アイスクリームフィーバーのレビュー・感想・評価
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とてもハイセンスな映像の映画
映像にこわだりをとても感じる洗練された映画だった。
音楽の使い方も独特でキャストが輝いていた。
斬新な手法が沢山ある意欲作だった。
必見の作品!
メッチャお洒落な感じで最後に本作が表したかった事が解る邦画。 本年度ベスト!
本作が何を言いたいのか解らないまま鑑賞。
最後に本作の軸となるアイスクリームショップ。
SHIBUYA MILLION ICE CREAMのお店の名前の意味を知り腑に落ちた感じ。
言われてみればのナルホド感が良かった。
吉岡里帆さん演じるアイスクリームショップの店員、常田。
銭湯に癒しを求める松本まりかさん演じる髙嶋。
この二人を中心に進むオムニバス的な感じのストーリー。
店長の常田のお店のお客役のモトーラ世理奈さん。
髙嶋の姪役の南琴奈さん。
この二人がキーポイントになってる感じ。
出だしからよく解らない展開(笑)
映像や音楽、登場人物のヘアスタイルや小物などお洒落な感じを前面に押し出した感じで進む展開。
それだけの映画なのかと思うほどの感じで不安になる(笑)
常田と髙嶋の2人のストーリーも関連性が無かったけど後半で2つのストーリーが繋がるナルホド感が良かった。
アパートのベランダ天井の落書き?が受け継がれて行く感じが印象的。
予想外な収穫は髙嶋の姪っ子役の南琴奈さん。今後に注目したくなる。
手持ちカメラが多目でスクリーンのブレブレ感はあるけど、ブレながらベストな構図にピタッと持って行く感じにカメラマンの力量を感じる(笑)
松本まりか&安達祐実さんのヘアスタイルが特に美しい。
色んな愛が詰まってた感じでもう一度観た方が満足度は高くなるかも。
アイスクリームのコーンを毎回なげ捨てるならカップで注文した方が良くね( ´∀`)
ずっと続く素敵な予告編のような映像に楽しめる
全ての映像に細やかなアートディレクションが施されており、映像にこだわりを感じる作品だった。
一方で音楽の使い方はとても独特で、デザインされ過ぎる整理され過ぎがちな映像に独特な異物感、アクセントになっていたと思った。
癖の強い作品ではあったが、出演者のスタイリングをはじめ、出演者の被写体としての魅力が引き出された作品だったと思う。
彼女たちの住む世界に自分も触れてみたいと鑑賞後浸ることが出来ているので、素敵な作品だと思った。
アイスが先か、冷蔵庫が先か
コミカルなシーンに浮遊感のあるBGMを合わせたり、お洒落な画面にリアルな芝居が載ったり。
独特なバランスの作品だった。
正直、そのへんが成功してるかというと難しいところ。
興味深いところもあれば、アートっぽい演出が鼻についたりもしました。
一番好きなのが優と美和が間違い電話で笑い合うシーンだったので、ストレートに撮った方が、とも思いましたが…
しかし反面、他が捻ってたからあそこが活きたとも思え…う〜ん。
演技は全体的に素晴らしく、水曜日のカンパネラ新旧ヴォーカルも問題なし。
(コムアイがあまりに普通で逆に違和感。笑)
吉岡里帆の表情芝居もよかったが、個人的MVPは松本まりか。
毎度ながら、ともすれば甘ったるくなりそうな独特の声も踏まえたバランス取りは見事。
姉との過去や、姪との関係性を自然に見せるのは凄い。
「言語化できないということは、誰にも共有されないということで、つまり自分だけのもの」という考えは印象的。
また、ありきたりながら後半にちょっとした仕掛けがあるのも良い。
女性ばかりの画面で、モブに至るまで美人揃いで目の保養にもなりました。
(優たちとニアミスした古川の手前に映ってたショートボブの方、最高)
主要人物はすべて女性。女性の人間関係
映像の縦横の比率が正方形で、映画館の幕の比率を全部使っていなかったが、敢えてこの正方形で上映することにしているのかなと思えたし、映像も部屋の間取りやアイスクリーム屋さんとか、わりとデザイナーっぽい垢抜けた感じだったので、おしゃれな空間でした。
主要な登場人物はすべて女性。アイスクリーム屋のバイトの主人公・奈摘、その後輩、さらに店長も女性。お店にやってくるお客で後に菜摘と友だちになる小説家も女性。菜摘の人間関係と同時に展開する群像劇のもう一方の展開は、姉・愛と妹・優。姉の子どもの高校生は女子高生。さらに、妹・優の行きつけの銭湯屋さんの主人も女性。
女性同士の関係性、群像劇はみていて繊細、共感力あって、人間関係に大切なものは、共感力、小さなことにも気づいて言語化する能力、そういったものが大切なんだと思えた。男性もそんな女性の関係の持ち方って見習うべきかなと思えた。人間関係で面倒だなって思えるけど共感できるときって、シアワセな気持ちになれるから、孤独でいるよりはたのしいことが多いのかもって思える。
特に、優が別れた男、姉の旦那でもある男に、姪の女子高生と一緒にスマフォのスピーカーONにして、思い切って電話をかけるシーンはドキドキでしたね。
カメラワークは、ドキュメンタルタッチを出そうとしたのか、手持ちや首振りが多くて、ピントが抜けたり合ったり、フレームが揺れたりするので、酔う感じもするし、固定カメラでもよかったのではとは思うけれど、そこは監督の創造を尊重します。
主演女優が魅力的に映れば、それは良い映画。
主演女優が魅力的に映れば、それは良い映画。
たしか「映画大好きポンポさん」でのセリフだったと思います。まさにそういう映画です。
前主演作「ハケンアニメ」が好演だった吉岡里帆と、少女邂逅のモトーラ世里奈の二人がとても魅力的です。吉岡里帆は色白で地味系の美人が持ち味ですが、今回はモトーラ世里奈に翻弄される役どころで、いちいち可愛いです。
一方で、モトーラ世里奈は、しばらく見ないうちに、すっかりお姉さんなっていますね。実年齢は吉岡の方がだいぶ上ですが、大人っぽいです。でも笑うと愛嬌のある笑顔が魅力的。
吉岡里帆は幅広い年齢層を演じられる、これからが旬な女優さんですね。モトーラ世里奈は、とにかく雰囲気や存在感が抜群。役に幅は無いけど、天性の女優だと思うけどな〜。
と、役者はベタ褒めですが、作品はとしては、、、。色使いとかカット割で、オサレ感を出そうしているのは分かります。が、なんというか「カッコダサい」とでも言うのか。アニメ的に言えば「カウボーイ・ビーバップ」的な感じ。
川上未映子さんの原作は面白いのだと思います。2つの短編を繋ぐところが、若干トリッキーでしたが、あまり効果が出ていなかった気もしますね。
綺麗な映画
好き嫌いは別れるかもしれないが、「綺麗」であることに異を唱える人はいないのでは?
出演する女性達がすごく綺麗に撮られているだけでなく、一つ一つのシーンが、アーティスティックで美しい。
ストーリーも、後から思うと割と単純なのだが、幻想的な映像やおしゃれなセリフ、2つのストーリーが交互に織りなす演出などのおかげで、とても素敵なものに感じられた。
あの世界に浸るためにもう一度観たいと思った。
若者の群像劇は基本的に苦手だけど、 それでも見たのは奈良ふしぎ図鑑...
若者の群像劇は基本的に苦手だけど、
それでも見たのは奈良ふしぎ図鑑の人が出ていたから
結果、そこそこ良かった
曲のテンポがナイス
田中知之さん (Fantastic Plastic Machine) がサントラを手掛けたというので、気になって初日鑑賞です。
アイスのような彩り、切れの良さ、屋内でラウンジ的に聴きたくなる曲の数々、耳が喜びました♪
映像のデザイン性も興味深かったです。
個人的に掘り出し物の映画
時間、空間、色彩、音感の使い方が見事です。
出ている役者は、個々に躍動感と存在感を感じさせるし、小さな日常の膨らませ方が秀逸。
もう一度観てみたいと個人的にはハマった。
南琴奈と松本まりかの絡みが良かった。
映画を見た後はアイスクリームを食べて帰った
松本まりかさんが舞台挨拶で言っていた「多様性」に関する言葉が気になり、なんとなく映画館まで見に行ってしまった。公開の時期にジブリという競合がいたので、席がぽつぽつ空いていたけれど、今の自分には必要な気がしたので、この映画を選んでよかったと思った。切ないけれど、幸不幸関係なく、とにかく前へ歩いていけそうな気持ちになった。原作も読んでみたいです。
詩羽のファッションに衝撃
常田菜摘はデザイン会社でうまくいかず、アイスクリーム店でアルバイトをしていた。今後について悩んでいる中、常連客の橋本佐保に運命的なものを感じ、彼女の存在が頭から離れなくなった。菜摘のバイト仲間の桑島貴子は、菜摘に対し複雑な思いを持っていた。一方、アイスクリーム店の近所に住んでいた高嶋優の家に、姉の娘・美和が夏休みに突如訪ねてきた。数年前に家を出て行った父を探しに来たという美和に、良い思いを持っていなかったからだ。失踪した父とは優の元恋人で姉に奪われて結婚された過去があった。この5人の女性の話。
5人の女性、いろいろ悩みが有るよね。意外と繋がってたりして、面白かった。
菜摘役の吉岡里帆、佐保役のモトーラ世理奈、貴子役の詩羽、優役の松本まりか、美和役の南琴奈の5人とも良かった。
久々にモトーラを観たが、そばかすが少なくなったように感じた。
詩羽は髪型、ピアス、口紅ともびっくりするようなファッションで、驚いた。歌手らしいが、普段もあんなんだろうか?
特に結論を出さず、観た人が何を感じるかお任せ、って作品だが、居心地良かった。
ハイデザイン映画
川上未映子×吉岡里帆と聞いて、何ヶ月も前から楽しみにしていた。カメラワークやフォントが独特でキレイ!そして皆が、川上未映子が書く女性の喋り方をそのまま再現していて感動した。吉岡里帆とモトーラ世理奈の、恋愛とはいえない、ただ友情ではない、特別な雰囲気、すごくうらやましいな。
一番好きな言葉は、「言語化できていないことは、私の中だけにしまっていることなのだ(曖昧)」。すぐに言語化を促される世の中だけれど、そういう解釈も素敵だと思った。
俺のこのセンスを観ろ!
「どこかで観た感じの映画だな」と思いながら観てたんだけど、グザヴィエ・ドランだね。スクエアフォーマットだし蝶も出てくるし。
グザヴィエ・ドラン調でいくなら、グザヴィエ・ドラン級が欲しいけど、そう簡単にパクれないからグザヴィエ・ドランなんだね。
「これは、カッコいい画と、いうのかな」と悩みながら観てたんだけど、悩んでる時点で僕にとってはそうでもなかったよ。
モトーラ世理奈や詩羽を観ることができて楽しかったね。
モノトーンのせかい。
世代の異なる女性の思いが交錯する恋愛話。
美大卒行後デサイン会社に就職するも仕事がうまくいかない菜摘、アイスクリーム店でバイトする日々、そこへ客としてきた橋本佐保に運命的なものを感じた菜摘、もう一方そのアイスクリーム店の近くに住む優、疎遠になってた姉の娘、美和が訪ねてきて父親を探すを理由に同居することに...そんな女性達の思いが交錯するストーリー。
ちょっと独特な世界観で女性同士の恋愛がキレイに描かれてるって感じ。常に映像の色使いやオシャレな雰囲気が意識されてるのかな!?と感じました。
個人的印象に残ったセリフ、菜摘が佐保の部屋へアイスを作りに行った際、佐保のセリフ「白い紙に黒いペンで字を書く、だけど青と書けば青になる、赤と書けば赤になる」ちょっとセリフは違うかもだけどタイトルの「モノトーンのせかい。」は、ここから。
この作品全体を色で例えるならピンクよね!
描写もピンクが多かったような...。
吉岡里帆さんは勿論いいんだけど佐保役のモトーラ世理奈さんキレイだし、いい雰囲気出てるし何か観てて凄く佐保に惹かれました。
モトーラ世理奈さんってちょいちょい作品出てるけど次の作品からは意識的に彼女を観てしまいそう。
美和役の子は私初見だったんだけどこれから色んな作品で観れるのかなと思う位可愛い子でした。
とりあえずあんな可愛い店員さんがいるアイスクリーム店が近所にあるなら真冬の雪降ってる時でも通いますね!(笑)
川上未映子という作家
原案者・川上未映子のファンとして、ジャルジャルファンの同行者に誘われ鑑賞。ちなみに出演は後藤ですが、同行者は福徳推し。
ネタバレにならない範囲であらすじを述べると、とあるアイスクリーム屋を舞台に…というのはやや言い過ぎで、とあるアイスクリーム屋の周りに漂う2幕の人間模様を描いた物語。
川上氏の短編には造詣が浅く、原作は恥ずかしながら未読でしたが、軽快なテンポの中に登場人物の背景を確かな密度で織り交ぜ、それがキャラクターや物語の「重さ」として降りかかってくるこの感覚は、川上作品そのもの。川上氏の作家としての輝きもさることながら、初メガホンでこれを映像へと落とし込む監督の実力に感服しました。
(追記: 原作を開いたところ、私が「川上作品そのもの」と感じたシナリオはほぼ全てが本作制作陣による脚色であったことが分かりました。女史に対する私の解像度が低いのか、脚色のレベルが大変に高いのかは分かりませんが、どちらにせよ、小説から映画への昇華という点で素晴らしいクオリティの脚本であると言えるでしょう。)
世の中の感想を少しサーチしたところ様々な点で賛否両論あるようですが、少なくともストーリーに関して骨太なものを求めることは、本作のような群像劇に対してはナンセンスでしょう。寧ろ、大きな文脈の無い日常を切り取ることこそが邦画の醍醐味でもあったはずです。
また、登場人物のマイノリティ性に関しては「最近の流行り」とかではなく、世の中に普通に存在しているものの一つとして偶々登場した設定に過ぎないと捉えるべきだと思います。
映像表現に関しては…好みかな。確かに挑戦的とも言える演出が多くありますが、純粋に監督の個性として、私は気に入りました。
個人的には、現代邦画と小説の良さが体感できる名作であると感じました。
余談ですが、実は先日同行者からいただいた誕生日プレゼント(小説数冊セット)の中に原作が収録された文庫本が入っていました、というサプライズつき。先に教えてくれても良かったけどね。
意図的な不親切もまた心地良い
本好き、読書好きの人にはたまらない。
せいぜい月に5〜6冊程度しか読めない私が言うのはおこがましいのですが、本好きなことは本当なのでお許しください。
一般的な娯楽作品と比べると、ところどころ間伸びしていたり、説明不足に見えてしまうような作りになっていますが、二行くらいあけて場面転換をしたり、ふたつの時間軸で交互に展開する小説だと思って見てればすごくしっくりきます。
読書中、意識して記憶なんかしてませんが、読み進むうちに、あ、これ前半のあの場面と繋がるのか!なんて気付くことがあります。作家が意図的に、解釈を読者に丸投げする〝程よい不親切〟もよくあることですが、この映画の進行は、その感覚と近いものがありました。
たとえば、アイスクリームのコーンを投げ捨てる、そこに蟻が🐜寄ってくる。
これで何が表現したかったのか。
もちろん、正解なんてありません。
大袈裟な理由を考えるのもありだし、時間の経過や生命の営みを表しているのかもしれないし、ただの気まぐれかもしれません。
場合によっては、もやもやしか残らない。でも、そのもやもやの原因を自分の頭で考えるのが好きな人が一定数いて、すべての、とは言いませんが、本好きな人は総じて、そういうのが嫌いではないはずです。
※アイスクリーム屋さんの店長と、著者近影などで使われている川上未映子さんの写真の印象が似ていたので、原作者自ら出演?と勘違いしてました。
水曜日のカンパネラ
の二人が出ていて、「役者もするんだ」みたいな感じでした。コムアイさんはなんか普通の人になっていましたね。
私は映像おもしろかったし、南琴奈さん、よかったです。
あと、なぜか「マルサの女」の本(?)が出ていたのが気になりました。
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