デシベルのレビュー・感想・評価
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運命の赤い糸
てっきりスタジアムでの爆破テロを防ぐアクション作品だと思っていたのに、何だか拍子抜け。爆発物処理班であるドヨンの妻だったり、設定でさえもこじつけがましいので徐々に興味が薄れていってしまった。
目新しいのは10dB以上になると爆発するという時限爆弾。そしてGPSを使った「連理の杖」状態の爆弾というところだろう。さらに警察が一切出てこない。海軍を中心とした秘密事項だらけの世界。しかも記録に残してないとか・・・
無関係の人を巻き込む爆弾テロというのは絶対に許せない行為だが、その前に家族を失った者がその敵討ちをする過程で命の尊厳を考えないところが問題だ。やってることは多くの民間人を殺す戦争と根が同じ。自国民を救うことが軍人の本分ではないんだろうな。潜水艦の密室劇にこだわってくれたほうが楽しめたと思う。
モラルジレンマ
軍事演習中に事故にあった韓国潜水艦ハルラの生存者の指揮官と家族、多くの市民が爆弾魔に次々と襲われる爆弾テロのパニック・ムービー、話が進むにつれ、政府の隠す犯人の驚くべき動機が次第に明かされます。確かに子供まで巻き込んだ爆弾テロの様は卑劣で緊迫感に満ちハラハラ・ドキドキですが驚きは事件の裏の方でしょう。
AIの究極の課題とされているのがモラルジレンマ、簡単に言えば、究極の二択を迫られた時に生じる倫理的な葛藤のことです。例に言われるのが暴走トロッコ問題、線路の先の分岐点の右側には1人の作業員、直進すれば5人の作業員、あなたは5人を救うために舵を切り、1人の命を奪えますか?… これがモラルジレンマです。映画の潜水艦ハルラにも同様のことが起こります。仕掛けた爆弾が大きな音に反応することから音量の計測値デシベルがタイトルになっていますがちょっと疑問、テーマとしては、死ぬも地獄、助かるのも地獄の究極の選択、あなたならどうするといった、モラルジレンマ問題でしょう。
ミリタリー・リベンジアクション
騒音反応型の時限爆弾事件の発端となったのは、原潜死亡事故
だった。
硬派のミリタリーアクション。
原潜事故と一見無差別の脅迫をする時限爆弾予告。
100デシベルの騒音に反応して爆発する時限爆弾?
そんなものが実際にあるのだろうか?
(仮定の話しが多い)
この事件の発端となったのは、
原潜の事故。
44人の乗員の原潜が台風で走行不能となり、
救助が台風に阻まれて近づくまで15日も掛かる。
そこで船内の酸素量が刻々と減っていく。
そこで副艦長のカン・ドヨンがした決断は、乗員の半数の22人が
くじ引きで自殺して、残りの22人を助けるという提案。
そんな仮定・・・
酸素の残量から生き残る乗員を編み出す計算?
とても科学的な根拠を見つけられないが、
この仮定を観客が呑まなくては映画は成り立たない。
疑問の余地の大きいストーリーは、力技でねじ伏せて進んでいく。
《原子力潜水艦と窒息死・・・考えただけで息苦しくなる。》
それにプラスして、人質に巻きつける時限爆弾装置と秒を刻んで
爆破の残り時間。
緊迫感はあるが、意外とスリルは乏しい。
何故だろう?
出てくる俳優が美男揃いで、やたらと景色が良いのだ。
(顔のレベルっ値が、高い・・・主演級の俳優が多いのかも?)
原潜内のシーンは少なくて、サッカースタジアムのテロ。
やたらと無謀な運転をするカン・ドヨンのカーチェイス。
と、見所は多い。
やがて浮かんでくる容疑者。
《原潜事故の生存者と、生存者に託した死者の思い》に、
納得しない男が爆弾魔‼️
それにしても、こんな方法で恨みを晴らすものか?
副艦長の一家を皆殺しにすれば、それで良いのでは?
そして時限爆弾を仕掛ける難技。
たったひとりでこんなに手際よく時限爆弾を仕掛けられるものか?
世のため、人のために使って欲しい頭脳と行動力である。
騒音(100デシベル超え)に反応して爆発すると言ってるのに、
カン・ドヨンは爆弾ベストを装着して、なんとビルを高層階から、
一階、また一階とダイビィングして落下して行く。
騒音には過敏に反応するのに、衝突の衝撃には反応しない爆弾なんて‼️
無理くりだわよ。
そんなこんなで悲劇性が希薄にもなるのだった。
友情や兄弟愛に落とし込み、映画は終焉をむかえる。
それにしても、美しい男たちの白い軍服の敬礼姿が凛々しく、
ミリタリー気分も味わえるエンタメ・アクション。
人騒がせな事件だったが、
結構見応えは十分でした。
一番悪いのは❓
潜水艦の設備はどうなんだろう?
素人考えだと浮上すればと思ってしまうが。
数年前に🇺🇸軍潜水艦の事故で乗員が犠牲になった。
何年か前の🇰🇷修学旅行生の乗る船の沈没事故があった。
🇯🇵では考えられない事故らしかったが。
自国🇰🇷の魚雷によるダメージをひた隠しにするが為、
上層部は副艦長のカン•ドヨンに責任転嫁する。
救助が来る迄の酸素が持たない。
乗員の中で意見が分かれた。
酸素が足りないなら行けるところ迄行き全員死亡案、
または、クジで生存者を選ぶ案。
多数決で生存者を選ぶ案となりクジを引いた。
兄弟で乗っていた兄のチョン•テソンが
生存者のクジを引けなかった弟と交換して欲しいと
懇願したが聞き入れられなかった。
副艦長のカン•ドヨンも部下に頼まれ生存者となった。
カン•ドヨンの娘が誘拐され、
犯人からテロ計画を告げられる。
一定のデシベルに達すると制限時間が減って
爆発する仕組みらしい。
サッカースタジアム🏟️のVIP席に
爆弾💣を見つけ爆発寸前避難した。
同じ頃、公園遊具に仕掛けられていて、
処理班としてカン•ドヨンの妻チャン•ユジョンが
赴いていた。
ここはフェイクと見せかけもう一つ爆弾💣があった。
破裂したが大したことは無かった。
調べるうちにテロ首謀者がチョン•テソンと判明。
娘が喫茶店で見つかるが爆弾💣を付けられていた。
チョン•テソンの隠れ家で💣作りが行われていた。
チョン•テソンが💣を身に付け会場に現れ
潜水艦での出来事を話し弟を亡くされた恨みを叫ぶ。
屋上でカンとチョンの取っ組み合いが始まるが、
カンがやられそうなところで政府のチャ•ヨンハンに
助けられる。
この💣、2つ以上近くにあると解除される仕組みだった。
カン•ドヨンが妻を連れ娘のところに行き着いて
やっと収まる。
テロは絶対いけないのは当たり前だ。
関係ない人たちを巻き込んではダメだ。
やはりクジが正しかったかどうか⁉️
何故そんなに救助が遅れたのか⁉️
自国の魚雷事件隠蔽が理由なら、
悪いのは、海軍?政府?乗員が浮かばれない‼️
前半は潜水艦のシーンと地上でのシーンが交錯してよく分からない。 徐...
迷走魚雷
久々の韓国サスペンスアクション、劇場鑑賞見逃したので配信にて鑑賞。
指揮官とは多くの部下を統率しその任務を完了する責務がある。指揮官の命令は絶対であり部下は命令に従う義務を負う。その反面指揮官はその部下の命を預かるという重大な責任を負う。指揮官にはできる限り多くの部下を生還させることが求められる。
時には非情な決断も強いられる。多くの部下の命を救うために一人の命を犠牲にしなければならないことも。戦場においては躊躇してる暇はない、一瞬の判断の迷いが命取りとなることもある。決断は瞬時になされなければならない。決断が遅れれば多くの部下を犠牲にすることにもなりかねない。
潜水艦副艦長のカンはまさに決断を強いられる。それはあまりにも非情な決断だった。しかしやむを得ない決断でもあった。彼の決断で多くの乗組員の命が救われた。他の乗組員の命を犠牲にして。
そんなカンに対して憎悪を抱くテソンは軍人として未熟であった。彼は今回のことで愛する弟を失った。くじを交換させなかったカンを恨んだ。しかし弟もけして交換には応じなかっただろう。弟の気持ちは兄と同じだったはずだから。
テソンは感情に支配されて軍人として道を踏み外した。本物の軍人ならば苦渋の決断をしたカンの気持ちを理解できたはずだった。
彼の暴走はもはや止まらない。まるで制御が効かなくなって味方の船を攻撃する迷走魚雷のように。
テソンはカンに対して常に二者択一を迫った、あの時のように。カンにも家族を失った気持ちを味合わせようというのだろう。しかしテソンは見誤った。カンはすでにあの時多くの家族を失ったのだ。乗組員という家族を。彼はテソンの脅しにけして揺らぐことはない。何の迷いもなくテソンの計画を阻止しようと邁進する。
物語は大きくテロパートと潜水艦パートに分かれていて意外にも潜水艦パートの割合が多かったが、これはこれで一本の映画が作れそうなくらいの濃密な内容。
メインのテロパートもなかなか良かったが少し演出が抑え気味だったのが残念。やはり爆弾テロもので今回は音に特化したアイディアなのだからもう少し音響効果とかに工夫があってもよかった。プールのシーンなど結構緊迫したシーンにもかかわらず淡白な演出が目立った。このテロパートがもっとハリウッド映画並みにド迫力に描かれていたらかなり満足感は高かったはず。
あの新聞記者のキャラはよかった。最後の記者会見のシーンなんて、おいしいとこ持っていくし。
最後のシーンはちょっと蛇足かな。ちなみに艦長はどこ行ったのかな。
韓国アクション
5対5。韓国語で「オデオ」というのね…(笑)
「音力に反応する特殊爆弾」を用いたテロリスト VS 「体制を守る人(あるいは、安心できるアウトロー)」 といった、ストーリーかな…、と、予告編を観て思った。
違った…。もっと海と同じくらい深いストーリーだった。
ずっと、気になっていたのでわざわざ観に行った。
→ 正解。大正解。潜水艦は間違いない!
映画好きな友達には勧める。
そして、「どうだったぁ?」と感想を聞きたい、そんな映画。
犯人の動機も、原因の背景(かの国の皮肉!?ではないと思うけど…)も、それぞれの登場人物の行動原理も、理解できる。
しかも、主人公、奥さん、公安、そして、犯人、それぞれの気持ちと描写のベクトルが重なって、はらはらして、ノンストップで、スリリングで、久しぶりに歯をくいしばって観た映画だった。
なかでも、記者の人が好き。無理矢理バディ。
ラストの場面がいかす。表情と質問、良かったね。
面白かった。観に行ってよかった。
『最期まで、泣かずに品位を保ちましょう。でないと残った者が苦しみます』
『神様、今日は娘の誕生日です。力を貸してください』
『今までで一番つらかったことを思い出せ。それが今日だ!』
赤いマフラー…
どこの国でも、現場はいつも真摯なんだ。
ところで…
みんな!そんなに大声だしたら酸素消費するぞ。すぐになくなるぞ!!たくさんCO2発生するぞ!
映画のタイトルに期待しすぎないで
音に反応する爆弾を使ったテロ。近年色々想定されるテロリストにどう対するのか?というアクションメインの映画だと思っていました。でも最初の場面から、予想していた映画とは似つかぬ場面でした。
以下ネタバレ有り
映画の題名「デシベル」は、テロリストが主張し復讐する為の手段のみで、映画の本質は全く別の所にあった。つまりその本質を描くために、映画ではテロリストという題材が選ばれ、音に反映する爆弾が選ばれた。この点のみを期待して見たのなら大きくガッカリする事になると思う。
最初のシーンで描かれた潜水艦のシーン。そしてすぐ1年後。何このシーン?
でも徐々に明かされる1年前に起きた潜水艦での出来事。
事故で動けなくなった。しかし台風のため助けが来ない。酸素がなくなる。予定される救助日からすると半数分しか無い。そのまま全員の死を待つか、半数が選別されるのか。意見を聞いても多くは副長の意見に委ねるのみ。主人公の副長カンはその決断をせざるを得ない。
誰が好んでこんな選択が出来るのか。どんな選択をしても責められる筈もない。残った人も大きな十字架を背負う事になる。でもどうしても納得出来なかったのがこのテロリスト。この命の選別の重いテーマが示されたら、爆弾がどうのこうのはオマケ程度になってくる。もうオマケなのだから、爆弾に対して ああだこうだ考え過ぎない事。映画の良さの全てを失うことになるので やめておきましょう。
デシベル音量dBが 大きくなると爆弾爆発テロ+潜水艦サスペンス・・・最後まで盛りあげて・・
映画の導入部分は、サッカースタジアムにある一定以上の音量(dB)映画タイトル「デシベル」に達すると爆弾が爆発するというテロ事件がおきる作品。
導入は、最新作の「ミッションインポッシブル・デッドレコニングPERT ONE 」、「沈黙の艦隊」のような潜水艦より緊張感ある始まり。
犯人からの電話を受け取るのが元海軍副長のカン・ドヨン。警察にも通報するなということで、孤軍奮闘するが、途中より協力者を得るが、身辺にもその爆弾魔の犯行がふりかかり、爆弾犯行も同時多発をようし、究極の選択を要求される。孤軍奮闘の副長は韓国の町中をカーチェイス他ではしりまわる。
作品としては次々とふりかかる困難に向かっていくドラマは良いものの、かなりの大雑把な作りで、緊縛して盛り上がる部分と、そうでもない部分があり、ドラマ展開が進むに連れ、徐々に冷めてしまった。
最初のスタジアムを使った爆弾パニックの部分でも、副長と共に協力する者が、サッカーボールがゴールに入ると観客の歓声などがMAXに達し爆弾がということでの、サッカーコートに乱入し、警備などにより梗塞されるも、次のシーンでは、普通に歩き回っていたり、大規模なスタジアムで事件が起きても警察や場内警備員、他観客の動きが(映像として)あまり描かれない。警察も、爆弾処理部隊の警察も(映像として)少ないし、緊迫感があまり感じられない。
犯人の犯行動機が徐々にわかってくるが、何故爆弾テロなのかがもう一つ分からない?
映画の題名「デシベル」ということで、音(音響)に引き寄せられる私として興味をそそられ鑑賞したものとして、音的にも、デシベルの音量と、爆弾の爆発する危機感を、映画映像とストーリーで盛り上げる綿密さが感じられなく残念でした。あまり細かいことにこだわらす鑑賞するには、良いのかもしれません。
少し違うものの、キアヌ・リーブス出演の「スピード」はバスの速度が設定されたスピード以下に減速すると爆発するということでのパニック爆弾テロ作品で、スピードメーターの映像を見せつつ、状況を流動的に展開、緊張感を盛り上げていきました。今回の作品もdBメーター出るものの、少ないのと、映像視覚的にみせる機器や画面挿入も不足に感じ、映画「デシベル」のデシベルも鑑賞中も、鑑賞後も頭に残らないです。
映画音響としても、スクリーン側メインで、音響の作り込みも感じられない。
※私的なこだわりですので、普通に鑑賞する方にはOKだと思います。
★Digital音響鑑賞
★重低音 ⭐2
★音圧 ⭐1.5
★分離度 ⭐2
★サイド(左右、後、活躍度)1.5
サラウンド ⭐1.5
ほぼ、スクリーン側がメインの作り。
映画「デシベル」だけにこだわって作られているわけではなかった。元海軍の潜水艦副長とのこともあり、潜水艦でのSONAR探査の音響だったり、潜水艦での音による状況把握を活かしたといった作りもありませんでした。何か活かした作りをかってに期待してしまいました。
悲しい決断
潜水艦はロマンです!!
まあまあ
タイトルがあっていない
2023年劇場鑑賞278本目。
予告で一定の大きさの音になると爆発する爆弾が仕掛けられて、音を鳴らさないよう奮闘するスリラーという印象を持って鑑賞。
冒頭で潜水艦の関係者が主人公と知り、ソナーを使う、音に関係する職業だから犯人も音にこだわっているのかと思ったのですが、実際そういう仕掛けの爆弾はほんの一部で、終盤になると全く出てこなくなります。中盤で犯人が分かってから、その動機になる事件の真相がこの映画のキモになり、自分ならどうするか、その選択を受け入れられるのかなど考えることは色々あるのだけれど、すっきりした答えは絶対出せない話なのでやり切れない思いと、無関係な人を巻き込みすぎている犯人に一切同情出来ないのがもやもやポイントでした。
選択の非情さ
いきなり潜水艦のシーンから始まったのにはビックリしました。爆破テロの話ではと。観ているうちになる程と思いながら、先行き不明の展開にのめり込みました。ラストの3人の自撮りには涙が出ました。
しかし、サッカースタジアムのシーン、今や韓国映画が世界一と、今さらながら知らしめていますね。良かった。
緊迫感はあった
作品全体を通してツッコミどころは多々あった。
国の隠ぺい体質を描きたいのだろうが、自国の兵隊たちの生命を脅かす航路を軍事演習で使うのか?とか母娘がそこで目覚めるの?あんなに立派な爆発システムを構築できる人間だったらもっと早くに特定できるんじゃない?であったり、クライマックスの爆弾が爆発するのか間に合って解除できるのかのオチが読めちゃったりなんて。
でも、仕掛けられた爆弾が途轍もない破壊力ではなくて、そこに居合わせた人々を恐怖に追い込みながらじわじわと二の矢三の矢(作品中では〇番魚雷と呼ばれていましたね)が放たれて行くところはリアルさを感じて手に汗握っちゃいました。
ストーリーなんか作品の勢いで力技で抑え込む、韓国映画の勢いをまたもや感じました。邦画じゃこうならないんだろうなぁ……
韓流の役者さんの顔や名前に馴染みのないワタシ、奔走する副長さんと巻き込まれた記者さんが溝端淳平さんとオードリーの若林さんにしか見えなくって、シリアスなのに薄笑いが浮かんでしまったことを反省です。
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