「日本人男性の敗北。」シネマ歌舞伎 唐茄子屋 不思議国之若旦那 ウラレナさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人男性の敗北。
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勘九郎親子がそれぞれこの時期にこの年齢だったからできた奇跡の脚本・配役ではあるが、そもそも子供に遊女屋遊びをさせちゃダメだろ!!というところをすっとぼけた大人の無責任さがチラついて、作品世界に入り込めない。頑張ってストーリーを追ってみてもラストで、あーハイハイ買春男の透明化(いちばんダメなのはお仲の旦那だろうになんで大家がひどい目に遭ってめでたしめでたしなのか)は男のロマンでちゅねー、とドン引き。新作歌舞伎をやるなら「再演を重ねて百年先の上演も視野に入れるクオリティー」を最低ラインにしてほしい。幼児虐待、男尊女卑は旧き良き伝統ではあり得ない。
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