「週末の訪問者とゲイの選択」ノック 終末の訪問者 シゲさんの映画レビュー(感想・評価)
週末の訪問者とゲイの選択
シャマラン先生の映画は結末のどんでん返しを期待しすぎて
肩透かしを食らわされるのもまた楽しみになってきましたが
今作もそそる予告編にワクワクで挑みました。
どっかの森の山小屋で週末休暇中のゲイカップルと
養子娘の元に謎のおじさんが現れバッタ(昆虫)をネタに
「お友達になってちょ」って怪しさ炸裂。
普通に見れば変態です。しかも森の奥から更に3名接近中。
警戒心を解き始めていた娘ですが一目散に家に退避。
ちょっとイケメンなゲイカップルは侵入者に対し防戦開始。
意外にも善戦していたのに堅牢な要塞ではなく普通の山小屋
なのであっという間に陥落。ロープで縛られて監禁状態に。
某湖のマスクを被った殺人鬼なら出会い頭に瞬殺ですが申し訳
なさそうに自己紹介を始めたり何やら悪い人達では無さそう。
ところが彼らの要求は「君達3人の中から誰か選んで殺さないと
世界が終わるんでよろしく」いきなりアポ無しで現れてこれかい。
とまぁ謎めいた序盤の掴みは良いです。
詳しい説明無しで「時間が無いので早く選んで死んで下さい」
では普通の人なら当然拒否ります。
その回答に落胆した侵入者達は衝撃の行動に出る。
仲間の1人を持参した凶悪な武器でフルボッコにして殺害し
TVをつけ現在起こっている津波災害はお前らせいだと
難癖をつける超迷惑な人達。そんな非生産的な事を繰り返し
遂に最後のおじさんも自決。果たして世界は救われるのか
はたまた偶然が重なっているだけの壮大なペテンなのか。
聖書の黙示録的な展開は日本人には馴染みがないので
ピンとこない。神の摂理に反するゲイカップルが重大な選択を
迫られる家族に選ばれたのは意味ありげだが養子娘がアジア系
という点も流行りの「多様性」も兼ねているのか狙いすぎ。
さんざん煽った挙句の結末は、あーそうですか…それで?
私含め観客5名でしたが皆んな納得してない消化不良感が
劇場内に漂っていましたが原作通りなら仕方ない。
嫌いじゃないけどシャマラン作品としては凡作。