「【”韓国海軍潜水艦乗員魂。各々の究極の選択。”前半は連続爆弾魔の仕掛けにハラハラし、後半犯行理由が明らかになる過程に魅入られた作品。今作は哀しきヒューマンドラマでもあるのである。】」デシベル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”韓国海軍潜水艦乗員魂。各々の究極の選択。”前半は連続爆弾魔の仕掛けにハラハラし、後半犯行理由が明らかになる過程に魅入られた作品。今作は哀しきヒューマンドラマでもあるのである。】
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- 何とも切ない映画である。-
◆感想
・前半は潜水艦に魚雷が迫る中、副長カン・ドヨン(キム・レウォン)の采配により、海底に座礁するシーンから始まり、暫く経って地上の様々な場所に仕掛けられた爆弾処理シーンにハラハラする。
- カン・ドヨンは、最初から犯人が薄々分かっていたと、私は思う。それは、後半副長が44人の乗員全てではなくとも少しでも乗員を救おうとした紅い紐の長短で生死を決める考えに反対した4人の中に、犯人が居たからである。更に言えば犯人は死を引いてしまった弟を助けようと、入れ替えを望むが副長と弟から拒否されていたからである。-
・カン・ドヨンの爆弾処理班の妻と娘が犯人(イ・ジョンソク)に拉致されるシーン。
- 必死になって、爆発を防ごうとするカン・ドヨン。だが、どれも不発。
私は犯人がわざと不発にしたのではないかと思う。
犯人は副長であるカン・ドヨンを慕っていたと思われるからである。
再後半に犯人と副長が写真を一緒に船内で撮るシーン。-
<哀しき選択により、弟を含む仲間22人の復讐を試みた犯人。
だが、犯人の真の狙いは魚雷が韓国のモノで有った事を隠蔽した軍の上層部ではなかったか!
ラスト、記者達の前で潜水艦乗務員の全滅を防ぐ為に究極の選択をした、真実を語る副長カン・ドヨン。
カン・ドヨンが亡くなった22人の墓参りをしている時に犯人を除く生き残った21人が海軍の正装で、自分たちを正に命を掛けて救ってくれた同志達に対し、敬礼するシーンは染みた。
今作品は連続爆弾魔の映画ではあるが、哀しきヒューマンドラマなのである。>
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