劇場公開日 2023年5月26日

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「映画にしか存在しないものが入っていない。せっかくの素材を生かせられなかったという印象。」岸辺露伴 ルーヴルへ行く 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画にしか存在しないものが入っていない。せっかくの素材を生かせられなかったという印象。

2023年6月2日
PCから投稿

【良い】
*無駄な音楽を流さず臨場感を大切にした。
 集中して物語に入ることができた。
*祖母役の白石加代子さんの存在感。
 気がつく人は少ないと思うが凄い。
【残念】
*本当の漆黒では無く未知の恐怖表現も無い。
*構図・編集・照明が普通で驚きは無い。
*一歩下がった弱い印象を受けた役者達の演技。
 お婆ちゃん以外のキャラクターが前に出ていない。
*今風のイラスト?例の絵から魂は感じられない。
*メリハリのない時代背景。

全体的に工夫の欠如が感じられたけど
興味の有る人は劇場へ行き、コミックも読んでほしい。
個人的には第二弾、映画としての岸辺露伴に期待したい。

因みに知っている人は知っていると思うが
ルーヴル美術館では9番目の芸術として
世界の「漫画」に興味を持ち始めている。
2016年の六本木。美術館の企画展に行ったが
そこには荒木飛呂彦先生の…
岸辺露伴とルーヴルが展示されていた。

19世紀、浮世絵を紙屑のように扱った日本だが
漫画が美術館に飾られる可能性のある22世紀前には
その存在とアート性を認め大切にすべきだと思う。

星組