不思議の国の数学者のレビュー・感想・評価
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チェミンシュク氏の3年ぶりの主演作品
久しぶりの作品が、素晴らしい脚本の映画で感激しました。いちご牛乳や秘密の教室での講義など、ワクワクする伏線が多くて最後まであっという間に楽しめました。終わり方も気持ちよく観ることできる終わり方でした。韓国の鬱屈した背景も垣間見ることができるいい作品です。多くの方に見て欲しい映画でした。
高校の警備員として働く冴えない脱北者と数学が苦手な高校生の熱い友情を描いた韓国の映画。 本年度ベスト!!
予告編が面白そうだったので鑑賞したけど期待以上の作品に大満足!
数学が苦手な高校生が学校の警備員に数学を教わるサクセスストーリーと思いきや全く違った展開に。
それが素晴らしかった!
韓国で成績優秀な生徒1%が通える一流高校に入学したジウ。
苦手な数学の成績が上がらす先生に転校を勧められる展開。
ある事を切っ掛けに脱北し、学校の警備員として働くハクソンが数学が得意と知り数学を教わる事に。
ハクソンへの授業料は毎回イチゴ牛乳を1本(笑)
ハクソンがジウに数学を教える姿が熱いけど、今更ながら勉強する心構えが身に染みる(笑)
ジウの数学の成績が少しづつ上がって行く中、学校である事件が発生。
そんな中ハクソンの隠された事実が明かされ前半の雰囲気が一変しシリアスな展開に。
その事件の疑いをかけられたジウが学校を辞める事にハクソンが我が身を省みずにカミングアウトする展開に泣ける。
2人の友情を終始感じられて熱かった。
ハクソンが何故ジウに親身になって数学を教えるのか?、後に知るんだけどその理由が悲しすぎる。
ジウの同級生のガールフレンド、ポラムも良かった。
大好きだったピアノを親から止められていた中、円周率の数字を音階にしてハクソンとピアノを弾くシーンが美しかった。
ラストシーンも2人の友情を表した感じで素敵なエンディング!
ハクソン自身も素敵なエンディングとなってストレスフリーな作品!
自分も数学は苦手だったけど、高校生の時の数学の先生がとても分かりやすく、人生初めて数学で100点を取った事が懐かしいです( ´∀`)
Q.E.D.
円周率にこんなに心が震えるなんて
いいなあ
心踊るπソング
リメイクしたら更に面白そう。
非常に真面目でえぇ話だったが…。
底辺10高さ6の直角二等辺三角形
超一流進学校に通うの数学が苦手な落ちこぼれ君が脱北者の警備員に数学を教えて貰うお話。
普通の公立高校ならトップクラスだけれど、この学校ではビリ争いの転校を推奨されるレベルなジウ少年が、夜間警備員に数学教えて下さい!となり巻き起こっていくストーリー。
脱北者ということを隠している様子は微塵もない、というかバレバレな人民軍。そういえば数学者ってことも隠している割に頼まれてもいない宿題も勝手に…w
カンフーではないけれど、何だかジャッキー・チェンの初期の作品の様な師弟関係ですこと。
なんて思っていたら、あっという間にお勉強もピタゴラスアワードも終了して何だかフランク中佐とチャーリーですか?
そんな有りがちな映画を組み合わせた様な作品ではあったけれど、解答ではなく過程が大切と、数学以外に繋がる本質をみせる作品で、とても面白かった。
数学を美しく語れるが、人生は不条理だった。
脱北した天才数学者と
挫折寸前の男子学生の生き様を描いた
泥臭い人間ドラマだった。
無機質な数学には何の匂いもないが、
学問を成績や価値などの実利に評価し出すと、
学問がパンドラの箱となって有象無象の化け物となる。
学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソンは自分の正体を隠したまま、名門私立高校の夜間警備員として働いていたが…
無愛想なハクソンは学生たちから避けられていたが、
ある日、数学が苦手なジウから数学を教えてほしいと頼まれる。
正解だけが全ての世の中に疑問を感じていたジウに問題を解く過程の大切さを教える中で、
ハクソンの人生に思わぬ転機が訪れる。
天才数学者でさえパンドラの箱を開けずにはいられなかった。
そしてさらに、数学でそんな不条理な人生を検算証明できてなかったことが映画作品として腑に落ちない結末であったことは残念だ。
故に星四つです。
個々個々問われる知識が学部レベルでやや厳しい…。
今年137本目(合計788本目/今月(2023年4月度)32本目)。
タイトル通り、数学をテーマにした韓国映画。テーマとしては数学というだけであり数式や定理がバリバリ出てくるわけではないですが、日本と韓国では高校(に相当するもの。以下、日韓で文化制度が異ならないものは国名省略)で扱う内容が異なり、映画を見ていると韓国で扱う範囲は日本でいう学部1年(理系共通)程度であるようです。
もう一つのテーマとして「学問の自由」という論点があり、映画内では明示的に示されていませんが、「学問の自由」を憲法や法律で定める国は、多くの国において「学問の自由」のその性質上、その主体が学生や生徒児童になるため、その当事者の目線に立った「子どもの学習権」という概念があり、日本はこの立場に立ちます(映画は韓国のものですが、韓国においてもそのことは共通で、そのことは映画内でも明示されています)。ただ、この映画で描かれる韓国と「韓国の北側の国」(便宜上、国扱い)ではその「学問の自由」は明確にその保護領域が違うことも映画の描写から明らかです。
個人的に気になったのは、やや高度な数学の知識が求められ、日本基準では大学(理系)の学部1年の理系共通教養程度の知識が求められる点にあるのだろうと思います。文系の方が見ても一部のセリフがかなりわかりにくい点はどうしてもあります。中には「こっそりものすごく高度な話を裏でちらっとやっている」部分もあり、全部追うのはリアルで学部や大学院で数学科卒のレベルでないと難しいと思える点もあります(私ももう20年くらい前ですが…)。
ただ、個々「文系の方にはやや厳しい描写(趣旨のわからない描写が出てくる)が多い」点は言えても、映画内でいわれる「π(円周率)ソング」など美しい描写もあり、今週は本数も少ないので、韓国映画が好きならおすすめの一作です。
採点に関しては下記を考慮して、4.4を4.5まで切り上げています。
(減点0.2/積分と極限の入れ替えについての描写)
・ 序盤の学校で出てくる部分で黒板でちらっと出てくる部分ですが、この入れ替え(積分と極限の入れ替え)は、無条件にできるわけではなく、一定の条件を満たす必要があります(「アルツェラの定理」。「アスコリ・アルツェラの定理」ではないので注意)。ただし、日韓ともに、高校の微積分で習う範囲の一般的な関数では入れ替えは通常可能です(が、このことは説明が必要。映画内で「答えよりも結論にいたる理論が必要」と言っているため)。
(減点0.2/「イプシロン」の指す意味)
・ 映画内では微妙にごまかされていますが、「子供」や「ボールペン」などの描写で登場します。ここは前提知識がないとわかりにくいですが、日本の学部1年でいう「ε-δ論法」でいうイプシロン(ε)のことであることは知識がわかります(数学においてεというのは、「小さい数」という文脈で多く登場します)。
(減点0.2/リーマン予想について)
・ 映画内では2回説明があり、一つは「素数の分布について」、もう一つは複素関数論の中での説明ですが、後者は学部3年(数学科)レベルバリバリの話で、かつこの2つは同じ説明ですが(ただし、このこともちゃんと前提知識が必要)、複素関数論まで出てくるのは「日本での放映を考えると」やや厳しいのではなかろうか、と思います。
王道ながら新鮮
学ぶ世界が広がる!!導き出した答えとは何か?
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