シティーハンターのレビュー・感想・評価
全229件中、21~40件目を表示
原作未見だと凡作かも?
街ではびこる薬物事件に挑む始発屋の話。
原作未見ですが、んー。普通でした。
ストーリーはありきたり、
魅力的なキャラも少なかった気がします。
原作知ってる人なら興奮できるところが
あるのかもしれませんが、、
終盤のアクションは見応えありました!
鈴木亮平は完璧な冴羽獠!なお…
北条司先生による同名漫画の実写化作品。舞台を原作の1980年代新宿から現代の新宿へと移し、都会のスイーパー(始末屋)“シティーハンター”である冴羽獠を鈴木亮平が演じる。
私自身は原作未読、友人の勧めでアニメ版を数話(槇村の死亡回あり)視聴したに過ぎないが、それでも、本作で鈴木亮平が見せた冴羽獠らしさの追求と肉体改造っぷりは素晴らしいものだったと思う。特に、表情や仕草だけでなく、声のトーンもアニメ版の神谷明氏(ニュース音声でのカメオ出演は粋な図らい)に酷似している瞬間があり、彼がこの役にどれほどの熱量を持って臨んだかは、作品を観れば誰もがひしひしと感じ取る事が出来るだろう。
しかし、そんな鈴木亮平の熱演に他のキャスト陣と、何より脚本がついて行けておらず、結果的に【冴羽獠と、何か原作やアニメで見たことあるキャラのソックリさん達】による実写化作品になってしまっている。
早い話、割とダメな部類の実写化作品と言って間違いないだろう。
特に、香のキャラクター設定が酷く、原作やアニメにある“槇村の妹”という設定以外は、殆ど別人と言っていいだろう。
行動は向こう見ずでやたらと事態を悪化させる事が多く、終始無駄に泣き叫んだり声を張り上げたりと、メインヒロインであるにも拘らず作品のノイズとなってしまっている。
特に、獠の事務所の屋上で「槇村と実の兄妹ではない事を知っていた」と語るシーンは酷い。感情的に「知ってたよ!何年一緒に居たと思ってるの!私の方こそ守りたかったよ!」と泣き叫んで内面を全て語る様は、駄目な邦画の典型とも言える。普通、感情というのは徐々にボルテージを上げていくものだと思うし、槇村への思いを語るにしても、叫ばずとも涙ながらに静かに語り、最後に「私の方こそ守ってあげたかった!」と叫べば済む話だし、そちらの方がより感情移入出来ると思うのだが。
このシーン繋がりで一緒に語ってしまうと、それを聞いた獠が、敵地に乗り込む最終決戦に香を連れ出すシーンも違和感がある。槇村に「香を守ってくれ」と頼まれたからこそ、獠はそれまで香を危険に巻き込むまいと行動していたのだ。にも拘らず、射撃の訓練すら積んでいない素人の香をオメオメと戦場に連れ出すとは到底思えない。ここには、如何にもな脚本の都合が見え冷めてしまった。
原作にもあるエンジェルダストという違法強化薬物の扱いも、何故本作のキーパーソンであるくるみが適応出来たのか示されず腑に落ちない。そもそもが荒唐無稽な薬物の為、科学的な根拠等は求めていない。しかし、それでも何かしらの条件を明かす、ハッタリをかます事こそが上手い脚本と言えるだろう。
唯一評価ポイントを挙げるならば、舞台を現代に移した事で、トー横キッズやYouTuber、外国人観光客で溢れかえる排他的な現在の新宿歌舞伎町の姿を切り取って見せ、舞台を現代に置き換えた意義を多少なりとも示していた点か。キーパーソンとなるくるみもトー横界隈の人間で、ネカフェ難民を思わせる生活スタイルを描写するのも現代的。しかし、そこまで現実的な問題を提示するならば、フィクション上の何らかのフォローや前向きな解答も示すべきだったのは間違いない。
脚本の酷さはこれまで述べた通りだが、演出の酷さも目立つ。冴羽獠のアクションシーンこそ、邦画実写では中々のアクションを披露してくれるし、獠の射撃センスをこれでもかと魅せる数々のシーン(特に、同じ場所に正確に銃弾を命中させる)は外連味タップリで迫力もある。しかし、それ以外のシーンがとにかく上手くない。というか、ダサい。
唯一評価出来るアクションシーンも、不必要にやたらとスローモーションを多用するのはワンパターンで飽きる。
それどころか、アクション以外でもスローモーションが使われるのは過剰な演出に思えた。特に、冒頭で槇村が獠にエンジェルダストのアンプルを渡して息を引き取るシーンや、シティーハンターの仕事を知らない香に槇村の銃を使って射撃のテクを披露してシリンダーの薬莢を排出するシーンは、単に映像をモノトーンに変えたり、薬莢もスムーズに落としつつ「これがオレ達の居る世界だ」と語ってみせた方がスマートでカッコイイと思うのだが…。
また、くるみのコスプレイヤーという設定を活かす場として、エンジェルダストの製造に関わる製薬会社のプロモーションイベントに絡めるというのも違う気がする。
そもそも、このプロモーションイベントの演出が、現実でコスプレイヤーとして活躍する人々へのリスペクト精神に欠ける“ヌルい”ものなのが頂けない。恐らく、“セクシーなコスプレにモッコリする獠”というシチュエーション、香に原作の“100tハンマー”を手にさせる為にチョイスされたのだと思うが、だからこそ、イベントの規模やコスプレヤー、所謂ローアングラーという厄介者の描写に至るまで「ま、こんなもんでしょ?」という意識が透けて見える低レベルなものになるのだろう。
クライマックスで、エンジェルダストで強化された(海坊主もどきの)羆という敵キャラクターと対峙した際、獠が口にした「コスプレかよ」という台詞含め、作り手側がオタク文化の理解に乏しい、ともすれば馬鹿にしているのが分かる。
『ヲタクに恋は難しい』という邦画史上最低レベルの実写化作品をはじめ、邦画に於けるこうした姿勢はいつになったら改善されるのだろうか?
繰り返しになるが、鈴木亮平による原作やアニメから飛び出してきたと言っても過言ではないリスペクト精神に満ちた熱演は素晴らしかった。しかし、それ以外の要素が余りにもその頑張りの足を引っ張る物になってしまったのは非常に残念。
続編の可能性もあるそうだが、実現するならば、とりあえず脚本家は変えてほしい。
キャスティングがすべて
期待以上の仕上がりでした
面白くは観たのですが‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
このNetflix映画『シティーハンター』を私的も面白く観ました。
特に、冴羽リョウと演じた鈴木亮平さんの再現度と、アクションの素晴らしさは特に目を見張るものがあったと思われます。
ただ、(時代が古い原作を再現するので当たり前なのですが)描写の仕方が現在とズレを感じさせ、またトー横キッズや歌舞伎町近辺のヤクザやコミケ関連や薬物改造人間を作る組織の描写などに深みが感じられず、映画作品としては満足度が足りていないようには感じました。
日本の映画は創作物だとほとんど深く調べることなくそれぞれの世界はこんなものだろうと表層のステレオタイプイメージで作られる傾向にあると観客としては感じられます。
しかしNetflixの映画であれば予算が掛けられるはずなので、創作物であればなおさら脚本の準備段階で取材費をふんだんに使って、リアリティある現在の社会への深みある内容にして欲しいと思われました。
その可能性が期待される作品だっただけに僭越ながら今回の点数となりました。
鈴木亮平は素晴らしい
Get Wildは変わらない
さすが鈴木亮平
面白かったです。とにかく鈴木亮平さん、見事な憑依っぷりでした。
前々から鈴木さんが原作ファンでいつか冴羽りょうを演じたいと仰っていて、それを知っていたのもあって、役への愛や原作へのリスペクトが感じられ、観ていて気持ちよく世界観に浸れました。
話的にはキングスマンであったような感じでしたが(原作的にはこちらが先か?)先が読めてもオリジナリティがあって退屈することもなかったです。
"もっこりSHOWTIME"とかミルクちゃんのコスプレ舞台でのりょうちゃんの奮闘とか、思い出しては笑っちゃう。でも漏れなくニヒルでかっこいいこの二面性。
容姿も含め完全再現できるのはこの方しかいないなーと思いました。
香役もハマり役ですごく良かった。このバディで次作も観たいので続編待ってます。
原作ファン大満足!
これを見るためにNetflixに入りました。入ってよかった!週刊少年ジャンプ連載時からのファンですが大満足です。リョウ役は誰がやっても難しいと思いますが、さすが鈴木亮平さん、体型や声質だけでなく精神が冴羽リョウそのもの。彼の魅力は様々ですが、特に相棒の槇村と一緒にいるときのリョウがとても良かったです。
そして一番心配していた香役ですが、森田望智さんとてもよかったです。この方も精神が香でいてくれて、見ていて全く違和感なく映画に集中できました。
役者陣と脚本、音楽や美術どれも原作リスペクトを感じましたし、総じて楽しめました。ちょっと敵がいまひとつだったのが惜しいですが、基本を抑えていないとどんなに敵がよくても楽しめません、これでよかったと思います。次作を是非このメンバーで作っていただきたい。その時はかっこいい悪役がドーンと出てきてくれたら嬉しいです。
予想をはるかに超える面白さ!冴羽獠最高!!
原作の世界観を大事にしつつ、現代に十分通用する秀作に仕上がっていて、すごく面白かった!!
高校生の時に少年ジャンプで連載開始されて以来、関連するコミック/アニメ/映画ずっと観てきた原作ファンとしても納得の完成度の高さに感心しました
原作をご存知の方はわかると思いますが、この世界観を実写化するのは相当にハードルの高いチャレンジで、それが世界的に人気シリーズでありながら、誕生以来40年あまり日本では実写化されて来ず(海外で2本作られています)、今作が国内初の実写化という状況になっているんだと思います
という背景から、たぶん多くのファンが心配していたであろう本作の仕上りですが、私としては期待を大きく上回る秀作に仕上がっており大満足でした
多くの方が主演の鈴木亮平さんを大絶賛しており私も同意ですが、個人的にはそれ以上に槇村香を演じた森田望智さんが一番印象的で素晴らしかったと思います、正直そんなにべっぴんさんでもモデル体型でもないので観る前はなんでこの子?って思ってましたが、外見は原作のイメージとは違うものの、喋り方や張った声、そして立ち居振る舞いを観て大いに納得、自分の持つ香のイメージに完璧にマッチしててビックリ、兄を殺され敵討ちのため冴羽獠と半目しあいながらも共闘するメンタル的にも難しい役を熱演していて自分にとっては本作で一番良かったなと思うポイントです
ストーリーは80年代の古いアクション映画の様相を呈する大味でやや中途半端感があり物足りさなを感じるものの、そんなこと全て吹き飛ばすほどの本格的なアクションとテンポの良い編集、そして昨今得意のVFX処理に頼らずに頑張って敢行した新宿の歌舞伎町はじめ各所でのロケーション撮影によるこだわりのクールな映像、と作り手の本気度がビシビシ伝わってくる爽快感に痺れました
観るまでは鈴木亮平さんが冴羽獠???ちょっと違わない?って思ってましたがナメてました、ゴメンナサイ!という感じです
全身から滲み出るカッコいい空気感とキレっキレのアクション、そして実写化には最も難しいんじゃないかと思っていた現代では100%アウトなセクハラの塊とも言えるギャグキャラと闇世界で暗躍するスイーパーのシリアスキャラの演じ分けも完璧にこなし、“冴羽獠”というイメージ通りでメチャクチャ合ってました、ホントに素晴らしかったです
更に野上冴子を演じる木村文乃さんもクールビューティなイメージ通りでメチャクチャかっこ良くてとっても素敵でした
そして、エンドクレジットはお約束の主題歌TMネットワークの“GET WILD”がかかり鳥肌が立ちました、やっぱり世紀の名曲です
とはいえ原作ファンに媚びた作りでもなく、初見の人も含め純粋に楽しめる、すごくバランスのいい作品に仕上がっていると思います
今回はいわゆる“エピソード0”を丁寧に描いた展開、是非この後の獠と香の最高のバディムービー続編を作ってほしいと思いました
実写としてはこれ以上ない出来
鈴木亮平の冴羽リョウがイイ。本作にもアニメ映画と同じ「エンジェル・ダスト」が登場! 本編はそれよりも面白かった。
冴羽リョウを演じる鈴木亮平のはまり具合が凄い。
軟弱化と思いきや、アクションや銃器の扱い方が上手くて、ほんの少しシリアスで、フットワークが軽い。
長身でスマート、軽快で、カッコいい。
最初のアニメシリーズと同じく、最初のセリフからして「もっこり」!
ギャグの挟み方も上手い。
その点、アニメ映画「シティハンター天使の涙(エンジェルダスト)」は前半でのギャグがくどくて、バランスが悪かったので、本作の方が楽しめました。
特に裸ダンスへの流れが実にスムーズで、自然に笑えました。
お約束の「巨大ハンマー」が出てくるのも、ちゃんと説明がつくように、実によくできてます。
ただ、香はもっと長身のイメージかな。
また、歌舞伎町ロケも、実際の場所がわかるほどで、実に効果的で、臨場感、リアリティがある。
敵のアジトは、頑張ってスケール感を出そうとしてる感じがして、大掛かりっぽいのに安っぽいのが今一つ。
油断してたら案外
かなりの完成度
全229件中、21~40件目を表示