚挙に暇(いとま)がなかったというべきでしょう。

シグネのそういう人間性とも相俟って、遂には人を廃人にまでしてしまうという薬物依存・薬物依存の危険性・恐ろしさを、そんなに「声高に」というわけではなくても、静かに暗示していることは、冒頭の映画のことばに、ものの見事に昇華していると、評論子は思いました。本作を観終わって。

描かれている内容はともかく、映画作品としては、その点では、佳作と評するに足りる一本でだったとも思います。

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talkie

4.0観て、考えることに意味のある映画

2024年3月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

笑ってしまうほどに現代人(と括るのもあまり良くない気もするが)のイヤな部分をこれでもかと見せうけられ冒頭から胸糞ブースト全開。だが見続けているうちに「今したいことをしている」という刹那的であっても素直で正直な主人公の生き方がどこか羨ましくも思う。この世の中に正しいことでは決して無いが、重大な犯罪とされることはせずに自分のなりたいように(未来への想像力の欠如、モラルに反していることには不快感がハンパないが)しているところは尊敬するレベルだ。
現代において、いかに注目されるかをアイデンティティにしていたり、したいと思っていなくても無意識下でそれに縋っていることは誰しもあると思う。それは悪ではなく、自覚することが出来るかできないかが重要だ。良くも悪くも人は独りで生きることは難しいし、何かに所属しているという実感こそがアイデンティティを形成する一つとなるのか。

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ezio

2.5みーんなグロテスク…かも?

2024年2月15日
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鑑賞方法:VOD

かつて出会った事のある人々を思い出し、今彼女たちはどんな人生を送っているのかと思い巡らせてしまった。
とにかく自分を特別なものに見せたくて、話す言葉、立ち居振る舞い、眼帯や包帯の小道具に至るまで、自分を表現できる全ての手段を使って叫んでいたように思う。
私を見て と。
見てもらって、さてその先に何があるのか。
この映画の主人公には何もなかった。
その事実がとてつもなく残酷でグロテスクで、観終わった後はなんとも居た堪れない気持ちにさせられる。
巷に溢れるSNSの投稿は、今日も「私を見て」の叫喚で溢れかえっている。
誰に、何を、なぜ、見てもらいたいのか?
それを答えられる者は、おそらく彼や彼女たちの中にはいないんだろうな。
私にもわからない。
ただ、彼や彼女たちをエンタメ代わりに画面越しで観ている自分が、この病気の一因なのかもとはうっすら気づいている。こんなふうに我を失わない自分で良かったと、そう安心するために、彼らには叫んでいてもらわないと。
なんてグロテスク。

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uru

4.5主人公の闇堕ちが凄い

2024年1月4日
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鑑賞方法:映画館
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雨雲模様

3.0発想が尖ってるだけで、映画としての作りが緩いし 映像の見た目もそん...

2023年12月1日
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発想が尖ってるだけで、映画としての作りが緩いし
映像の見た目もそんな良くない気がするから
観てて少し退屈だった上に不快感が強い。

ただ注目を浴びたいが為に病気を偽る彼女と、彼女より注目を浴びていたい彼氏のお前らだけでずっとやってて下さい。みたいな感じは面白かった。

あと、もしこうだったらの妄想シーンのシームレスな入り方とかよかった。そこの部分映像の作りもカチッとしてて良い感じなのはワザとなのかな?(現実部分のほうはずっとうっすらモサついた印象がある)

この映画でミュンヒハウゼン症候群のことを知ったので、それ自体はとても興味深いと思う。

ただ尖った題材だけに、もっと手練な監督に撮らせたら、、、と思ってしまった。

あとこの映画のポスタービジュアルは最高。
映画のテイストと内容を毒っぽくポップにビジュアル化されてて、このポスターで映画観たくなる最高なデザイン。こうゆう愛のある送り出されかたされる映画は幸せ。

映画館で鑑賞

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madu

4.5異常な承認欲求から生まれるもの

2023年11月23日
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鑑賞方法:映画館

承認欲求の塊でメンヘラな主人公
彼氏もなかなかに拗らせた人間

どこまで妄想で現実かわからなくなってくるけど

まぁ、どこまででも良いかなと思えるくらいには
呆れてしまうほど。

一周まわっておもしろい。

意外とみんな、一歩間違えたらなりかねない。
ただ、承認欲求を満たすために現実を疎かにして壊してしまうのは本末転倒。

メンヘラはホラーで凶器で狂気だなぁと感じた。

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nana

2.5OUT❗嵯峨三智子か❗

2023年11月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

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カールⅢ世