MOON and GOLDFISHのレビュー・感想・評価
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ソコ(底/其処)で生きる
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閉塞感を感じ、燻る若者たちの群像劇。
大半が諦めを過ぎ、ほぼ受け入れている中で、主人公とヒロインだけが目標を持っている。
物語は、その2人が次のスタートラインに立ったところで幕を閉じる。
正直、もっと過程を見たかったなぁと思う。
脇のキャラも、特に非情になれない取り立て屋は好きだったので掘り下げが欲しい。
コンドウヒロユキや南條みずほ(ヒカリと見間違えた)のシーンは本筋に絡まないので不要。
撮りたくて出したかったのかもだけど、幹があっての枝だと思う。
金髪のミシマが、3年後に実習生と仲良くしていて驚いた。
舞台挨拶後に監督へ質問したところ、実習生が増え、“あの場所で生きていくために”変わったのだそう。
グエンの扱い含め、(肯定は出来ないが)彼なりに必死の適応なのだろう。
また、ラストシーンは実際に神奈川県民ホールのイベントに峰平さんが出て、ぶっつけで撮ったそう。
役が決まるまでギターを弾けなかったという話も含め、すごい度胸だ。
藤井さん森重さんなどの台詞は、撮ったけど「どこまで削って成立できるか」とバッサリ切ったとのこと。
そういったこともあり、余白が多過ぎてスッキリはしない。
しかし(横須賀より)地元が多く出てたし、空気感が良くて嫌いになれない。
大切な思い出ひとつで、どこまでも歩いていければいいな、と思う。
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