「デシベル音量dBが 大きくなると爆弾爆発テロ+潜水艦サスペンス・・・最後まで盛りあげて・・」デシベル AKF-RHOOさんの映画レビュー(感想・評価)
デシベル音量dBが 大きくなると爆弾爆発テロ+潜水艦サスペンス・・・最後まで盛りあげて・・
映画の導入部分は、サッカースタジアムにある一定以上の音量(dB)映画タイトル「デシベル」に達すると爆弾が爆発するというテロ事件がおきる作品。
導入は、最新作の「ミッションインポッシブル・デッドレコニングPERT ONE 」、「沈黙の艦隊」のような潜水艦より緊張感ある始まり。
犯人からの電話を受け取るのが元海軍副長のカン・ドヨン。警察にも通報するなということで、孤軍奮闘するが、途中より協力者を得るが、身辺にもその爆弾魔の犯行がふりかかり、爆弾犯行も同時多発をようし、究極の選択を要求される。孤軍奮闘の副長は韓国の町中をカーチェイス他ではしりまわる。
作品としては次々とふりかかる困難に向かっていくドラマは良いものの、かなりの大雑把な作りで、緊縛して盛り上がる部分と、そうでもない部分があり、ドラマ展開が進むに連れ、徐々に冷めてしまった。
最初のスタジアムを使った爆弾パニックの部分でも、副長と共に協力する者が、サッカーボールがゴールに入ると観客の歓声などがMAXに達し爆弾がということでの、サッカーコートに乱入し、警備などにより梗塞されるも、次のシーンでは、普通に歩き回っていたり、大規模なスタジアムで事件が起きても警察や場内警備員、他観客の動きが(映像として)あまり描かれない。警察も、爆弾処理部隊の警察も(映像として)少ないし、緊迫感があまり感じられない。
犯人の犯行動機が徐々にわかってくるが、何故爆弾テロなのかがもう一つ分からない?
映画の題名「デシベル」ということで、音(音響)に引き寄せられる私として興味をそそられ鑑賞したものとして、音的にも、デシベルの音量と、爆弾の爆発する危機感を、映画映像とストーリーで盛り上げる綿密さが感じられなく残念でした。あまり細かいことにこだわらす鑑賞するには、良いのかもしれません。
少し違うものの、キアヌ・リーブス出演の「スピード」はバスの速度が設定されたスピード以下に減速すると爆発するということでのパニック爆弾テロ作品で、スピードメーターの映像を見せつつ、状況を流動的に展開、緊張感を盛り上げていきました。今回の作品もdBメーター出るものの、少ないのと、映像視覚的にみせる機器や画面挿入も不足に感じ、映画「デシベル」のデシベルも鑑賞中も、鑑賞後も頭に残らないです。
映画音響としても、スクリーン側メインで、音響の作り込みも感じられない。
※私的なこだわりですので、普通に鑑賞する方にはOKだと思います。
★Digital音響鑑賞
★重低音 ⭐2
★音圧 ⭐1.5
★分離度 ⭐2
★サイド(左右、後、活躍度)1.5
サラウンド ⭐1.5
ほぼ、スクリーン側がメインの作り。
映画「デシベル」だけにこだわって作られているわけではなかった。元海軍の潜水艦副長とのこともあり、潜水艦でのSONAR探査の音響だったり、潜水艦での音による状況把握を活かしたといった作りもありませんでした。何か活かした作りをかってに期待してしまいました。