マジック・マイク ラストダンスのレビュー・感想・評価
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ストリップを超えたマイクのダンス
1作目でメガホンをとったスティーヴン・ソダーバーグが2作目をスキップして監督に復帰。『ラストダンス』と謳うからにはシリーズもこれで終結するのだろうか?それはちょっと淋しすぎる。
なぜなら、今回、かつて生業にしていたストリッパーとしての肉体とスキルを現役時代に戻すため、もう一度自分を追い込んでマイク役に取り組んだに違いないチャニング・テイタムのダンスが、誰も見たことがない領域に到達しているからだ。
男性ストリップと言えば、ダンサーが女性観客の顔に股間を近づけて紐パンの脇にチップを挟んでもらうような光景が思い浮かぶ。だが、最新作のマイクは「女性とセックスするように踊る」というコンセプトを踏襲し、全身の筋肉を使って"セックスよりセクシーなダンス"を見事に舞って見せるのだ。受けるサルマ・ハエックがどれだけ苦心したかが分かる冒頭のシーンから、その斬新さが待望の最新作には漲っている。
マイクを乗せて新たなショーの舞台、ロンドンへと向かうハエック演じる資産家が所有するプライベートジェットの機内には、ザハ・ハディッドの巨大なモノグラムが飾られている。それは、彼女が身を置くハイアートの世界に、マイクのダンスも組み込まれたという印。だから絶対、次なる段階が見たくなるのだ。
過去作を知らなくても楽しめるダンス映画で全米歴代1位を記録したシリーズの最終章。舞台ファン、女性はより楽しめる?
本作はダンス映画で全米歴代1位を記録している「マジック・マイク」、そのシリーズの最終章です。
そもそも「マジック・マイク」シリーズは、日本での公開は「マジック・マイク」(2013年)、「マジック・マイク XXL」(2015年)となっていて、少し期間が空いています。それもあってか、私は「あ~チャニング・テイタムの代表作のダンス映画か。でもどんな内容だったっけ?」という感じでした。
でも、全く問題ありませんでした。というのも、過去作の知識は特には必要がなかったからです。
「マジック・マイク」の人気が高い背景に、主演チャニング・テイタムがストリッパーをしていた実体験がベースになっていることもあります。
ダンスも含めて非常にクオリティーが高いのです。
そしてメガホンをとったのはメガヒット作「オーシャンズ11」シリーズなどのスティーブン・ソダーバーグ。チャニング・テイタム×スティーブン・ソダーバーグの才能が遺憾なく発揮されている作品となっています。
本作はテンポが良く飽きずに見られ、特に最後のダンスシーンは「狭い舞台において、これだけのショーを繰り広げることができるのか」という驚きがありました。
アカデミー賞8部門にノミネートされ話題となっている「エルヴィス」を彷彿させるショーで、舞台ファン、女性はより楽しめるように思います。
ストリップダンスからの進化
滅茶不満残った。ダンスシーンだらけじゃなかったし。
辛口ですみません。
勢い任せの感想です。
他の人の口コミや、宣伝のレビュー見て、これは期待できるのかと思って、チャニング・テイタム好きの友と観に行った。レディースデイなのに客少なくてびっくりだった。
トップガンくらいに気持ちいいみたいに聞いてたのに、もう、もやもや不満が残った。
ダンス、全然たっぷりじゃないし。主人公の踊りをもっと見たいのに、少なすぎ。
ストーリー、この映画に期待してないが、それにしてもストーリーもどうでも良すぎ。
だったら他で魅せて欲しいところだが・・・・
ダンサーの人たちもカッコよさが十分に生かされてなかった。カメラワークが適当すぎなのか、かっこよく見せる工夫ないじゃん!って。
これじゃあ、SNSのダンス動画より満足できない。大画面なのに。
一緒に行った友人は、恋愛要素要らない!ダンスも少ない、前の作品の方が面白かったと言っていた。
しかしチャニング・テイタム好きの友人と行ったので、あんまりぼろくそ言えないから、
ダンス少なすぎで不満だが、チャニング・テイタムはやっぱり俳優だねーと。
他のダンサーの方がスタイルよかったり、凝ったダンスしたとしても、ダンサーはダンサーで、俳優とは違うんだよな。
俳優は別格だな、と思ったのが、まあ、これ観た収穫。
友人はチャニング・テイタムのはにかみな感じが良かったそうだった。
ニンタム乱太郎
チャニング・テイタムってどう略すべきかと検索したら、愛称として「ニンタム」を提案するというツイートがあった(いいね1)。せっかくなので使わせてもらいたい。ソダーバーグが監督の1作目はストーリーとニンタムの実際の経歴を重ねた良作で、脳筋にしか見えない彼を好きになった作品。2作目のXXLはまったく記憶なしだが、ラストダンスと聞いて見逃すわけに行かず。
1作目の表には出ない世界、社会の下層の哀しさや苦味といったものは今作はほとんどなく、ニンタムたちの説得力ある肉体美でのダンスをメインに、オーシャンズ的な展開やコメディ要素を混ぜ込んだラブストーリーだった。ただ、コロナ禍で家に籠り人々が分断されていた状況と女性の権利獲得と解放という、今のテーマをダンスをすることの意味付けに絡めて描いていたのがうまい。また、生意気なガキ、ゼイディが書いているという小説が話のナレーションというひと捻りもあり。
実際のセックスシーンはないものの、ぐいぐいの腰使いなどほぼまんまのクソエロいダンスが圧巻で、序盤のニンタムとサルマ・ハエックとの絡みやクライマックスでの踊り子とのダンスシーンは、劇中の女性観客と一緒に拍手してブラボーと言いたくなるほど。室内の舞台であんなに雨降らせて床が腐らないか心配になったけど。
個人的には世間の評判以上に楽しめた一作だったのだが、序盤のエロダンスが終わってから入場するヤツ、終盤のダンスシーンの途中で帰るヤツがいて、いったい彼らは何が観たくて来ていたのだろう…。
圧巻のラスト30分
面白かった。
男性ストリップと聞いて最初はちょっと躊躇していたのですが、観てみたら性的に局部全開な見せ物としての全裸ではなく、上半身をはだける程度で、性行為を想起させる動きを取り入れた、ブレイクダンスのことでした。
ロンドンの歴史ある劇場のオーナーになったセレブ女性が、「男尊女卑の価値観に翻弄される女性が主人公の古典的な悲劇」舞台にNOを出し、アメリカでスカウトした男性ストリッパーのマイクに舞台作りを手伝わせる。
「女はどんな男と付き合うのも自由」という、フェミニストというか、女尊男卑視点な、真逆の舞台に作り変えてしまうお話しでありました。
現役引退したかつてのエースが、ダンスの才能と恋心だけで事態を突破し、敵の施設を乗っ取ってミッションを成功させていくあたり、『トップガン マーヴェリック』のダンス版……と言ったら大袈裟か?
内容はともかく、ラスト30分のダンスが観ていて楽しいので、観てよかった。
(最後の金銭にまつわるオチで、ちょびっとガッカリしたけど)
気分跳ね上がるエロティカルアート
ダンスだけでも十分
【何だかな〜】
シリーズラストにして初鑑賞でも楽しめました。
終始冷静沈着な執事と、娘ゼイディのものごとの捉え方がいい感じで好きだな〜と思いながら観ていた。
自由奔放で行動的でちょっと短気なマックスのそばにいるのがその2人だということが、まず彼女のラッキーじゃないかな、とも。
なにかアクションを起こすときに安定した支えになるものがあるってやっぱり大切。結果に天地ほどの差をもたらすこともあるもんね。
マックスが主催したあるパーティーで元ストリッパーのマイクと出会う。
彼の刺激的なダンスを体感しようとしたのも実業家の勘?
自由自在にからだをあやつり官能を刺激するマイクのダンスは、マックスに内包されているあらゆる感覚に火をつけていく。
マックスの表情から、え?もしや、恋に落ちてしまうのか?と思ったが、さすがのマックス。それだけではなく、彼と組めば一発逆転的にショーの成功することを確信し早速ビジネス、ビジネス。
富豪のプロデュースでショーのディレクターの仕事が舞い込むなんて、マイクにとっては本来の自分を離れくすぶっていたものを打ち破る大チャンスだ。
ここでも立場と才能で人は支えあっているなと。。。
そして持つべきはありがたき〝運〟だ。
この運を得るのがなかなか容易くない。
だけど、運でgo!できる自分にしておく(磨いておく)努力があってこそ、の話。(さらに容易くない)
寝て待って発掘される才能に溢れていないかぎりは、ね。
マイクのダンスはマックスに試されたあの時も圧巻だったけど、ショーに自ら出ちゃう雨の中のラストダンスがより印象的にみえたのは、ダンスの相手にも自分を追い込み極めた人だけが持つ自信が漲ってたからなのかな。オーラの融合パワーみたいなことだろうか。
2人はショーの成功を収めハッピーエンドだったが、今後はどうなっていくのか…というところは、想像の世界にお預けだ。
ふふふふ…😏
執事とゼイディが見守ることは間違いなさそうだ☝️
修正済み
至福の112分♡
Last Impact
前作、前々作の内容は全く知らずにあらすじもなんとなく読んだくらいで鑑賞。
圧巻のダンスシーンに度肝を抜かれました。終盤のショーの美しさ、壮大さ、スピード感、切れ味、エロティック…とにかく印象に残るシーンが多く、この終盤だけでも映画代の元は取れました。
自分のストリップのイメージはポールダンスでクルクルするやつだったので、性行為を彷彿とさせるようなエロス溢れるダンスが最高でした。チャニング・テイタムの実体験が映画に活きており、他のダンサーたちもキレキレなダンスが見られます。でっかいスクリーンであればあるほどにその迫力は強く体感することができます。水を床に撒いてその上で踊りまくるシーンはエロスと強靭さを持ち合わせていて痺れました。地味に道中のバス内でのダンスシーンも良かったです。
ストーリーは王道中の王道で、出先で見つけた元ダンサーのマイクを勧誘したメンドーザが、旦那を見返すために劇場でのショーを開き、大成功させるという名目で進んでいきますが、わりかしメンドーザが面倒な性格なので、そこが少しだけノイズになりましたが、娘ちゃんも良い子ですし、執事が超まともなので彼がいるだけでも安心感は段違いでした。
これが多分最終作なのかと思うともっと観ていたい気持ちが強くなってきましたが、物語的にはこれで綺麗に終わっているので今週公開作の中では隠れた名作だと思いました。ダンス好きの方は必見な一本です。
鑑賞日 3/7
鑑賞時間 14:00〜16:05
座席 E-5
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