「あちらこちら舞台が飛ぶので注意です。場合によっては吹き替え版もありかも。」ワイルド・スピード ファイヤーブースト yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
あちらこちら舞台が飛ぶので注意です。場合によっては吹き替え版もありかも。
今年161本目(合計812本目/今月(2023年5月度)18本目)。
今日は計画有休ということで。
こちらの作品。金曜日という事情もあったので入りようが3割くらいといった感じです。
どうも原作ないし前作もろもろは知っているということが前提であるようです。ただはじめての方でも何がどうなっているかわかるようにちゃんとした説明はあります。その説明(というより、映画内で出てくる主要な都市について触れた後)を過ぎると、ずっとアクションが続きます。
インド映画級の3時間超えではないものの3時間に匹敵する長さで、舞台がスペイン語圏(南米でしたっけ?)とイタリア語圏(こっちはナポリだったはず)と主に出てきて、さらに「とーっても寒いとある場所」まで出てきます(おまけ扱いのように見えますが、さてさて?(ネタバレ回避))。
どうも映画のこれらの舞台表示は最初にあらわれるときだけ1回、それ以外は何度舞台が変わっても2度目以降は(舞台が変わっても)字幕なしのようです。なので、イタリア語とスペイン語をある程度聞き取れる(どっちがどっちか、レベルでOK)力がないと(ただ、イタリア語は独特な言い回しが多いし、「どちらかどっちか」だけならギリギリ行ける?)、途中で詰まる部分があります。それを回避したいなら日本語吹き替え版かな…といったところです。
ほぼほぼ3時間級の長さで、どこでお手洗いなど行くのかというだいたいの目安が付かないのがやや厳しかったかな…といった感じです(もうラスト1時間ほどは超スピードです)。また、字幕版でみる場合、スペイン語圏(南米)パート、イタリア語圏(ナポリ)パート、どちらも英語字幕が出ますが、文字数というより「語数」制限があるようで、いわゆる熟語表現のオンパレードです(知っていないと確実に詰まる)。単語レベルや文法というより、熟語表現のマニアックさで(実は中学英語レベルの単語の熟語表現を応用すれば、相当多くの単語は表現できるのは確か。ただ、それがノンネイティブには難しいので、英検でいうところの1級、準1級のような単語があるわけです)、ぽろっと表示される字幕と日本語字幕も読み取る必要が生じるなど(ここも理解のヒントになっている)、やや厳しいかな…というところです。それより、スペイン語圏パートとイタリア語圏パートの区別がかなり難しい上に、さらに「(国としての)スペインの西側にある、スペイン語と似た関係にあるある言語を母語にする、海に接する国」まで実は登場します。この「この国である母語といえる言語」はスペイン語とそもそも成り立ち等がそっくりなので、字幕等で出る(原則1回しかない)「いまここです」の表示を見逃すとアウトで、ここもちょっと厳しいです。
総じてそういうことまで考えると、「いまどこのパート?」という理解が追いつきにくいのが1回目(かつ、これらのシリーズは未作…といっても3年も投稿しているんだから、どれかは見ているように思うけど…)という私の感想です。
評価はそういったことを気にしたものですが、正直どこまで引くのかというのが難しいです(言語理解というのはかなり人によって違うので)。
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(減点0.3/描写されている場所の理解が難しい)
・ 特にイタリア語、スペイン語「だけ」ならまだ理解できるのですが、そこに「スペイン語のそっくりさん言語」まで登場するので、場所表示を1度見逃すと理解度ががくんと下がります。今週は作品の数も少ないし、1回見たという方も今度は日本語吹き替え版で(逆もしかり)という向きもあると思います。
少なくとも今週の対抗以上には来るのは、ほぼほぼ確実だろうというところです(競馬新聞ではないけれど)。
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