「証明終了」不思議の国の数学者 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
証明終了
王道展開で進むのだが、それが心地よい。
「答えを出す方法を求める」暗記主体の受験テクニックと、「問題の意味を考えて取り組む過程が重要」な数学という学問は、似ているが違うということを示し。
理不尽なことの多い人生に正解はなく、ひとつひとつの過程を大事にすることで「Q.E.D(証明終了)」を求めていく、というテーマがストレートに届く。
そこへさらに、近年加熱する受験につけこみ横行する贈収賄事件や、脱北者を差別する韓国の風潮、さらに脱北者を監視・利用しようとする南北両政府関係者たちの醜さなど、韓国社会への風刺・批判を込めた佳作でした。
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