「仲良し家族を襲った悲劇、嘘か誠か、極限の選択」ノック 終末の訪問者 tabotyokoさんの映画レビュー(感想・評価)
仲良し家族を襲った悲劇、嘘か誠か、極限の選択
エリックとアンドリューはゲイセクシャルのカップルだ。
アンドリューの両親からは、2人の仲を内心では認められていない。
周りの人や愛する家族から認められていない。そんな時、エリックはいつでもアンドリューに、自分とアンドリューを指差し、「何があっても一緒だ」と優しく言っていた。
お互い、あるいはアンドリューが何か辛いことがある時は必ず。
ある時2人は家族になろうと決意し、養子をもらった。(ここの養子をもらう時、自分たちの関係の説明で嘘を言っているシーンがあって、なんか胸がズキッとなりました)先天的に上唇がパックリ割れている赤ちゃん。ウェイだ。
(赤ちゃんを抱っこした時、エリックは、体の奥底から湧いてくる喜びに打ち震えていたと思う。)
この3人家族は白人のパパが2人、東洋人の娘が1人の仲良し家族だ。
笑いの絶えない家族で、見ていてとても幸せに見えた。微笑ましかった。
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そんな時、予期せぬ訪問者が
3人がいるキャビンに現れた。
初めは、外にいたウェイとコンタクトをとってきた。
大柄の(はっきり言ってドウェイン・ジョンソンみたいな見た目の)男で、優しくウェイに語りかける。
お互いに名前を教え合い、男は自分をレナードと名乗った。
初めは怯えたウェイだったが、自分の好きなバッタを捕まえることが上手いレナードに少し心を開くウェイ。
ところが、家に案内して欲しいと頼まれて、怖くなる。
ウェイの後を追って、キャビンに集まる訪問者たち。レナードを含めた謎の4人組は、
キャビンの住人たちに丁寧だが、何やらのっぴきならない雰囲気をまとわせながら中に入れて欲しいと頼み続ける。
数回の交渉の後、訪問者たちのキャビンの入室を断り続けた3人。
しかし訪問者は、扉や窓を破壊しながらキャビンの中に無理やり押し入る。
その様子に怯えたが、勇気を出して反抗したパパ2人。ところがエリックは頭を打ち、アンドリューは足を負傷してしまう。
侵入者たちはパパ2人を椅子に縛り上げ、3人に核心を告げた。
『このままだと世界が終わる。
3人のうち誰か1人が率先して◯んでくれたら、
世界の終焉はピタリと止まる。
…君たちは、その役目に選ばれた。
申し訳ないが、◯ぬ人を決めてくれ。
我々4人は、世界の終焉のビジョンを見た。
だからここに来た』
と。
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突然やってきてこんなことを言われて「えっ、そーなの!?」って信じる人の方が少ないだろう。
これは、3人家族も辛いが、この訪問者4人組も辛いことが観ていてわかってズーンと重くなりました。
だけど、演出なのか、撮り方なのか分かりませんが、終焉のシーンがテレビの映像のためなのか、
すごくポップというか、どこか地球ではない遠い世界の話のように見えて、そこまで胸にズシンと来なかったのは有り難かったです。
想像できるのはここまで。大切なパートナーをなくす痛みや悲しみは、察するに余りあるので書けません。
こちらも、あまりお勧めしたくない映画…。