「映画のタイトルに期待しすぎないで」デシベル imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
映画のタイトルに期待しすぎないで
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音に反応する爆弾を使ったテロ。近年色々想定されるテロリストにどう対するのか?というアクションメインの映画だと思っていました。でも最初の場面から、予想していた映画とは似つかぬ場面でした。
以下ネタバレ有り
映画の題名「デシベル」は、テロリストが主張し復讐する為の手段のみで、映画の本質は全く別の所にあった。つまりその本質を描くために、映画ではテロリストという題材が選ばれ、音に反映する爆弾が選ばれた。この点のみを期待して見たのなら大きくガッカリする事になると思う。
最初のシーンで描かれた潜水艦のシーン。そしてすぐ1年後。何このシーン?
でも徐々に明かされる1年前に起きた潜水艦での出来事。
事故で動けなくなった。しかし台風のため助けが来ない。酸素がなくなる。予定される救助日からすると半数分しか無い。そのまま全員の死を待つか、半数が選別されるのか。意見を聞いても多くは副長の意見に委ねるのみ。主人公の副長カンはその決断をせざるを得ない。
誰が好んでこんな選択が出来るのか。どんな選択をしても責められる筈もない。残った人も大きな十字架を背負う事になる。でもどうしても納得出来なかったのがこのテロリスト。この命の選別の重いテーマが示されたら、爆弾がどうのこうのはオマケ程度になってくる。もうオマケなのだから、爆弾に対して ああだこうだ考え過ぎない事。映画の良さの全てを失うことになるので やめておきましょう。
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