「【”答えは絵の中にある。そして幸せそうな小さな家の水彩画。”今作は、シニカルコメディ短編映画のお手本のような作品である。オタール・イオセリアーニ監督は、若い時からセンスの塊のような人だったんだね。】」水彩画 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”答えは絵の中にある。そして幸せそうな小さな家の水彩画。”今作は、シニカルコメディ短編映画のお手本のような作品である。オタール・イオセリアーニ監督は、若い時からセンスの塊のような人だったんだね。】
<Caution!内容に触れています。>
■ある貧しい家族が住む、ボロッチイ家が冒頭に映される。
夫は飲んだくれで仕事もせず、洗濯女の妻が家計を支えている。
ある日、酒を飲みたい夫が妻のへそくりを持ち出してしまう。夫を追いかける妻は、夫が逃げ込んだ美術館に辿り着くのであるつく。
そこで2人は、ツーリストたちに絵の案内をするキュレーターが、”ある家を描いた水彩画”について、説明する言葉を何度も耳にするのである。
”答えは絵の中にあるのです。”と言い幸せそうな小さな家の水彩画を説明するのである。
家の前に、たなびく洗濯もの。
そして。妻と夫は、真ん中に4人の子供を挟んで、幸せそうな顔で座る姿を映し出して、映画は終わるのである。
<今作は、”幸せとは気づかぬところにあるんだよ。”という名匠、オタール・イオセリアーニ監督のメッセージが伝わって来る、シニカルコメディ短編映画のお手本のような作品なのである。
オタール・イオセリアーニ監督作品、面白いなあ。センスの塊だと思うなあ。>
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