「怪談噺ですね」岸辺露伴 ルーヴルへ行く すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)
怪談噺ですね
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荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンアウトした岸部露伴シリーズ。岸部露伴は、天才漫画家であると同時に、人の記憶・経験を本にして読むことのできるスタンド能力「ヘブンズ・ドア」の持ち主。本に書き込みを行うことで、その人の行動に影響を与えることもできる。独特の信念と行動原理を持っています。
この映画自体は怨念のこもった絵にまつわる、露伴の先祖の親族の女性に関する因縁話で、ルーブルの地下に眠るその絵を破壊する話。幽霊(?)と戦うピンチを脱するために「自分の記憶を消す」ことをヘブンズ・ドアで実現するのはアイデアとして面白い。そして「顔をこすれ」という手に書いたメモを実行することでヘブンズドアによる書込みを消す。これによって記憶を取り戻すのも良くできている。とても「ジョジョ」らしい。ルーブルでのロケ撮影がとても美しく、岸部露伴シリーズが好きな方なら見ても損しないと思います。テレビで放映するときは是非高精細で放映してほしい。しかし「スタンド」とか「岸部露伴」の予備知識なしに見るとちょっとキツイかもしれません。
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