「上質な漫画原作の実写化作品」岸辺露伴 ルーヴルへ行く yookieさんの映画レビュー(感想・評価)
上質な漫画原作の実写化作品
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原作もドラマも一切通ってない私でも理解できたのだから、うまく作られた良作と言える。
「この世で最も黒い絵」を求めルーブル美術館へと誘われていくストーリーは、映画好きならみんな大好き「本当の黒」(ドルビーシネマの導入説明のアレ!)への期待感が冒頭から高まり、その興味がしっかり2時間持続するし、ダビンチコード的なオカルト・都市伝説ものの楽しさもありました。
相手を本にしてその半生や秘密を読み、そこに指示を書き込むことができるという岸辺露伴の能力”ヘブンズドアー”の映像表現が見事で、安っぽいCGを使うことなく、扮装表現として作り込んでいるところに好感を持てた。
現在の露伴のアトリエや若き日の露伴が住んでいた旅館など、世界観を突き詰めた美術セットも素晴らしく、全体的にルックの統一感と重厚感があり、漫画原作の実写化作品としてレベルの高い作品だと思う。
「スパイの女」しかり、NHKが本気出した作品ってクオリティが高いし、高橋一生が演じる得たいの知れなさは絶品だよね、ということを改めて実感した。
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