劇場公開日 2023年4月14日

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「好き嫌いは他の韓国映画に比べて相当バラバラになりそう。」見知らぬ隣人 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5好き嫌いは他の韓国映画に比べて相当バラバラになりそう。

2023年4月18日
PCから投稿

今年125本目(合計776本目/今月(2023年4月度)20本目)。

久しぶりの「よくわからないタイプの韓国映画」です。
韓国映画といえば、アクションものににせよ恋愛ものにせよ、多少の脱線はあってもある程度はわかりやすいタイプの映画が多いように思います。

うってかわってこちらの映画なのですが、実質的に主人公のいる家(厳密には、アパートの部屋)とそのお隣の部屋だけで95%以上になるのですが、韓国文化をかなり詳しく聞いてくるので、かなり知識を求めてくるように思います。

ストーリー自体はわかりにくい部分がかなりある一方で、上述通り「出てくる場所」がこれを含めて合計3か所あるかないかというレベルで、「場所がわからない」ということはないように思えます。また、時間飛ばしやずらし描写もありません。この意味で好き嫌いというか、理解の度合いがバラバラになるのでは…と思えます。

隣国という事情もあり、多少の文化の違いもあっても、ある程度は推測してみることはできるし、文化の違いもある程度推測してみることができる点は有利ですが、明確にわかりにくい点(韓国で「112」は警察への電話番号です。なお「110」は高齢者・子供等の虐待疑いのコールセンター)もあります。

また多くの方が???にされている点、つまり、USBメモリの件についてはよく調べてもわからず…。この点、この映画の原作タイトルで検索すると、検索サジェスチョンに「… USB」と出てくるくらいなので、韓国国内でも理解が分かれている模様です(映画内では明確な答えもなく、いくつかの説がとなえられているが、映画内では何のヒントもない)。この点、この映画では「USBメモリ」といういう語がキーワードになりますが、この点が不自然な終わり方をするので、続編でもあるのかな?と思うとそれも示唆されない状況。

おそらく文化といえども文化を推測してみることができる日本でも放映されることを想定していないか、あるいは、「続編があるのだが、そのメッセージ性が抜けている」のではないか…と思えます。

採点は下記のように4.7を4.5まで切り下げています。

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 (減点0.3/一部の理解がかなり困難)

 多くの方が書かれているとおり、「続編があるのかなと思いきやそれを示唆する描写がない」「USBメモリの件(詳細ネタバレ回避)もよくわからない」等、理解にかなり困難をきたす部分があります。

 ただ、幸いなことに、映画の中に出るのは実質、主人公の住むアパートの一室とそのお隣とボイラーがどうの(このアパートの大家さんの描写など)といった程度で、「場所が多すぎて混乱させる」「登場人物がよくわからなく多い」というのではないので、減点幅としてもこの程度だろう、というところです。
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yukispica