「ボロくて暗くて怖いマンションが最高!」呪餐 悪魔の奴隷 屠殺100%さんの映画レビュー(感想・評価)
ボロくて暗くて怖いマンションが最高!
『ザ・レイド』もそうだが、ボロくて暗くて大きなマンションが舞台となればインドネシア映画。
殺風景な広大な空き地にどデカいマンションがポツンと一軒。こんなマンションはインドネシア以外探してもなかなか見つからないと思われる。地の利を活かしたロケハンが成功した奇跡の映画だといえる。
内部構造は装飾的なものは一切なしののっぺりとした平たいコンクリート造りで、西洋のイカした装飾に満ちたホーンテッド・マンションとは大違い。礼拝堂のようにもみえるが、装飾ゼロだからやっぱただの集合住宅にしかみえないかな?これがいいのよ、これが!
団地がぽつんと広大で地平線しかみえない殺風景な土地に建ってたら日本でもホラー撮れますよ、きっと。それくらいのインパクトがある。
住みにくそうな、くらーい、薄汚いマンションでバケモンがいかにも出そうな感じが素晴らしい。
得体の知れない気持ち悪い形のバケモンが暗がりから表れるというホラー演出がほとんどだが、暗さと薄汚さを活かしており、決して飽きることはない。
ボロくて巨大な建物はそれだけでホラーのアイデアをかき立てる要素満載なので、そういう建物に興味のある方はおすすめです。
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